志望動機は興味があるから。未経験者でも人気のIT業界への転職は可能なのか。未経験者優遇のITエンジニア転職市場を分析

仕事とはその時代によりトレンドが変わってきます。90年代はマスコミ全盛期と言われ、マスコミ関係の会社に新卒で入るには90倍を超える倍率を勝ち抜く必要がありました。バブル崩壊後は民間離れが進み、公務員希望者が殺到。
2000年代に入ると私も渦中にいましたが健康食品産業はバブル期に入り、失われた10年と言われた時代を景気良く過ごしたりもしました。2010年代になるとSNSの活性化が進み、今度はIT関連企業が急成長。人手不足を呼んでいます。
さて、このIT産業の人手不足はいつまで続くのでしょうか。今回は慢性的な人材不足に陥るIT業界の中で、未経験者でも正社員になれるチャンスがあるのかを模索してみました。
最新のITエンジニア転職市場の動向を分析
最新の市場動向をdoda発表の有効求人倍率(2020年4月版)から読み取ってみたいと思います。IT業界の求人情報は次の通りです。
全業種を総合した有効求人倍率 | 2.58% |
IT業界の有効求人倍率 | 7.85% |
この数字を見るとわかりますが、IT業界は全体平均の3倍以上の有効求人倍率です。これを職種別に分けると次の通りです。
全業種を総合した有効求人倍率 | 2.58% |
IT業界の有効求人倍率 | 10.71% |
職種別で見ると、ITエンジニアが異常なまでの人材不足であることが明白です。とにかくIT技術者が足りないのです。今現在IT技術を持つ人が転職を考えると、平均して10社から「うちで働かないか?」と言われる可能性を示すのがこの有効求人倍率。
完全な売り手市場ですから、IT技術を持つ人は転職のチャンス、または独立のチャンスと言えると思います。ここまで述べたのは「今現在IT技術を持つエンジニア」の話です。未経験者ではこの有効求人倍率を活かした転職は出来ないものなのでしょうか。

ITエンジニアの転職市場ではどんな人材が求められているのか
とにかく人材不足、IT技術者であれば猫の手も借りたい。各IT企業は人が確保できれば事業を拡大させられるだけの将来性を持っていますから、人材をとにかく欲しがっています。ITエンジニアが10人増えれば売上が10倍?何て言う会社も珍しくありません。
それだけに仮にIT企業に転職したとしても、求められる能力は「即戦力」です。高い年収を支払ってでも獲得した人材に期待するのは「転職後、即戦力として働ける人材」がほとんどなのです。
こんな話をすると今現在ITエンジニアとして働く人にとっては転職後の重圧が大変に思えるかもしれません。ここで効力を発揮する転職方法が転職エージェントを使った転職活動になります。
各社が用意するITエンジニア特化型の転職エージェント
ITエンジニアの転職を支援する転職エージェントの数は正確には把握できていませんが、数十社あると言われています。各社がこぞってITエンジニアの転職希望者をネット上で集っています。
また各IT企業も転職エージェントに依存して優秀なエンジニア獲得に動いているのも事実です。ITエンジニアの求人情勢は、転職エージェント業界全体の中でも最も注目を集めている職種と言えるでしょう。
ところがITエンジニアの多くは「自分は大した技術なんて持っていない。」と考えている人が多いのも事実です。今現在働いている会社の技術だけで、転職しても通用する自信がない人は多いとされています。
自分の技術が市場でどの程度評価されるのか。仮にも全く通用しなかったとしたら。そのリスクを背負ってまで転職したいと考える人の方が多いのではないでしょうか。ところが転職事情はその技術力を必要としているのです。
ITエンジニアの持つ基礎技術さえしっかりしていれば、転職後に問われる能力は「応用力」ということになります。そのことを踏まえた転職エージェントの担当者が、求職者の技術力を正確に把握し、求職者に変わって企業へと売り込んでくれるのです。
ITエンジニアに限らず技術系の仕事をしている人は交渉事が苦手な人が多いものです。その苦手な交渉を転職エージェントの担当者が変わってしてくれるわけです。しかもITエンジニア特化型の転職エージェントの担当者は専門知識に長けた人で構成されています。
転職して年収が上がった。苦手な交渉事や転職手続きは全て転職エージェントの担当者が代わりにやってくれた。今転職をして雇用環境、雇用条件、収入、こうした労働上限が好転したというITエンジニアが多数輩出されている現実を知っておく必要があります。
志望動機は興味があるから!それだけではITエンジニアにはなれない?
それだけ即戦力が求められる世界ですから、未経験者がITエンジニアとして転職することは難しいのではないか。確かにその通りです。とはいっても、冒頭で申し上げました通り、ITエンジニアは慢性的な人材不足という現状も抱えています。
今の会社の10年後を想像すると心配。だから思い切ってこの際景気が良さそうなITエンジニアとしての転身を考えてみたい。そう言う人たちにも転職するだけのチャンスはないものなのか。答えはもちろん、チャンスはあります。
未経験者でもITエンジニアとして転職できる方法を公開

未経験者でもITエンジニアとして転職できる方法とは
大きく分けて2通りの方法があります。
- ITエンジニア養成講座を受講し、修了後に転職する
- 未経験者歓迎のIT企業へ転職する
編集長の私としては1をおすすめしたいところですが、双方メリットデメリットがあります。これからその話をしますので、メリットデメリットを把握して考えてみて下さい。
ITエンジニア養成講座を受講し、修了後に転職する方法
この方法のデメリットは、ITエンジニア養成講座の受講にお金がかかるということ。その代わり転職後は全く知識がない状態ではないために、比較的即戦力として転職先で活躍できる可能性があります。
転職エージェントの中でも未経験者に技術を教え、終了の際には転職エージェントとして転職をサポートするサービスまで備えている会社があります。紹介する転職エージェントは次の2社です。
共に入校する時に50万円前後の受講料が必要です。自分に投資をするつもりでまずは短期間(6ヶ月平均)で技術を身に着け、それから受講先の転職サポートを受けてITエンジニアとして働き始める方法です。
全く知らない業種で技術もなく働くというプレッシャーを回避できること、勉強した技術が書類選考上優位に働くなどのメリットがあります。
未経験者歓迎のIT企業へ転職する方法
未経験者歓迎を強みとしている転職エージェントがあります。その転職エージェントはITエンジニアに特化した転職サポート部門を持っています。
リクらくは未経験者歓迎を強みに転職サポートをしている転職エージェントです。経験者優遇、即戦力が必要、そのような企業ではなく未経験者でも人材として採用し育ててくれる会社の求人を数多く保有しています。
メリットとして転職に際しお金はかかりませんが、デメリットとして入社後は全くの道の世界でいきなり働くことになりますし、仕事をしながら自主学習も必要と転職に成功したとしても転職直後は苦労を強いられるケースがあります。
未経験者でもITエンジニアになれる!その代わりに…
IT業界に未経験者として転職する人はITエンジニアの転職事情の特徴を知らない人も多いと思います。特徴をまとめますのでご覧ください。
- 求人案件が都市部に集中している
- 未経験者案件の場合は20代の若手を募集する企業がほとんど
- 30代を超えたITエンジニアの転職は経験者でなければ難しいのが実情
- テレワークに向いていそうで、意外にも出社を強要する企業が多い
大まかにこの4つの特徴があります。これらを考えた上でITエンジニアへの転職を考えてみる必要があります。ただし一番最後の4つ目は新型コロナウイルスによる働き方の変革が求められることで、変わってくる可能性はあります。
まとめ
明確な数字や裏付けには乏しいですが、ITエンジニアとして働くことは将来性への安定は他業種に比べて高いと思います。特に新型コロナウイルスの発生により、生活環境や労働環境も大きな変革期を迎えています。
リストラを余儀なくされる業種、仮に新型コロナウイルスが解決の兆しを見せても、新型ウイルスはこの先も発生する可能性は否めません。そうした社会事情の中でむしろ成長性を示すIT業界への転職は、他業種よりも安定感が期待されます。
まだまだ若い人たちにとって、仕事の将来性はとても重要なことです。10年先の自分を見据えて、ITエンジニアを目指す人が現れるのならこのコラムの情報はとても役立つ喪になるはずです。
未経験者でもITエンジニアとして転職が狙えるおすすめの転職エージェント
テックキャンプ(旧テックエキスパート)
デジタルハリウッドSTUDIO by LIG
リクらくエンジニア
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。