ITエンジニアの転職に資格はいるのか?いらないのか?

新型コロナウイルスの影響によって経済状況はどうなるのでしょうか。東京オリンピック・パラリンピック景気に沸くはずだった観光業は大打撃を受け、人材採用を見送る企業が多発しています。
その渦中でもIT産業は成長を続け、業種別有効求人倍率は7倍を超える上昇傾向、職種別で見ればITエンジニアの有効求人倍率は10倍を超えています。この状況はしばらく続くと予想され、ITエンジニアとして転職したいと考えている人も増えています。
今回はITエンジニアが転職するにあたり、資格の有無が転職する上でどのような影響を与えるのかを分析してみました。
資格がなくてもITエンジニアとして転職できるのか?
現役ITエンジニアの中には資格を持っている人、持っていないけど現場で仕事をしている人に分かれると思います。資格の有無が転職する上で条件面ではどのように左右するのでしょうか。
一般的にはITエンジニアの転職市場においては資格の有無よりも経験してきた中身が重視されると言われています。ですから現役のITエンジニアであれば、転職は優位と考えて間違いはありません。
また経験がない未経験者がITエンジニアとして転職するとしても、年齢が若ければチャンスは十分にあります。20代~30代前半の世代であれば、未経験でもITエンジニアとして転職を考えても良いでしょう。
ITエンジニアとしての転職を考える上での注意事項
ITエンジニアの転職市場はとにかく人手不足です。一時期はITエンジニアの業務を細分化し、事務職を募集して事務職の人でもできる仕事を与えて生産性を上げると言った現象もありました。
それだけ人材不足のITエンジニアの転職市場なら誰でもOKというわけではありません。ITエンジニアとして転職に優位とされる20代~30代前半の人たちに対して有効なITエンジニア転職注意事項を列記します。
- 第二新卒世代以下であれば未経験でもITエンジニアとしての転職チャンスあり
- 20代後半に差し掛かるのであれば、多少の基礎技術は学校等で学んでおくべき。
- 20代後半の転職の場合、基礎技術を学んだとしても大手企業への転職は難航
この3つのポイントは整理しておくべきです。また未経験であればなおさら転職エージェントと組んだ転職活動がおすすめです。転職エージェントには公開されていない非公開求人が多数あります。
非公開求人に対して転職者の能力や資質を適切に企業へと売り込み、転職をサポートしてくれますから。未経験者が一人でIT企業に面接に行っても、簡単には取り合ってはくれませんので、転職エージェントを活用した転職活動をおすすめします。
企業が見るITエンジニアの資格に対する視点
転職エージェントが語るITエンジニアを獲得する時の視点を解説させて頂きます。特に資格の有無、持っている資格に対する視点は興味深いところだと思いますから。
現役ITエンジニアで有資格者が転職を考えた場合
冒頭でも申し上げましたが、資格の有無は転職に大きな影響は与えないといと言われています。企業が見る視点は次の2点です。

- 持っている資格をなぜ取得したのか?その動機。
- 転職前の経験や行ってきた仕事の中身。
履歴書に資格を記載したとしても、その資格の持つ技術力よりも「なぜその資格を取得したのか」という転職者の考え方に企業側は着目しています。
また資格よりも経験を重視しますから、転職前に行ってきた業務の中身や転職者のその時のポジションや実績を、採用を検討する企業側は重視するのです。
少し話はそれますが、90年代前半は「COBOL言語(C言語)」の知識を有する人が転職に優位と言われていました。しかし数年もすると全くと言ってよいほど意味のない資格になってしまいました。それくらいIT業界の技術革新は早いのです。
過去の決まりにとらわれて応用が利かない人材よりも、時代の変化に対応して進化・成長できる人材が欲しいわけです。これは他業種でも同じ側面はありますが、ITエンジニアの世界ではより求められる資質だと思います。
本当に資格がなくても大丈夫?年収UPにつながる資格とは!?
ではITエンジニアの世界で働く上で、資格が全く不要なのかと言えばそうでもありません。特に転職エージェントが企業側に人材を売り込む際に「あると助かる」資格も存在しています。

経済産業省が定める『IT関連産業の給与等に関する実態調査結果』と言うものがあります。このガイドラインに沿ったレベルに到達すると、転職上は優位になると言われています。
レベル | 内容 | 年収基準 |
レベル 1 | 新人・初級者レベル/仕事に慣れ始めたレベル | 437.8万円 |
レベル 2 | 上位者の指導のもとに仕事ができる若手人材レベル | 499.2万円 |
レベル 3 | 独立して仕事ができる中堅人材レベル | 576万円 |
レベル 4 | 部下を指導できるチームリーダーレベル | 726.1万円 |
レベル 5 | 社内での指導者・幹部レベル | 937.8万円 |
レベル 6 | 国内で著名なレベル | 1129.9万円 |
これらのレベルに到達するために有効とされる資格
上記はITスペシャリストとしてのレベルを指すもので、大まかなガイドラインです。このガイドラインをより具体的に示す資格が存在しています。
資格 | 合格率 |
情報処理安全確保支援士試験 | 49.9% |
データベーススペシャリスト試験 | 13.9% |
ネットワークスペシャリスト試験 | 15.4% |
エンベデッドシステムスペシャリスト試験 | 17.8% |
システム監査技術者試験 | 14.4% |
ITストラテジスト試験 | 14.3% |
プロジェクトマネージャ試験 | 13.2% |
各資格共に高い合格率を誇る資格は少なく、それなりに難関と言われる合格率です。難関なだけに明確に報酬としてのガイドラインも制定されています。
これらの資格の取得を目指し、仮に取得したとしても年収に反映されなければ仕方がありません。
自分の能力を正しく評価される転職成功術
大原則としてITエンジニアとしての転職に資格は不要と言いましたが、より高い年収を目指す上での国家資格やベンダー資格が存在しています。資格を取得していて技能を高めても、経産省が定める年収のガイドライン未満と言う人も少なくありません。
苦労をして得た資格に対して明確な報酬を得る権利が労働者にはあります。しかし企業側は少しでも年収を抑えたいと考える生き物です。適正年収を導き出して転職に成功するには転職エージェントとのタイアップは不可欠です。
なかでもレバテックキャリアは先ほど紹介した資格に合わせて、企業側と的確な年収交渉をしてくれます。現役のITエンジニアの人なら仮に転職を考えていなくても、自分の市場価値を知る上で登録してみる価値はあります。もちろん料金は無料です。
まとめ
IT業界はまだまだ他の産業と比較しても歴史が浅いだけでなく、他業種とは比較にならないスピードで業界が常に変化しています。それだけに会社を経営する側も適切な年収を労働者に提供できているかは疑問です。
これからITエンジニアを目指す人や現役のITエンジニアの人がどんな資格を取得することでより確実に収入を上げることが出来るのか。転職エージェントとタイアップしながら考えてみてはいかがでしょうか。
編集長から見たIT業界の転職におすすめの転職エージェント
レバテックキャリア
DODA エンジニア IT
テックキャンプ(旧テックエキスパート)
TechClips(テッククリップス)エージェント
デジタルハリウッドSTUDIO by LIG
マイナビエージェント(IT)
マイナビクリエイター
リクらくエンジニア
フォスターフリーランス
ビズリーチ IT
メイテックネクスト
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。