保育士さんに質問。今の職場の福利厚生は充実していますか?

保育士さんの転職市場が過熱しているのですが、その背景にはどんな理由が潜んでいるのでしょうか。ハッキリしていることは新型コロナウイルスの影響による緊急事態宣言下の勤務する施設側の対応のようです。
今の勤務先で満足している保育士さんもたくさんいらっしゃいますが、果たして今勤務している保育施設の雇用形態、特に福利厚生面に疑問を感じていませんか。今回は保育士さんが働く上で必要とされる福利厚生について解説してみたいと思います。
保育士の雇用格差の現実
一億総活躍社会を実現するには、保育施設の存在が絶対条件です。政府も共働き家庭を増やすためにと認可保育園の充実かを各行政区に求め税金を投入しています。特に東京都内はその差が顕著に表れ、豊島区では待機児童ゼロを3年連続で実現に成功しています。

反して世田谷区では待機児童数が1,000人を超えるなど、その格差は住んでいる街で大きく変わってきます。同時に保育士さんたちの待遇面も働く街で大きく異なっているのも事実です。
都道府県別の保育士さんの平均年収(参照元:厚生労働省)

こちらの表を見てわかる通り、保育士さんの平均年収が最も高いのは和歌山県の381万円に対し、最も低いのは佐賀県の219万円、その差は162万円もの開きがあります。保育士さんの給与は行政区の補償だけでなく、運営する法人の考えも影響してきます。
保育施設を運営する多くの法人は、行政区から出る補助(税金)を施設運営だけでなく保育士さんの給与に出来る限り反映させているのですが、着服している施設法人があるのも事実なのです。
こうした施設で働く保育士さんたちがボイコット運動をしたニュースが緊急事態宣言解除後に流れる等、過酷な業務で知られる保育士さんたちの雇用状況が社会問題になっています。またそれは給与面だけの問題ではありません。
冒頭の表を見ても分かる通り、都道府県別で有効求人倍率にも差が出ています。最も有効求人倍率が高い東京都の数字は5.44ポイントです。5つの保育施設が1人の保育士さんの獲得を争っているという意味の数字ですが、この競争が福利厚生面の差を生み出すのです。
保育士さんに限らず組織で働く上で福利厚生は重要な要素になってきます。より優秀な保育士さんたちを獲得するために、保育施設側も福利厚生面で他の施設との差別化を図り始めているのです。
保育士の職場で認められている福利厚生

人材獲得競争が福利厚生の充実格差を生む話をしましたが、具体的にはどのような福利厚生が保育士さんたちに保証されているのでしょうか。調べてみるとこんなにも多くの福利厚生を保証する保育施設があるのです。
有給休暇制度
有給休暇は法律で保障されている制度ですが、詳しい内容はご存知でしょうか。法律では勤務開始から6か月後に一年間で10日間の有給休暇が付与されることになっています。使わなかった有給休暇は次年度に繰り越すことも出来ます。
有給休暇は勤務年数ごとに加算されていき、6.5年以上の勤務で一年間に20日間の有給休暇が付与されることになっています。
育児時間や育児休暇制度
個の福利厚生は法律よりも園によって異なると言われています。一般的には出産予定日の42日前から出産当日までの間を産前休暇として取得できます。
産後の休暇については出産日の翌日から56日間が一般的です。早く働きたい人は医師や助産師の許可をもらうことで出産日の翌日から42日後に働くことが出来ます。
法律で定められていることは、産前産後の休暇中及びその後30日間は雇用する保育施設側は保育士を解雇してはならないという決まりがあります。
育児休暇については出産後58日目から子供が満1歳を迎える前日まで取得することが出来ます。また一定の条件を満たすことで子供が1歳6か月を迎えるまで取得が可能です。
女性特有の生理休暇
生理休暇については保育士に限らず看護師や一般企業などでも多く認められるようになりました。反面、未だに生理休暇を認めない企業や組織も多数存在しています。保育施設の場合、生理休暇を有給休暇に充てるという決まりを持つ職場も存在しています。
諸手当(健康保険・厚生年金・厚生年金基金・雇用保険・労災保険・退職金制度)
ユニオンの活動が活発になったこともあり、健康保険や厚生年金などの手当ては支払われるようになりました。数年前までは研修期間中は諸手当を支払わないという会社組織も存在していましたが、未だに地方ではそのような会社組織もあるようです。
健康保険・厚生年金・雇用保険・労災までは補償されていても、退職金制度がない会社組織は今でも存在しています。厚生年金基金の加入については入社前によくよく確認しておく必要もあります。
また退職金制度の確認を怠り、退職の際に想像していたよりも低い金額が支給されたケースも実在しています。これらの諸手当については入社する前にしっかりと確認しておかなくてはいけません。入社後になればなるほど確認しにくい内容でもありますから。
制服の貸与
私の子供が通う保育施設では、制服は貸与されています。保育士さんたちは通勤姿と保育施設内の姿が違うために、街ですれ違っても分からないこともあるくらいです。保育士さんの仕事は服装が汚れることが多々ありますから、制服は貸与して欲しいものです。
旧体質の経営者が運営する保育施設では、未だに制服貸与という考えを持つことが出来ず、保育士さんが自前で用意しているところも存在します。冒頭に申し上げた人材獲得競争が活発なエリアでは、制服貸与は当たり前のようです。
福利厚生が充実している職場を探す方法

ここまで読まれて、今働いている職場の福利厚生はいかがでしょうか。全く満たされていない人もいれば、曖昧にされたまま実態が分からないという保育士さんもいらっしゃると思います。同じ資格を持って働いているのに、福利厚生に格差があるのは残念な話です。
転職エージェントに登録して現状と他の保育施設の差を実感してみる
今の職場が果たして福利厚生が充実しているか分からない。そう言う人ほど、転職エージェントに登録してカウンセリングを受けてみて下さい。今の職場と他の職場の違いが良い意味でも悪い意味でも分かるはずです。
転職エージェントと言ってもリクルートやdodaのようにそう語彙的に幅広い業界の転職サービスを提供する会社もあれば、保育士さんの転職に特化している転職エージェントもあります。おすすめするのは後者の転職エージェントです。
保育士さんの転職市場が過熱している原因も、保育士さんの転職に特化している転職エージェントの存在が影響しています。まず利用する保育士さんたちはお金がかかりません。それにも関わらず、履歴書や職務経歴書の添削や面接サポートまでしてくれます。
転職エージェントは求人を出す企業組織と転職を希望する保育士さんをマッチングさせ、転職が成功したことにより企業組織側から報酬を得る仕組みで収益を上げています。ですから転職成立のための努力は惜しまずサポートしてくれる組織なのです。
福利厚生が充実した保育施設に転職するには
転職エージェントに登録すると、まずはカウンセリングを受けることになります。カウンセリングで吸い上げた転職ニーズに合った転職先候補を転職エージェント側が調べて提案してくれます。
多くの転職エージェントは紹介する保育施設等の求人先を、求人票だけでは読み取れない点まで独自取材を行い、安心して働ける職場として転職ニーズに合わせて提案しています。こうした情報は、一人で転職活動をしていては得られないものです。
転職エージェントに登録したことで福利厚生の格差に気づいた保育士さんたちが、今の職場を辞めて新しい転職先で働き始めるとういうケースが多発しています。是非考えてみて下さい。
まとめ
保育士さんに限らず、働き先によっては福利厚生の充実性に格差が生まれているのは事実です。保育施設の場合は私立や公立、認可、認可外などの諸条件によって待遇面が異なることもあれば、経営者の体質によって異なるケースもあります。
自分の職場が果たして福利厚生が充実しているのかは、他の職場と比較しないと分からないものです。転職エージェントの存在がその差をハッキリさせたことにより、より充実した環境で生き生きと働く保育士さんが増えているのも事実です。
利用は無料ですから、転職エージェントに登録してカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
編集長から見た保育士の転職におすすめの転職エージェント
マイナビ保育士
保育ひろば
ホイクナビ
保育FINE!
保育エイド
スマイルSUPPORT保育
保育士バンク
ほいくちゃんねる
保育バランス
保育メトロ
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。