保育士として生きていく。その最大の壁は子育て両立!?

人材不足が叫ばれ待機児童ゼロを掲げ多額の税金を投入しているはずなのに、雇用が改善されない保育士さんの労働環境。しかも新型コロナウイルスに対し対策もままならない職場で働く保育士さんたちが転職を考え始めています。
今転職に成功したとしても労働環境が改善される可能性も高いですが、若い保育士さんたちには次の壁が襲ってきます。それが結婚に伴う出産・育児と仕事の両立の問題です。
今までの通説では保育士の仕事と子育て両立は無理と言われていましたが、現状はどうなのでしょうか。
保育士の退職理由第一位とは
保育士の退職理由、離職理由の第一位は今も変わらず結婚と出産です。これはいくつかの問題点が上がっていますが、代表例を列記してみたいと思います。
保育士が子育て両立が出来ないと考える理由3選
- 業務量の多さ(持ち帰り仕事が多く育児との両立は物理的に無理)
- 突発的な休みに対応できない職場環境
- 勤務先の産休・育休制度が不十分
あえて3つに絞りましたが、この3点は雇用する保育施設側の考え方次第で解消できるケースでもあるのです。しかしながらこうした課題が解決されないのは、雇用する保育施設側が変わろうとしない旧来の体質を維持しているからだと私は考えています。
私の子供も一時期とある私立幼稚園のプレ教育に通った経験があるのですが、通園を辞めたのは園長が未だに昭和体質の教育方針を貫いていたからです。プレ教育の段階で気がついたので良かったのですが、こうした施設の経営者たちは昭和体質に誇りを持っています。
ただ単に変わることを恐れているだけなのですが、過去の実績(数十年前のもの)をぶら下げて時代に合わせた勉強を怠ったっているだけだということにも気がつかないのです。ちなみにその私立幼稚園の先生たちの離職率はとても高く、先生もコロコロ変わります。
こうした旧体質の教育方針や経営方針にプライドを掲げて変わろうとしない経営者の下で働いていては、保育士さんが子育てを両立するのは不可能と考えるべきでしょう。今働いている勤務先の経営体質はいかがでしょうか。
本当に出来るの?保育士が子育てを両立して働き続ける秘訣3選

これから保育士を志す人、保育士になって間もない若い保育士さん、今まで我慢して働き続けてきた保育士さんなど保育士さんと言っても様々な状況が存在します。ここで紹介する保育士の子育て両立3選は現在子育て中またはこれから子育てをする人のためのものです。
保育士が子育てを両立して働き続ける秘訣その1
一番手っ取り早いのは私立ではなく公立の保育施設で働くことです。これには試験を突破するなどの難関もありますが、公務員になることが一番に近道です。試験資格は自治体によって異なりますが、20歳以上30代半ばまでの人なら受験することが出来ます。
公務員には保育施設に限らず産休・育休が保証されています。全ては法律にのっとった経営方針で雇用されますから、これが一番の近道です。試験勉強は大変ですが無理が出来るのも若いうちだけですから、頑張ってみるのも方法の一つです。
保育士が子育てを両立して働き続ける秘訣その2
結婚後はパートまたは派遣登録の上で保育士を続ける方法です。収入という面では下がりますが、正規の職員ではありませんので比較的子育て対応には柔軟な環境で働くことが出来ます。現実的にはこの方法を選ぶ人が多いようです。
保育士が子育てを両立して働き続ける秘訣その3
転職がベストです。ただし転職と言っても転職エージェントを使った転職をおすすめしています。転職エージェントを活用した転職方法には、いくつかのメリットがあります。
転職先の紹介を受ける際に産休・育休制度が充実しているところをピックアップしてくれますから。転職エージェントは登録した方保育士さんの転職ニーズに合わせた転職候補先を数ある求人案件の中から探して提案してくれます。
これは求人票から読み取られる情報だけではなく、転職エージェントが実際に求人を出す施設を取材するなどして集めた情報や、実際に転職した人の声を聞きより正確な情報として集めたものを求職者に提案してくれますから。
転職エージェントの利用は無料ですし、履歴書や職務経歴書の添削、その他には面接アドバイスなども行い、転職サポートをしてくれますから心強い存在です。保育士の転職に特化した転職エージェントも増え、利用して転職に成功している保育士さんも増えています。
体験談:二児の母として、保育士として働きながら子育て両立頑張っています!

この話は私の子供が最初にお世話になった保育園で担任になった保育士さんの話です。

名前:三嶋景子(仮名)
保育歴:8年目
結婚歴:2年目
私の子供が0歳児の時にお世話になった保育士さんですが、当時は結婚して初めての子どもが産まれ子供が1歳になった時に職場復帰した直後でした。ご主人は飲食店を営み収入が不安定なことから、奥さんが保育士の正社員として働く必要がありました。
実は三嶋さん、今の旦那さんとの交際中に結婚後のことを考え、転職エージェントに相談して転職しています。ご主人が飲食店経営で収入が安定しないことは分かっていましたので、産休・育休制度がしっかりした職場を考えてのことでした。
当時勤務していた保育施設には新卒から5年ほど働いていましたが、業務量が多く職員も少なく休みもままならないため「保育士をしながら子育て両立なんて無理!」と感じていました。自分で転職エージェントを探し、結婚前に現職に転職したそうです。
私の子供は生後9カ月でお世話になったのですが、自分の子供のようにかわいがっていただきました。もちろん持ち帰り仕事もない職場で産休・育休制度もしっかりした職場を選んで転職したことを、当時は自信をもって話してくれたことを記憶しています。
その後、三嶋さんは2人目を妊娠し産休に入ります。産後2ヶ月で職場復帰しましたがパートとしての職場復帰でした。パート勤務は園長と相談して決めたそうです。園長も三嶋さんが保育士の仕事と子育てを両立できるようにと、長い目で見た対応をしてくれたそうです。
現在も二児の母としてお子さんを別の保育施設に預けながら保育士を続けています。下のお子さんがもう少し大きくなったら正社員に復帰すると当時は言っていましたが、恐らく今は正社員として働いていると思います。
こうして結婚前に人生設計を見つめ直し、職場環境を見直し、結婚前に行動したことで保育士として子育て両立に成功している事例もあります。
まとめ
転職活動を一人で行うと、面接先の内情は分かりません。転職エージェントを通した転職活動は、登録後のカウンセリングで把握した転職ニーズに合わせた転職候補先を紹介してくれます。しかもその紹介先の多くは深く調査した求人案件がほとんどです。
今の時代は転職が当たり前の時代です。なぜそうなったのか、その理由は転職エージェントサービスが登場し、より良い就業先を探すことが出来るようになったからだと考えても過言ではありません。
転職エージェントに登録して、ライフプランに合った就業先を探してみてはいかがでしょうか。
編集長から見た保育士の転職におすすめの転職エージェント
マイナビ保育士
保育ひろば
ホイクナビ
保育FINE!
保育エイド
スマイルSUPPORT保育
保育士バンク
ほいくちゃんねる
保育バランス
保育メトロ
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。