看護師求人の質が良いのはハローワーク?それとも転職エージェント?

新型コロナウイルスが広まる中で、看護師の転職市場が過熱しています。転職理由は様々ですが、元々離職率が高く転職が活発な業界が更なる転職過熱を起こしています。その激化する看護師の転職市場の中で、かしこく転職に成功出来るノウハウを紹介します。
転職に失敗する人は看護師に限らず共通していることがあります。それは行き当たりばったりで転職活動をしている人です。働く場所探しは毎月決まった給与をもらう場所探しだけではありません。それだけに転職には手順が存在します。
このコラムでは看護師さんが求人を探す際に、ハローワークを使うべきか、その他の方法を模索するべきか、かしこく転職に成功出来るノウハウを紹介させて頂きます。
看護師求人をハローワークで探すメリットとデメリット
私の妻は転職エージェントを使わずにハローワークを使い転職活動に成功した経験を持ちます。その経緯は最後に体験談として紹介しますが、選んだだけのメリットがあったことは事実です。実体験から得たハローワークを使った看護師の転職活動を紹介します。
看護師求人をハローワークで探すメリット1
ハローワークは地元の求人が多く、看護師さんの転職支援に対しては説明顔を実施するハローワークも多くあります。他業種とは違い看護師の転職支援に力を入れている理由は定かではありませんが、明確なことは高齢者社会の中での看護師不足が理由と思われます。
全国すべてのハローワークが対象とは言い切れませんが、看護師さんの転職に伴う説明会の実施をハローワーク主催で行っているところが多いのは事実です。中には育休明けのブランクがある看護師さんの支援に対しても親身に対応する内容も含まれています。
看護師求人をハローワークで探すメリット2
失業すると失業手当もしくは再就職手当をもらえるケースがありますが、それらの手続きと転職探しを同時に行うことが出来ることも、ハローワークを使った転職活動のメリットと言えます。
過去にさかのぼり再就職手当または失業手当を受けることができたのにも関わらず、手続きしていなかった人などは、一度相談してみると良いでしょう。ちなみに私の妻は過去に受け取っていなかった失業手当があり、数年後に受給していました。
看護師求人をハローワークで探すメリット3
求人数の多さ、地元求人の多さもハローワークを使った転職活動ではメリットの一つに挙げられます。昔から求人を出す時は「とりあえずハローワークに登録」と言う習慣を持つ医療施設が多数存在していることも、知っておいて損がない情報です。
メリットだけではなくデメリットも存在していますので紹介します。
看護師求人をハローワークで探すデメリット1
一番知っておきたい情報は「ブラック病院や施設」を紹介されてしまうケースです。ハローワークは民間企業ではありませんので、登録してきた求人は登録書類さえ提出すれば求人票として公開されます。
ハローワークの人も求人を紹介する際に、紹介先をリサーチまたは取材しているわけではありません。面接では好印象でしたが、働いてみたらブラックだった…。こういう経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。
看護師求人をハローワークで探すデメリット2
面接の申込はハローワークスタッフが行ってくれますが、面接のアドバイスや履歴書や職務経歴書の添削、給与交渉は行ってくれません。転職エージェントを通じた転職活動では普通に行われるサポートをハローワークに期待することは出来ないので知っておいて下さい。

看護師求人をハローワーク以外で探すメリットとデメリット
看護師求人をハローワークで探すことに対するメリット・デメリットを挙げましたが、ハローワーク以外で看護師求人を探す方法は他にどんなものがあるのでしょうか?
看護師求人をハローワーク以外で探す方法1
求人サイトや求人雑誌、求人チラシなどの求人媒体を見て転職活動する方法です。
メリットはハローワークに行くという手間もなく、自分のペースで転職活動が出来ます。
デメリットは面接の申込から面接対策、給与交渉まですべて自分で行う点です。転職のプロになるには転職経験を積む必要がありますが、転職が多い人ほど転職は難しいです。
結局不慣れな転職を自分一人の力で行わなくてはならなくなりますから、求人媒体を使った転職活動を進める際は、それなりの重圧を一人で抱える必要があります。
看護師求人をハローワーク以外で探す方法2
転職エージェントに登録して転職活動を進めることが、最近のトレンドです。離職率が他業種よりも高い看護業界の中で、転職エージェントを使い転職に成功している看護師さんが増えているのが実情です。
メリットを端的に紹介すると、先ほど紹介したハローワークを使った転職活動のデメリットを全て補ってくれます。転職希望先に合わせた求人の選別に始まり、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策、給与交渉など転職で一番して欲しいことを代わりにしてくれます。
こうした転職で求職者が一番苦手とする部分を転職エージェントの担当者が代わりに代行してくれることで、ブラックと言われる求人先を排除し、難関と思われる求人先への求人対策を情報に基づいて行い、さらには給与交渉までしてくれるのです。
求職者が利用する分にはお金はかかりません。登録はインターネットを使える人ならだれでもできます。電話での登録も出来ます。看護師の転職に特化している転職エージェントを選び転職活動を行えば、専門知識を有し多数の転職実績を誇る担当者がサポートします。
転職エージェントは求人を出す病院や施設、クリニックに人材を紹介し、マッチングが成立することで求人先から報酬を得る仕組みです。正職員や管理職などの高額収入を得られる人を紹介すると、より高い報酬を得られるという仕組みです。
求人を出す側からすれば、求人広告を出して応募がなく経費を無駄にすることもなければ、人選も転職エージェントが行うため、的外れになる人材を採用してしまうリスクを避けられます。
デメリットとしては転職エージェントが営利企業であるために、採用時の人件費が安いパートアルバイトなどの求人に対しては、対応が雑になります。優秀で高額の給与を得られやすい人材に力を入れ、人件費の安い求職者には対応が雑になると言われています。

体験談:結果的にハローワークで探した求人を選んで転職した例
この話は私の妻が転職活動を行った際の話です。当初契約職員として働いていた高齢者施設で働いていましたが、私との結婚もあり正職員ではなくパートとして働くことを希望しました。ところがその要望は通らず、契約満了で退職することになります。
失業保険の申請もありハローワークに登録しましたが、前職の高齢者施設が転職エージェントを使い就職していたこともあり、同じように転職エージェントを使った転職活動を開始します。しかしこの時は前回とは違い、正職員ではなくパートでの就職活動です。
転職エージェントに期待を寄せていた妻は一カ月弱ですが転職エージェントからの連絡を待ちましたが、こちらから連絡しないと担当者は動かない始末。業を煮やした妻はハローワークの看護師の再就職説明会に参加し、ハローワーク担当者に相談を開始します。
紹介された求人は自宅から10分ほどのクリニックで、面接を担当した看護部長さんとの相性も良く、妻は即決で働くことを決めました。同時に転職エージェントにはハローワークで仕事を決めたことを伝えましたが、その時の対応が横柄だったそうです。
そのため、今でも妻は転職エージェントに対して良い印象を持っていません。
総評:ハローワークと転職エージェントの違い
パートとして働くことを考えるのであれば、ハローワーク中心の転職活動に力を入れておく方が良いかもしれません、また正職員としての転職活動の場合は転職エージェントを使う方が確実に思います。
これは実体験から感じたことではありますが、転職エージェントは営利企業であるために、妻の経験はある意味当然なのかもしれません。
まとめ
看護師さんの働き方は生活の状況に応じて多岐に渡ると思います。多くの中年看護師さんの場合は、家庭と仕事との両立もありパート勤務を選ばなくてはならない人が多いのも事実です。その時は転職エージェントだけではなく、ハローワークを使うことをすすめます。
ハローワークは非営利の組織ですから、仕事を探している人に対しては正社員やパートと言った雇用形態に関係なく平等に接してくれます。こうした現実的な一面を紹介している記事が少ないために今回紹介しましたが、お役に立てれば幸いです。
編集長から見た看護師の転職におすすめの転職エージェント
看護Roo!
マイナビ看護師
看護のお仕事
ナースパワー人材センター
ナースではたらこ
ナース人材バンク
医療ワーカー
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。