看護師が転職のタイミングを誤ると…。かしこく転職に成功するための秘訣

看護業界は昔から慢性的な人材不足、離職率も他業種と比較して高い方でもあり、転職市場を何かと過熱しています。そして今年はコロナ渦の影響もあり、さらに転職市場を厚くしています。そもそもなぜ、看護業界は転職する人が多いのでしょうか。
今回は転職経験のある看護師さんたちの声をもとに、看護師が転職するベストなタイミングを考えながら、メリットやデメリットを解説していきたいと思います。
慢性的な人材不足の看護師の転職するタイミングはいつでもOK?
人材不足ならいつでも転職したって問題ないと思う。私はかつて人材不足の代名詞と言われる警備士をしていたこともあり、人材が不足する業界の転職時期は心得ていたつもりでした。
そもそも人材が不足している業界であれば、採用基準のハードルも低く転職しやすいと思っていたのです。事実警備士には特殊警備でない限りは資格らしい資格も必要ありません。自己破産歴があるなどの警備士として働けない条件さえクリアしていれば良いのです。
ですから健康な身体と警備士の仕事ができないという条件さえクリアしていれば、いつ転職しても良かったわけです。「人材不足なら辞めたい時に辞めてサッサと転職してもいいんじゃないの?」看護業界についてもそう感じていました。
ところが看護師さんたちに転職のタイミングを聞くと、いつでもOKと言う訳ではないのです。一体、どんな理由が隠されているのでしょうか。
看護師に聞きました!転職を考えるタイミングっていつ?
看護師を続ける人たちの多くはある目的を持っています。「ナイチンゲールに憧れて!」と言う訳ではなく、続ける理由としてはやはり一般の職業と比較しても平均収入が高いからです。求人票を見ては時給を確認すると、異業種への転職熱は冷める人がほとんどでした。
退職する理由の多くは結婚に伴う家庭と仕事との両立、特に子育て中は子供を預けるという点では最も人材不足とされる24時間病棟の夜勤は現実的に難しいと言う人が多いです。その他に挙げられるものが人間関係、そして給与です。
人間関係に不満があるので転職する、給与に不満があるので転職する、他の病院の給与はもっといい。若い頃は隣の芝が青く見えることから、多くの看護師さんたちが勤続5~6年で転職してしまうケースが多いそうです。
その際に皆さんが注意している共通点を見つけました。
看護師が転職活動を始めるベストタイミングとは
医療従事者でもある看護師さんは、民間企業と違いボーナス(賞与)がある程度安定して支給されます。このボーナスが転職を考える上では重要になってきます。ボーナスをもらってから転職活動を開始する。ボーナスをもらってから一ヶ月くらいで退職したい。
仮に転職意思を固めても「まずはボーナスをもらってからやめる」と考える人が多いというよりも、共通していたことに驚きました。確かに警備士で働いていた時はボーナスはありませんでしたから、私はボーナス時期を全く気にしなかったのも事実でした。
看護師さんが転職を考える上でタイミングを意識する基準は「ボーナス時期を基準」に考えて下さい。
実際に転職活動を開始するタイミングは?
看護師さんが転職を考える上でベストなタイミングを考える基準がボーナス支給を受けてからという話をしましたが、実際はどうなのでしょうか。
看護師さんが転職する上でまずやっていただきたいことは、転職エージェントへの登録です。転職エージェントに登録すると、カウンセリングを受けることになります。このカウンセリングは転職を希望する方の転職ニーズを引き出すものです。
そのカウンセリングで必ず聞かれる内容が「転職時期」です。この転職時期を「ボーナスをもらってから辞めたい」という意思を、必ず伝えるようにしましょう。
求人ボリュームの変動時期はあるの?
多くの看護師さんたちがボーナス受給を基準に転職を考えるわけですから、やはりそれに伴い求人のボリュームも変化します。一説ではボーナスが出る翌月8月や1月に求人の量が増加する傾向にあると言われています。
しかしここでお伝えしたいことが、コロナ渦の影響で求人の内容に変化が出ていることです。ですから今までの通説を信じ過ぎてしまうと失敗する可能性があります。そこで登場するのが転職エージェントの存在です。
転職エージェントは最新の転職情報をもとに、転職希望者のニーズに叶うような転職候補先の提案をしてくれます。あなたの転職成功をサポートする心強い味方になるのです。コロナ渦で今までの通説は通じなくなっただけに、転職エージェントの存在は貴重です。
特に看護師さんの場合は、看護師の転職に特化している転職エージェントが多数あります。業界知識が豊富な担当者が転職をサポートしますので、ぜひ利用してみてください。

体験談:ベストなタイミングで転職に成功した看護師の例
今回ご紹介する人は、離職と復職のタイミングが完ぺきだった転職成功者の事例です。

名前:沖田 由紀(仮名)
年齢:28歳
資格:正看護師
沖田さんはある総合病院で正看護師として働いていました。患者さんとして入院していた現在のご主人と出会い結婚、結婚を機に退職を考えたそうです。その時もやはり結婚と同時に退職するのではなく、ボーナスをもらってから退職すると決めました。
実際に昨年の夏のボーナスを受給してから一か月後に退職。この時は離職でした。ご主人の意向もあり専業主婦として家庭に入ったわけです。ところが家庭に入ると何かと物足りない生活に不満を持つようになりました。

子供を産むのは30歳過ぎてからでもいい、それまで働きたい!ご主人にそう伝えると最初は反対されたのですが、最終的には働いて良いことになりました。但し「夜勤のない職場」「週末に休める職場」これが条件でした。
早速ハローワークに行き失業認定を受け、就職活動を開始しました。良い職場と思う所を見つけては、よく見ると夜勤があったり、家から遠かったりと中々良い再就職先が見つかりません。そんな時に友人の勧めで知ったのが転職エージェントでした。
転職エージェントに登録し、さっそくカウンセリングを受けました。夜勤がない、しかも週末は休める職場、あるようで中々ないと思っていたのですが、カウンセリングの翌日には5つほどの求人の案内がありました。
私から見ても優秀な沖田さんでしたから、条件が良さそうな3つのクリニックの面接を受け、3つとも内定をもらいます。最終的に家に一番近いところを選んで再就職を果たしました。そしてハローワークから再就職手当まで受給することになりました。
沖田さんのケースを整理しましょう。
- ボーナスをもらってからの退職
- 離職後1ヶ月ほどインターバルを置いて就職活動を開始
- ハローワークに登録
- 良い転職先が見つからず転職エージェントに登録
- 開始から1ヶ月で内定を得て再就職
- 更に再就職手当までもらうことが出来た。
沖田さんは転職成金と笑いながら話していましたが、とてもかしこい転職の成功例だと思います。
まとめ
この内容をまとめると、次の通りになります。
- 転職タイミングはボーナスをもらって現在の勤務先を辞める。
- その希望を転職エージェントに伝え、転職活動時期を相談する。
- コロナ渦の影響で今までの転職市場の通説は信じ込まない方がいい。
シンプルに解説したつもりですが、この情報をもとに転職活動を開始されてみてはいかがでしょうか。
編集長から見た看護師の転職におすすめの転職エージェント
看護Roo!
マイナビ看護師
看護のお仕事
ナースパワー人材センター
ナースではたらこ
ナース人材バンク
医療ワーカー
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
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