「発熱したら会社休む」――“社畜的”な日本の働き手、新型コロナで意識変化がない会社はブラック企業

最新の転職事情をお伝えするコラム「転職ニュース・ザ・ヒューマンライフ」このコーナーでは世間で報じられている転職に関連するニュースを元に、編集長独自の見解を加えながら転職に役立つ情報をお伝えするコーナーです。
今回は「発熱したら会社休む」――“社畜的”な日本の働き手、新型コロナで意識変化 のニュースに基づいてお伝えします。
情報元サイト:mediaビジネスオンライン 3/12(木) 15:25配信
ニューストピックス
このニュースは昨今のコロナ騒動により働き手の意識が変わってきたというニュースです。まずは働き手の意識変化はどう変わったのでしょうか。引用調査:ワークポート
調査機関:2月上旬
Q:朝37.5度の熱が出たらどうする?
回答は次の通りです
- 38度以上の高熱が出なければ会社を休まない
- そもそも会社を休まない
という回答が6割以上を占めていました。
調査機関:2月26日~3月4日
Q:朝37.5度の熱が出たらどうする?
回答は次の通りです。
- 22.4%:新型コロナウイルスを疑い、欠勤。指定された機関に連絡
- 28.7%:欠勤して、最寄りの病院へ
- 39.1%:欠勤して自宅で安静
- 9.8%:通常通り出勤
回答者の9割が37.5度の熱で欠勤という選択肢を取ると答えました。
今回のコロナウィルス騒動では、働き手に大きな意識変化が見られたと分析できます。企業側の回答は行っていないようですが、そもそもこの状況下であなたの勤めている会社はどうでしょうか。
中小零細企業やローカル企業に多いブラック企業
今回のコロナウィルス騒動で働き手に意識の変化が見られましたが、確かに日本という国は昔から「病気をしたら会社を休め」という常識はありません。多少の熱でも市販薬を飲んで無理をしてでも出勤する。これが当たり前の文化でした。
ところが海外に行くとこの考えは完全に否定されます。私が韓国・台湾で会社をしていた時に日本の考えを押し付けた時は大ヒンシュクを買いました。「長いものには巻かれろということ」だと当時は受け止めました。
あなたが今、勤めている会社はどうでしょうか。コロナウィルスの場合は「休め」と指示が出る可能性は高いでしょう。会社がクラスターと化す可能性が否めないからです。ではこのコロナ騒動が落ち着きを見せた場合はどうでしょうか。
働き手のあなた自身の意識は元に戻りますか。元に戻らなかったとしても会社の考えは変わりそうでしょうか。近い将来、こうした状況が訪れるかもしれません。ここで判断すべきことは「自分の会社はブラック企業体質なのか」ということです。
特に中小・零細企業やローカルの地元資本の企業は旧体質の考え(ブラック企業体質)の会社が多数あります。経営者が時代に合わせて変わる柔軟性を持っていれば別ですが、私の経験上、いつまでも昭和の英雄を気取る経営者が多いと思ってみています。
今働いているあなたは、この先何年社会人人生を送るのでしょうか。この先も時代の変化に鈍感な会社でブラック体質化していく自分を想像して夢を感じますか。実はこのコロナ騒動が、転職を考えるきっかけになるかもしれません。
ブラック企業への転職を避けるには

転職すればブラック企業体質の会社で働かなくて済むのかと言えば、それも違います。勇気を出してせっかく転職しても、入社した会社がブラック企業体質と言う可能性も十分あります。それなら転職しない方がまだましです。
どうすればブラック企業を避けて転職に成功出来るのかは、転職エージェントがカギを握っています。
ブラック企業を避けた転職活動のポイント
転職エージェントを調べていく中で、ある特性を発見することが出来ました。
求人件数が多い転職エージェント⇒転職の質に不安有り。
求人件数が少ない転職エージェント⇒転職の質にこだわるために保有求人件数が減る。
この特徴に気がつきました。もちろん数多くの求人案件を抱える転職エージェントは魅力ですし、それだけ転職のチャンスも生まれます。ブラック企業に転職したくないのであれば、転職エージェントからの転職先提案時に注意が必要です。
「その企業、ブラック企業体質ではありませんか?」
この確認をしてからエントリーすれば、ブラック企業への転職という無駄な行動を回避できます。自分が直接企業にアプローチする前に、転職エージェントが間に入るとこのようなメリットがあるわけです。
もちろん提案企業が全てホワイト企業なら一番良いわけですが、中々そういかないのも現実です。
体験談:コールセンターへの転職は要注意!?

このたび、韓国のソウル市でクラスターが発生したようです。コールセンター勤務の人が一斉に感染したと聞きましたが、この報道を聞いてコールセンター勤務の人は肝を冷やしたのではないでしょうか。
私自身、コールセンターに長年勤務した経験があるので気持ちは分かります。これは2000年代前半のサーズが流行っていた頃の話です。この時期国内ではインフルエンザウイルスが猛威を振るっていたと記憶しています。
私が当時勤務していた会社は50人体制のコールセンターを備えていました。と同時に私は海外勤務の責任者をしていましたが、サーズの影響で出国せずにいたため国内勤務を仰せつかり、サーズ騒動が落ち着くまで国内コールセンターで仕事をしていました。
一人、二人とインフルエンザでの欠勤が始まりましたが、会社は旧来の日本体質の会社です。当然ですが「マスクをしろ!」「イソジンでうがいしろ!」などの指示は出ましたが、欠勤と言う話は一言も出ません。その後どうなったでしょうか。
一週間後には50人近く出勤していたコールセンター室にいたのはわずか10名。8割近くがインフルエンザウィルスに感染し発熱、会社を休む事態に陥りました。
確かにコールセンターでの仕事の場合、今もマスクの着用はかなり口うるさく言われます。コロナウィルスの場合はマスクだけでは完全に感染要因を防ぐことは出来ません。それだけに自分自身が危険を少しでも感じた場合は休むべきなのです。
21世紀に入り飛躍的に成長したコールセンターと言う産業ですが、今後の会社側の管理体制の変化にも注目したいものです。今のままではコールセンター業界は退職または転職先として低迷を加速することになりかねませんから。
まとめ
働く側の意識の変化が今回の題材ですが、コロナウィルス騒動が終息したら元に戻ってしまいかねません。世界的に見ても日本は社畜と皮肉られるほど、会社への忠誠心を強く求められる方だと思います。
人生100年時代です。長い間健康的に働き続けることが本来会社への責任であり忠誠だと思います。この騒動での会社側の対応に着目して転職判断の材料にしてみるのも賢い生き方につながると思います。
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編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
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