転職エージェントの業界秘話から見る転職事情とは?

最新の転職事情をお伝えするコラム「転職ニュース・ザ・ヒューマンライフ」このコーナーでは世間で報じられている転職に関連するニュースを元に、編集長独自の見解を加えながら転職に役立つ情報をお伝えするコーナーです。
今回は編集長が業界秘話を入手しましたので、お伝えしたいと思います。
この担当者大丈夫!?そう思ったことはありませんか?
私自身も転職エージェントを使った時に感じたことなのですが「この担当者で大丈夫か?」そう思ったことはありませんか。私の場合は40代の転職での利用、しかも大不況のさなかですから就職戦線が厳しいのは分かっていましたけど…。
転職エージェントを使った人の口コミや評判に目を通すと「担当者への不信感」を語るものを数多く見かけます。なぜ不信感が生まれるのでしょうか。
業界秘話を語る根拠
かつてフードライターになりたくて、私の所に弟子入りした女性がいます。彼女の前職は転職エージェントでした。そこで大変優秀な成績を収めた彼女は、ある一定の貯金目標を達成し、なりたかったフードライターを目指そうと私の所に弟子入りしてきました。
その彼女から転職エージェントの裏話、いわゆる業界秘話を聞いて私が転職エージェントを使った頃の不信感に対して裏付けが取れました。語れば長くなりますので、ここで業界秘話を箇条書きでまとめてお伝えします。
- 転職エージェントは営利目的の企業です。
- ハローワークではありません。
- 企業と人材をマッチングさせ、企業から報酬を得ています。
ここまでは理解できましたか?実はこの仕組みが問題の発端になることがあります。
弟子Aはある飲食業界チェーンの人事担当者に気に入られ「いい人紹介してよ」と言われ頑張っていました。初めての仕事、そして運も味方し先方の欲しい人材をすぐに紹介することが出来ました。ここで彼女は報奨金の味を覚えます。
弟子Aの戦略は見事で、飲食業界を希望する求職者を片っ端から自分の担当する企業へと紹介し続けます。企業側の担当者も弟子Aを気に入り、評価も上がるわけです。でもここに落とし穴が待っています。
なぜ彼女は企業側から気に入られたのでしょうか。理由はとてもシンプル。多くの人材を紹介するだけではなく、彼女が紹介する人材はすぐに辞めないのです。それはなぜでしょうか。
数多くある転職エージェントのほとんどが、入社後のケア、いわゆるアフターサービスを提供しています。このアフターサービスに対する弟子Aの戦略に、離職率を上げない秘策が隠されていました。その中身とは…
- まだ入社して数ヶ月じゃないですか!
- 簡単に会社を辞めると、あなたの履歴書に傷がつきますよ!
- 少しぐらいの我慢を覚えなければ、どこも勤まりませんよ!
こうしてアフターフォローと称したサービスを使い、転職先の会社を辞めさせないようにしていたのです。さすがに私も説教しましたが、本人は「みんなやってますよ!」「なんで私だけ怒られるの?」と言った具合です。
何とも、ひどい話ですね…。

注意:転職時期を無理やり斡旋する理由
またこれは弟子Aから聞いた話なので信憑性に欠けますが「なるほど!」と思いえる業界秘話を入手しましたのでお伝えします。
転職エージェントの仕組みは大きく分けて二種類存在します。
- 一人で企業と求職者を対応する転職エージェント
- 分業して企業側のみ、求職者のみと分けて対応する転職エージェント
があります。前者のメリットはスピードですが、デメリットもあります。
企業側の人事担当者は良い人材を見つけ出し、会社に入れることが仕事です。このサポートを転職エージェントがしています。人材不足に悩む人事担当者が転職エージェントと近しい関係になり「なんとかあと3名頼むよ…」と言ったやり取りが実際にあるようです。
想像がついて来たと思いますが、頼まれた転職エージェントの担当者は求職者の意に反し「自分が頼まれた企業に気に入られるため」に、求職者へ自分がお願された企業への転職を斡旋するというケースも発生していたそうです。これこそ、ひどい話です…。
こうなってくると転職エージェントを見る時に、企業側への交渉と求職者への対応を分業しているところの方が安心に見えます。でもベストは企業交渉も求職者への対応もしっかりと一人で行える担当者が良いわけです。
転職エージェントを使った転職活動の重要な要素の一つとして、担当者の人間性は大きいものと言えます。特に20代の転職者からの「担当者への不信感」的な辛口の評判を多く見かけます。社会経験の浅い若い世代を悪用する人もいるわけです。

おすすめの転職エージェントでも注意は必要
私のコラムでは時々「転職エージェントと言っても所詮は人間が行うこと」と言う話を良くしていますが、こうした担当者に当たってしまうとあなた自身も不幸です。転職エージェントに登録したために、こういう悲劇が起こっている事実を知ると不安になりませんか。
そこで編集長がお勧めする転職エージェントの使い方を解説してみたいと思います。
担当者を選べる転職エージェントを探す
転職エージェントの中には、キャリアアドバイザーやヘッドハンターと言った名称で担当者を写真付きで公開しているところもあります。一方的に担当者を押し付けられるくらいなら、顔と名前を公に出している人を指名するのも一つの手です。
担当者を変えてもらう
「この担当者で大丈夫?」そう思ったら、転職エージェントの問い合わせ先にでもその旨を伝えて変えてもらうことです。勇気が必要と言う人も多いと思います。でもよく考えましょう。あなたの人生を左右する仕事選びを、担当者の都合に振り回されるのは嫌ですよね。
自分で探せる転職エージェントを使う
数多くある転職エージェントの中には、担当者に依存せずに自分で転職先をどんどん探せる機能を持った会社もあります。人を返すよりも自分の目で、自分の判断で。そう言う考え方の人には、向いている転職エージェントだと言えます。
まとめ
転職エージェントに限らず、マッチングをビジネスにしたサービスは大前提として人間が行うものです。一見デジタル化が進んでいる業界にも思えますが、最終的なマッチングは人が行います。
今の仕組みを見る限りでは、良い担当者を見つける方法は運なのかもしれません。でも世の中そんなに悪い人ばかりではありませんから、登録してみてこのコラムを参考に対応してみてはいかがでしょうか。
今回のコラムからおすすめする転職エージェントはこちら
担当者をあてにしたくないならリクナビネクスト(男性)リクナビNEXT
パソナキャリア
doda(デューダ)
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。