転職に興味をお持ちの方へ☆MR.お〜!がお届けする転職サポートメディア☆☆

転職体験談11 doda(デューダ)で転職活動した実体験レビューをもとにdodaを徹底解剖

転職実体験レポート
doda

転職エージェントdoda(デューダ)を実際に使った体験レビューをMr.お~!が細かくヒアリングして分析、評価します。転職活動に一読必見の記事コンテンツです。

転職エージェントを使い転職に成功した知人、失敗した知人に連絡を取りながら求職者たちの転職活動の実情を取材しました。実体験から転職成功や失敗の原因を分析しながら求職者の転職活動に役立つ記事を紹介するコラムです。

今回はdoda(デューダ)を使い転職活動した知人小野寺氏のケースです。

実体験レビューするdoda(デューダ)の特徴

doda(デューダ)は転職エージェントの中でも最大手に入る企業です。大手ならではの安心感からdodaを使い転職活動をする人も多いのですが、その特徴についてはあまり知られていません。

そもそもdodaは求人雑誌としての活動が最初です。1980年代には「転職する=dodaする」と流行語になったこともあるほど、幅広い世代から認知度を得ています。求人広告を長年取り扱う中で得た企業との取引数は膨大です。

長年の企業の求人をサポートしてきたdodaは求人企業からの信頼も厚く、そのネットワークを活かした転職エージェントがdoda転職エージェントに当たります。

dodaは自分のペースで転職活動ができる

dodaは転職エージェントだけでなく、転職サイトの両側面を持ったサービスですから自分のペースでどうしても転職したいという希望にも豊富な求人件数で応えます。ただ、dodaは質の高いキャリアドバイザーが無料でつくので活用しないと損です。

当サイトでは転職エージェントでの転職活動を皆さまにおすすめしております。

企業の求人保有数が絶対的な強み

サイトのTOPページには、公開求人数が毎日更新されています。しかしdodaの強みはこの公開求人数だけではありません。非公開求人数を加えるとその数は100,000件を超えると言われています。

求人数の多さではリクルートが運営するリクルートエージェントやリクナビネクスト、マイナビが運営するマイナビエージェントに並ぶ最大手と言われる転職エージェントの一つがdodaです。

dodaを使う最大のメリットは、保有する求人数にあります。他社と比較しても求職者の希望にマッチした転職先企業提案数は圧倒的です。数多くの求人案件を紹介してもらえたという満足度の高さを示す口コミは、ネット上に沢山出ています。

転職に対するノウハウの高さとスピードも強み

求人雑誌として長年培ってきた求人ノウハウを活かし、人材を求める企業への提案力とスピードある対応もdodaの特徴の一つと言えます。会社が倒産してしまい、転職に急ぐ方のニーズに対応できる点もdodaの特徴と言えるでしょう。

イベントでは一定の認知度を持つdoda転職フェア

毎年3月の就活シーズン解禁前の2月に、東京ドームなどを使った大規模イベントdoda転職フェアは一定の認知度を得ています。3月の就活解禁に合わせて各企業の求人数は増加傾向に変わりますので、その前に大手企業が人材確保に走るイベントです。

履歴書なしで大手企業の人事担当と面談できるという点が、このイベントの最大のメリットです。

業界特化型転職エージェントdodaエンジニア

ものづくりに特化した求人を集めたdodaエンジニアも見逃せない転職エージェントの一つです。膨大な企業求人を保有するdodaの情報の中からエンジニア向けに特化した求人案件を紹介してくれます。

また業界に特化した担当者が転職サポートしてくれることも強みの一つです。

実体験:doda(デューダ)を使った転職活動の軌跡

業界最大手の転職エージェントdoda(デューダ)を使ったことで転職に成功した知人がいましたので、取材させてもらいました。話を聞いているうちにdodaの強みも見えてきましたので、紹介させてもらいます。

30代半ばでの転職:知人小野寺氏のケース

最初に小野寺氏のプロフィールを簡単にご紹介します。この手の転職のケースと似ていると感じた方にとっては、参考になる経験だと思います。

名前:小野寺浩司(仮名)
住所:東京都(転職前は仙台市)
家族:奥さんと子供2人
持ち家:あり。転職後は奥さんの実家で生活中
学歴:都内私立大学卒業 経済学部出身
転職回数:1回。今回の転職が初めてです。

小野寺氏の大学時代の就活は氷河期の真っただ中でした。大手企業の面接を受け続けましたが、二流の私立大出身の彼にはそのチャンスはないと言っても過言ではない状況。結果的に中堅の電子部品関係の商社に営業として就職します。

大学時代から働くことが好きだった彼は、どんな会社に就職したとしても仕事を頑張る人でした。入社後3年間は仕事を覚えるために、自宅に帰らずカプセルホテルに宿泊してサービス残業三昧の日々を送ったそうです。

その努力の甲斐もあり、入社3年が過ぎたころには全営業所(全国7拠点)に所属する営業の中でも、常にTOP5入りするほどの売上を出せるほどになります。入社5年が過ぎた時に全社のTOPセールス賞も受賞し、自信をつけた彼は今の奥さんと結婚します。

結婚して間もない頃、仙台に新しくできる営業所への転勤を命ぜられました。新規事業開拓を30代に差し掛かる直前に任された彼は、嬉しくて即決で転勤を決めます。奥さんもその当時は喜んでいたそうです。

新しい営業所を立ち上げた時は1人でしたが、徐々に社員も増え始め転職前は3人の部下を持つ営業所長として働いていました。仕事が好きな彼は益々働き続け、奥さんも小野寺氏の体調を心配するほどでしたが、その生活こそが誇りと当時は感じていたそうです。

変化は35歳の時に訪れます。最初に生まれた子供は健康でスクスクと育ってくれていたのですが、二番目に生まれた子供が産後3か月を過ぎた頃にお子さんに障害が見つかります。この出来事が彼の人生を大きく変えることになります。

生涯勤め続けるつもりでいた会社を辞めて転職を決断

お子さんの治療や育児には、仙台の病院では限界があることが判明します。また家事と障害を持つ子供の育児との両立は奥さんだけでは難しいことも分かりました。このままの生活を続ければ、いずれ家族は崩壊してしまうのが目に見えて分かってきました。

都内に実家のある奥さんとしては、子供を連れて実家に帰りたいと考え始めます。猛烈社員だった小野寺氏は結婚後、家事や身の回りのことは全て奥さん任せでしたから単身なんて出来ません。

また家族と離れてまで生活することに対する抵抗が、自分自身が思っていた以上にあったことに気がつきます。「今の会社には感謝しているし頑張りたい。でも今の仕事の生活スタイルでは子供の将来に責任を果たせない。」葛藤する日々が続きます。

会社に東京本社への転勤を相談したとしても、労働時間が変わるわけではありません。今の働き方(サービス残業が当然の毎日)が当たり前になっている会社で、年収を維持しながら本社勤務になり、しかも定時退社するなんて現実的に無理なのは分かりました。

家族会議を数回した結果、奥さんのある実家が二世帯住宅に改装してくれることもあり、東京の企業でしかも転勤がなく、今の会社のような残業がない会社への転職をすることを決めました。そうは言ってもこの段階で小野寺さんは35歳です。

中高年に入っての転職では年収ダウンは避けられないと思っていましたし、今のようにバリバリ働く生活をせずに妻と一緒に子供の教育に充てる時間を増やすためにも、家族会議では年収ダウンは仕方がないという結論を出しました。

先に奥さんは子供二人を連れて実家暮らしを始めます。小野寺氏は転職先を決めてから同居を始めることになり、それまでは仙台で単身の生活を続けることにしました。問題はここからの行動です。

営業所長でもあり将来を有望視してくれていた会社に辞表を出すのは自分自身の中でもかなりの抵抗がありました。また退職したのはいいけど仕事が見つからない可能性もあります。その頃にネット検索をして、転職エージェントの存在を知ることになります。

初めての転職活動。最初に申し込んだ転職エージェントでは

仙台に事務所を構える転職エージェントもいくつかありましたので、その中から会社から一番遠い場所にある転職エージェントに最初に登録しました。理由は会社に転職活動を知られたくなかったからです。

どの転職エージェントもネット上からの登録で、最初に面談を勧められましたが、もともとサービス残業が当たり前の生活をしていた小野寺氏にとって、来社を依頼されても中々日時がかみ合いません。

最初に登録した転職エージェントでは電話で面談を行うことになりましたが、それでも夜遅くまで働く自分の生活では、時間を作ることが大変でした。担当者の方に申し訳なく思いましたが、8時過ぎに電話での面談に応じてくれました。

電話での面談でも親切に小野寺氏の話に耳を傾けてくれたそうですが、電話面談では「希望に合う会社を探す」にとどまりました。数日待ったと思うのですが、届いたメールの内容は「希望に合う転職先はありません。」でした。

東京で暮らす妻に報告すると「転職する人は2~3社の転職エージェントに登録しているみたい。」と言われたので、会社から遠い転職エージェントにこだわった自分が少し恥ずかしくなったそうです。仙台に拠点を持つ転職エージェント一社ずつ使うことに決めました。

2社目の転職エージェントも結果は同様、該当する企業はなく異業種への転職を進められたりもしました。あと10歳若ければ異業種への転職も悪くありませんが、35歳と商社歴10年を超える経験を活かせる会社への転職が自分にとってはベストです。

いくら年収が下がっても構わないと言っても、自分に合わない仕事をしても先行き不透明ですし、何よりも仕事人間の小野寺氏にとっては今の仕事が生きがいです。生きがいと家庭を両立できる会社はないものか。転職活動の壁に当たります。

そうして1社1社と転職エージェントに登録しながら面談を行い、転職活動を続けましたが結果は変わりません。この頃になると小野寺氏の中に焦りが生じます。子供にも会いたいですし、家族に会いたいと思うのは家庭を持つ人としては当然の感情です。

そんな時、一番最後に登録したのがdodaでした。名前こそ聞いたことはありましたが、転職エージェントとしての認識もなく、小野寺氏としては期待していなかったので最後まで残ったそうです。

dodaに登録してから面談の連絡が入りました。担当者の人がとても融通が利く人で、営業先の近くの喫茶店で面談をしてもらえることになりました。仕事中に転職エージェントと面談することは会社に対して失礼なのは分かっていましたが、本当に助かりました。

担当者の名前は杉山さん(仮名)で、小野寺氏よりも2歳年上の気さくな男性です。同じく家庭を持ち、単身赴任の生活に悩む小野寺氏の話に耳を傾けてくれました。電話と違い対面で話すことは、こちらの悩みまで受け止めてもらえるのだと安心を感じました。

担当の杉山さんの面談でも、やはり最初は異業種への転職を勧められます。残業が少ない同業の営業職での募集は、確かに現実的ではありません。家族との別居が始まり3か月を迎えようとしていましたし、小野寺氏の中にも疲れと諦めが芽生え始めました。

営業しかしたことがない小野寺氏は、何の資格も持っていません。そこで担当の杉山さんから「何か得意なものはないか。」と質問を受けました。彼のセールススタイルはデータ分析に基づいたプレゼンテーション能力にあります。これが一つの武器だと話しました。

担当の杉山さんから「要するにエクセルやパワーポイントの扱いや、市場調査的なことは得意と感じていますか?」と質問され、専門家ほどではないけどこのスタイルを武器に営業として頑張って来たと話しました。

「では、マーケティング系の仕事も含めて探しましょう。」と言われ、翌日からマーケティング関係の仕事のスカウトメールがたくさん来るようになりました。そして一週間が過ぎたころ、変化が訪れます。

dodaのスピード力が決め手となり初めてのエントリー

dodaの担当・杉山さんから突如携帯に連絡が入りました。「小野寺さんにピッタリの企業求人を見つけましたので、話を聞いて頂けませんか。」その会社は同業最大手のA社。その会社のマーケティング部署の求人でした。

杉山さんが東京本社で仕事をしていた時に担当していた会社が求人を出し、すぐに見つけることが出来たそうです。dodaは転職エージェントの中でも求人案件数は業界TOPクラスだと聞いてはいましたが、スピードある提案力には驚きました。

杉山さんが言うには、この部署はマーケティング部門のために営業部門とは違い残業が少ない点と、原則転勤がない本社部門ということもあり条件的には即決できる内容でした。問題はマーケティング専属と言う経験がないことが不安要素でした。

それでも杉山さんは「小野寺さんの経験があれば大丈夫!相手側の企業は過去に担当していて面接の傾向性も知っているつもりですから、挑戦してみませんか?」と後押ししてくれました。そして小野寺氏は大手商社A社へのエントリーを決断します。

大手商社A社との面接、ここでも担当者のアドバイスが活かされます。

まず初めに小野寺氏がエントリーした業界最大手の商社A社について簡単に紹介いたします。A社は創業50年を超え、従業員数は1万人以上、売上高は3,000億円を超える上場企業です。小野寺氏の企業の100倍以上の売上規模の会社でした。

小野寺氏はエントリーしたものの、書類選考で落とされると期待もせずにいましたし、家族にもA社へのエントリーは報告もしていませんでした。そんな大企業のマーケティング部門に自分が通るなんて、夢のような話だと思っていたのも事実だったそうです。

エントリーから一週間が過ぎたころ、書類選考通過の連絡が来ました。ただしここで大きな問題が生まれます。現在仙台市在住の小野寺氏でしたが、面接は東京の本社で行うことになりました。しかも面接日程は平日です。エントリーを通っただけでも奇跡でしたが…。

面接として設定された日は、小野寺氏が受注した案件の立ち合いをする日でした。だからどうしても休むことは出来ません。「その日はどうしても休めません…。」そう回答した小野寺氏でしたが、杉山さんからの返事は明確でした。

「そう来ると思っていました!ですから先方にはダメだった場合の候補日を聞いておく旨は先に伝えてあります!」と気の利いた話をしてくれたのです。

ちょうど数日後に本社での会議があり上京の予定がありました。またその週末は久しぶりに家族で過ごすつもりでいたそうです。その日に合わせて有給休暇を取得することも考えていました。小野寺氏はわがままと思いつつも、自分の都合を伝えました。

とにかく杉山さんの対応は早くて誠実です。翌日には私の希望日に合わせて面接日程の調整をしてくれました。「もしかすると奇跡が起こる!?」小野寺氏もこの段階で大手企業への転職に現実味を感じ始めます。そうは言っても初めての転職、就職面接なんて大学卒業後は一度も経験がありません。率直な不安を杉山さんに相談させてもらいました。

杉山さんが言う小野寺さんを勧めた特徴は次の通りだったそうです。

  1. 好きな仕事に没頭し、入社3年間はとにかく働いた。
  2. 入社5年で社内TOPセールス賞を受賞した。
  3. 30歳手前で新規出店を任され、結果を残した。
  4. 新天地では一人で手探りの状態から始め、4人の営業所になるまで業績を伸ばした。
  5. 下調べと数字に裏付けされたプレゼンテーションで結果を残してきた。

この5つを小野寺氏の強みとして面接先の企業には話をしてありましたので、まずは共有することになりました。また面接に不安のあった小野寺氏は、土曜の午後に担当の杉山さんに時間を作ってもらい、模擬面接までしたそうです。

そこで受けた注意が

  • 面接先の会社を徹底的に調べること
  • 転職したらこの業界で何をしたいかを明確にすること
  • 長期ビジョンとして、転職先の会社で業界にどう貢献して行きたいのかを明確に
  • 苦手と思う点を伝え、補うための体制があるのかを先方にハッキリと聞く。

などなど、沢山のアドバイスをもらいました。

そして面接に挑むことになります。

業界最大手商社A社での面接

企業訪問は慣れたもの。営業職の小野寺氏はそう考えていたのですが、改めて大きい会社の受付を訪問する時のマナーは学び直したそうです。面接に向かう直前にも担当の杉山さんと話をしました。

「練習で話した通り。これは自分が過去に担当していた時の経験が生かされるはずだから、想定外のことはそんなに起こらないと思います。」と安心させてくれました。

受付に入り面接場所に行きましたが、役員用の会議室でした。人事担当と営業部門の役員、それとマーケティング部門の責任者と3名が面接の相手でした。

募集理由はマーケティング部門の責任者を近い将来変える予定があり、会社として外部から来た人にやらせてみようと言う話になったことで今回の募集につながったそうです。杉山氏は練習通り、何よりも自分の経験をマーケティングの世界で活かしたいという思いを伝えました。

入社時期の話になり、そこは正直に伝えたそうです。まだ辞表は提出していないこと。円満退社したいこと。そのために多少の時間を頂きたいことを素直に伝えました。小野寺氏にしてみれば残される部下たちが不安にならないように会社を去りたいというのが本心でした。

場の空に気も馴染み始め、そんな自分の本心まで話したことに少し失敗も感じたそうですが、この素直さが採用に大きく影響したことを後日知ったそうです。

面接を終え家族と夕食を共にし、最終の新幹線で仙台に戻りました。そして一週間が過ぎた頃に、また杉山さんから携帯電話に電話がかかってきます。「おめでとうございます。内定出ました!収入面ですが●●●万円の年収からのスタートですが大丈夫ですか?」

その年収は今の年収と同額だったことに驚きました。「十分です!でも本当ですか!?」そんな返事をしたと記憶しているそうです。杉山さんは年収UPの交渉もすると言ってくれましたが、小野寺氏としては交渉については遠慮しました。

家族に内定を得たことと年収を維持できたことを伝えると、もちろん喜んでくれました。でも小野寺氏にはまだ問題が残っています。会社を辞める手続きです。円満退社が彼の望みではあるものの、会社を辞めたことがない小野寺氏にとっては未知の世界でした。

内定獲得、そして初めての退職手続き

内定を得た以上、会社を辞めなくてはいけません。でも会社を辞めたことがなかった小野寺氏は、そのことも素直に転職エージェントの担当者に相談したそうです。まず自分の直属の上司にお伺いを立てることになりました。

お伺いを立てると言っても小野寺氏の上司は本社勤務の営業部長、営業所長の彼は仙台勤務ですから、電話で話しをしたそうです。すると…。「すぐに本社に来い!」と本社へ呼び出しを受けてしまいました。

担当の杉山さんに辞表を用意するように言われ、ネットで書き方を見て用意した上で本社に向かいました。退職理由は一身上の都合、退職希望日は提出日の一か月後、宛名は代表取締役宛など、初めて辞表を出す小野寺氏には知らないことばかりでした。

本社では部長と面談し理由について聞かれ、家族のことを話した時に部長は率直にこう言ったそうです。「どうしてすぐに相談してくれなかったんだ…。」これが部長の答えでした。一緒に考えて、仕事を続けられるように配慮も出来たと言ってくれましたが…。

すぐに話さなかった理由も話しました。仮に本社勤務になっても残業が多い状況は変わらないこと、一時的に定時退社してもサービス残業は全社的なことで自分だけが定時に帰ることはとても出来ないこと。転職の決断まで相当悩んだことなど全て伝えたそうです。

その上で辞表を提出すると部長は「うちの会社も勤務状況を見直さないと、優秀な社員を手放してしまうな。君を例に考え直さないといけない。」そう言われたそうです。退職時期については辞表に書いた通り提出日から1ヶ月で受理してもらえました。

後任の営業所長については、当面は部長が代行してくれます。お客様へのあいさつ回りが中心になり、有給休暇を含めて辞表提出からちょうど一か月後に退職できました。会社側も家族のことを考えてくれて、出来るだけ早く辞めさせてくれるように配慮してくれました。

こうして円満退社することができ、小野寺氏は初めての転職に成功することが出来ました。この取材は転職して3ヶ月ほど経過していた頃に行いましたが、新しい職場では新しいことが学べることが何よりも楽しいらしく、仕事人間の彼の個性は活かされたようです。

編集長の総評

最後にこの実体験を通じて、転職成功のための改善点や評価点をまとめてみました。

皆さんの転職活動に役立てる内容になれば幸いです。

この転職活動の改善点

小野寺氏は今回のdodaを利用した転職が成功だったと非常に満足していました。年収

に関しても現状維持だったことも非常に満足だったようです。それが何よりですが、

ただ、キャリアアドバイザーやエージェントは基本的にはいい人材であれば求人企業側に高く売ること、年収アップさせることを前提に考えてくれていると思って良いです。

転職者は自分の適正な収入をリサーチしたり、キャリアアドバイザーへどの程度の年収アップが見込めそうなのかなど具体的な金額を聞いてみるべきです。その上で、もちろん年収アップの交渉はしてもらうべきです。

それと、これは改善点とは言えないかもしれませんが、小野寺氏は営業所長であり会社の中核的な存在でした。本社と離れた場所で奮闘する彼にとって、相談できる上司が身近にいなかったことが今回は正解だったのかもしれません。

多くの転職の場合、引き留めされることがほとんどです。自分の可能性を信じて転職を考える人ほど、実はその会社では戦力となっているケースがほとんどですから。評価をしない会社が悪い、体質を変えない会社が悪い、結果的にそう見えますが当人は違います。

多くの場合、今の環境が当たり前であり勤務先は評価してくれても転職すれば評価は下がると考えがちです。ようするに会社の評価は勤続年数であり、市場価値としては低いと考えている人がほとんどだと思います。

転職エージェントに登録することで、自分の市場価値が見えることがあります。特に30代の転職の場合は、男女問わず今までの経歴を評価してさらに高いキャリアにステップアップする人も沢山います。そしてその背景では転職エージェントの後押しが関わっています。

この転職活動の評価点

これも評価に値するか分かりませんが、求人保有件数を多く持つdodaならではの転職成功と考えて良いかもしれません。長年この業界で求人誌として貢献してきたdodaですが、企業ネットワークもその分広く持っています。

今回小野寺氏の担当をした杉山さんは、東京本社時代に担当していた企業の情報をいち早くGETし、提案に結び付けたこと。面接対策では過去の担当経験を活かしたアドバイスが出来たこと、こうしたラッキーは大手ならではのものかもしれません。

初めての転職に対するフォローはほとんどの転職エージェントで行っていますが、最終的に勝敗を決するのは転職エージェント側の担当者の人間性と、何よりも求職者自身の転職への熱意です。この双方が相まって、今回の転職は成功出来たと言えます。

転職エージェントに任せっきりの求職者も駄目、求職者の話に耳を傾けずに担当者の都合を押し付ける転職エージェントも駄目、人と企業のマッチングが転職エージェントに仕事ですが、それ以上に大事なのは担当者と求職者のマッチングだとも言えます。

小野寺氏の場合、5社にも及ぶ転職エージェントに登録し、最後に登録したのがdodaでしたが、初めにdodaに登録していたとしてもこの流れになったかどうかは分かりません。まず多くの転職エージェントの場合、求職者は担当者を選べませんから。

また複数の転職エージェントを使うことをアドバイスした奥さんの一言も見逃せません。確かに複数の転職エージェントに登録するのは面倒です。でも自分の将来の仕事を占う転職エージェントの担当者と相性が悪ければ、続けていても無駄な時間になります。

小野寺氏の評価点は、ダメだと思ったら見切りをつけて次の転職エージェントへの登録と、登録の手間を惜しまず行動に移した点も評価して良いと思います。本人曰く「単身生活になって時間があっただけですよ。」と言っていましたが。

現実問題として多くの30代の人は家庭を持っています。家庭を持っていると、家にいて転職のために時間を割くことは中々難しいものです。特に小さなお子さんを抱えるご家庭の場合は、男女問わず自分の時間を確保することそのものが難しいでしょうから。

小野寺氏の場合は家族が先に実家に帰って生活していたことで、一人になれる時間が多かったのも事実です。30代で家庭を持つ人の転職の場合は家族会議をして決めるでしょうから、転職エージェントに登録する時間の確保も前もって打ち合わせた方が無難です。

看護師系の転職に特化した転職エージェントの中には、電話で話を聞いてくれて登録を代行してくれるところもあるそうですが、これは稀なケースです。多くの転職エージェントの登録はネットを使い自分で登録するのが普通ですから。

今、転職エージェントを使った転職活動がうまくいっていない人も、転職エージェントを変えることで流れが変わることがあるかもしれません。小野寺氏の例に限らず、転職活動は成功してナンボです。その手法は転職の数だけ存在しているのも事実です。

編集長から見た求人件数が多い、おすすめの転職エージェント

doda(デューダ)

DODA(デューダ)

対象世代
20代、30代の利用が中心。
対象エリア
全国
対象者属性
未経験OK
特徴
国内では最大級の転職エージェント
長所
非公開求人をはじめ、求人数が圧倒的
短所
多くの求人企業が紹介される分、質の問題も指摘されている。

dodaする=転職する。そう言われていた時代もありました。転職サービスを提供してきた企業の歴史は長く、その実績からも求人企業掲載件数は業界TOPクラスと言ってもよいでしょう。求人数が多い反面、専門性の指摘もありますが担当者の評判も上々です。

無料登録はこちら

リクナビNEXT

リクナビNEXT

対象世代
20代、30代、40代、50代の転職をカバー
特徴
知名度も実績も業界TOPクラス
長所
非公開求人の多さ。幅広い世代の転職に対応
短所
自分で転職を探したい人向け。オファーを待つサービスもありますが、リクルートエージェントのように担当者がどんどん提案してくる体質ではない点をどうとらえるかです。

言わずと知れた知名度抜群の転職サイトです。歴史ある会社の代表的転職サイトですから、使い勝手やサービスも充実しています。自己分析ツール「グッドポイント診断」は一度使ってみてもいいサービスです。その他にも職務経歴書サンプルも分かりやすく好評です。
利用停止中

パソナキャリア

パソナキャリア

対象世代
特になし
特徴
業界TOPクラスの取引実績企業【16,000社以上】
長所
幅広いニーズに応えられる求人を自分で探せる。
短所
転職エージェントではなく求人サイト。転職エージェントの紹介は可能。

転職エージェントに任せっぱなしにしたくない。自分で転職先を探し、出来れば相談も受けたい。こういう人にはパソナキャリアがおすすめです。転職ニーズは人それぞれですから、幅広い求人件数を自分で検索したい人には強くおすすめします。転職サポートもしっかりしていますし、急ぎの求人をお探しの方には適したサービスです。
無料登録はこちら

編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え

  • 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
  • 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
  • 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!

ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。

おすすめ関連記事