転職に興味をお持ちの方へ☆MR.お〜!がお届けする転職サポートメディア☆☆

転職体験談その16 20代後半の看護師がパワハラを機に転職活動。ナースパワー、マイナビ看護師、医療ワーカーどこが良かったのか?

転職実体験レポート

一度目の転職に失敗、二度目の転職活動で成功した実体験レビューをもとに徹底解説。転職エージェントのナースパワー、マイナビ看護師、医療ワーカーを実際に使った体験レビューをMr.お~!が細かくヒアリングして分析、評価します。転職活動に一読必見の記事コンテンツです。

転職エージェントを使い転職に成功した知人、失敗した知人に連絡を取りながら求職者たちの転職活動の実情を取材しました。実体験から転職成功や失敗の原因を分析しながら求職者の転職活動に役立つ記事を紹介するコラムです。

今回は転職エージェントを使い転職活動した30代前半の看護師・西村さん(仮名)のケースです。

実体験レビューする前に看護師の転職市場の特徴

看護師の転職市場は常に活発と言われています。その理由は様々推測されていますが、多くは人間関係の悩みと言われています。私の妻も看護師だったことから、医療現場で働く看護師さんたちの転職話は沢山聞いています。

今まで私が行った取材や妻の話などを含め、特徴的なことを整理しましたのでご覧ください。

失敗事例から見る転職が多い看護師の特徴

  1. 准看護士のまま中高年を迎えている人
  2. コミュニケーション能力が弱い人
  3. 性格がおとなしく上司に恵まれない人
  4. 転職先の病院を今まで勤務してきた病院と比較して批判する人
  5. 看護師としては優秀でも散財癖が強い人

人間ですから個性もありますし、看護資格を持つ人の中にも色々な人がいます。私の目線で大変恐縮な話ですが、看護資格を取得する時にもう少し性格診断をした方が良い気がしますが…。素人の話はさておき、先ほど紹介した5つの特徴について解説します。

1. 准看護士のまま中高年を迎えている人

准看護士と正看護師の資格の違いは地方知事認定と国家資格の違いと言えば分かりやすいでしょうか。実際の医療現場での立場を言えば、准看護士は現場仕事中心、正看護師は管理職系の仕事が中心と言うのが特徴です。

若い時に正看護師になり20代後半に管理職になると、人間関係で息詰まることもありますが、多くの人は経験を積むことで管理職として成長しますので、転職を繰り返す可能性は低いです。

反して准看護士のまま30代半ばを超えてくると、現場の仕事がきつくなります。また年下の上司とも人間関係で苦労し、転職を繰り返す人がとても多い。履歴書がいっぱいになるほど転職を繰り返す人も沢山見ました。

こうした人たちが転職市場を過熱させているとも言えますが、私の見解としては出来れば准看護士の人は派遣契約を上手に使いこなし、人間関係で苦労する前に別の職場に異動して経験を活かしていく働き方がおすすめです。

2. コミュニケーション能力が弱い人

看護資格試験とコミュニケーション能力は連動していません。夢の看護師資格を取得しても、医療現場では何よりもコミュニケーション能力を問われます。忙しい現場ほど、上司の話を一度聞いて理解する人が重宝されるのは、看護師に限らずどの世界も同じですが…。

コミュニケーション能力が低いことから、看護師と言う職から離れる人も多くいます。医療現場の多くはチームプレイが要求されますので、挫折してしまうのでしょう。少しかしこい人は看護師と言う資格を利用して、医療現場以外の世界で成功する人もいます。

3. 性格がおとなしく上司に恵まれない人

性格がおとなしい人ほど、上司に恵まず転職を繰り返す人が多くいます。むしろこういう人ほど、良い上司の下で働くことが出来れば転職はしません。

ところがこの「良い上司」と言う人は中々いないのです。まるでイジメと思えるような嫌がらせを人前でするなど、この手の被害的は話をかなりの数を聞いてきました。上司のパワハラで体調を崩し、離職してしまう人も多いのです。

4. 転職先の病院を今まで勤務してきた病院と比較して批判する人

全てとは言いませんが、履歴書に書くと恥ずかしいことから相当数の転職を隠しているという看護師さんの話も多数聞いてきました。医療現場に限らず転職が多い人は必ずいるものですが…。

中高年の転職が多い准看護士さんの話を聞いていると、理想の職場を追い求め過ぎているようにも聞こえますし、そんな場所もないことも分かっているようにも思えました。要するに愚痴が多い性格と言えばそれまでなのですが…。

どの職場にも職場のルールは存在します。そのルールを過去の職場と比較して学ぶのであれば良いのですが、批判してはダメです。愚痴を聞かされる他のスタッフにも悪影響です。こうした性格の人は、派遣契約を利用しながら職場を変えていくと良いと思います。

5. 看護師としては優秀でも散財癖が強い人

看護師の給与は他の職業と比較しても高い方だと思います。中小企業に勤務するOLの同級生と給与を比較すれば分かると思います。ある程度の所得を得ていることから、散財癖が身に付く人も数多く見てきました。

購買欲求が抑えられず、カードの請求書を見てビックリ。今の職場の給与では支払えないことから、夜勤のバイトを始めるというケースが一番多かったと思います。

誰しも体力に限界があります。そのことに気づかずに「今の職場は給与が安い」と言いだしては、高い給与を支払う職場へと転職を始めます。この手のタイプは自分の散財癖に気が付くことで、転職回数も減り落ち着きを取り戻すことがほとんどです。

第一章のまとめ

あきれてしまうような話を羅列しましたが、これも全て事実です。転職を繰り返してしまう理由さえハッキリすれば、無駄な転職をすることなく仕事を続けることが出来ます。

これから紹介する実体験談は、履歴書に書けないほどの転職を繰り返す前に、理想の職場に出会えた人の実例です。

実体験:一度目の転職失敗事例と二度目の転職成功までの軌跡

ご紹介する人は、30代前半の西村さんです。まずは簡単に西村さんのプロフィールを紹介します。

名前:
西村 さち(仮名)
年齢:
現在32歳/転職成功後に結婚 学歴:高校卒業後に看護学校へ入学・二年間通い准看護士の資格を取得。その後は正看護師の資格を取得し現在に至る。
学歴:
高校卒業後に看護学校へ入学・二年間通い准看護士の資格を取得。その後は正看護師の資格を取得し現在に至る。
出身:
東北地方
現状:
首都圏の某市で幸せな新婚生活を送っています。

現在はとってもハッピーの西村さんですが、数年前までは肌もボロボロになり、生活にも行き詰っていました。私は今年に入り知り合いましたので過去は見ていのですが、久しぶりに再会した妻はあまりにもきれいになっていたことで、驚いていました。

その西村さんのこれまでの経歴から紹介します。

東北地方の公立高校を卒業後、看護学校に入学する形で首都圏の某市に上京しました。看護学校からシェアハウスを提供され、そこで暮らしながら日中は看護学生として学び、夕方から夜にかけてと週末は、学校の提携先の病院で働いていました。

働きながら看護資格を得て、卒業と同時に提携先の医療機関に就職することで看護学校の費用が免除になる制度を使い、看護師を志しました。上京当初は都会の華やかさに圧倒され、体力的には辛くても楽しい毎日を過ごしたそうです。

恋人もでき、学校の成績も順調、予定通り2年間で看護学校を卒業し准看護士となります。就職先は学生時代に働いていた医療機関ですが、この医療機関がブラック病院で有名ということは、後から知ることになります。

その後は3年かけて正看護師の資格取得に挑み、交際していた恋人とは忙しさから別れることになりましたが、無事に3年間で正看護師の資格を取得しました。そして本格的な看護師人生がスタートします。

ブラック病院で働き続けることへの不安

高校を出てから同じ職場しか知らない西村さんにとって、他の職場の仕事内容はとても興味がありました。何となく求人誌を手に取って見ては、他の職場の待遇や給与なども気にしてみていたそうです。

上京して5年も過ぎると、色々な人脈もできることもあり、自分が働いている病院がブラック病院であることへの悪い意識が強くなります。

隣の芝は青く見えるから。そう自分に言い聞かせたそうですが、働きなれた病院、刺激がない生活、そうした思いから上京から8年が過ぎた時です。正看護師取得のために勤務先から借りたお金の返済も終わり、転職することを決意します。

失敗事例:ブラック病院を見極めるだけでは転職には成功できない。

西村さんは自分の職場がブラック病院として有名だったことから、転職先はブラック病院を避けることに集中しました。福利厚生面の良い職場や、最も意識したことは勤務時間、結婚・出産後の育児の両立が出来る病院探しでした。

病棟勤務の正看護師が自分なりのアピールポイントと心得ていたこともあり、病棟勤務の仕事に絞り、あえて転職先では他の職場は探さなかったそうです。一度目の転職の一年ほど前から求人情報を追いかけていたこともあり、自分なりの目標は定まっていました。

働いてみたいと思う病院をリスト化し、3つの医療機関にエントリー。結果的には3つとも内定を得ることが出来ましたが、給与の一番多い職場を選びました。なぜならば退職と同時に職場から提供されている社宅を出なくてはならない為です。

満額の家賃を支払った経験がなかった西村さんにとって、生活安定のための収入が見えなかったことから、内定をえた3つの医療機関を選ぶポイントは、収入で決めました。

但し一つだけ問題がありました。通勤時間です。電車通勤で家を出てから職場のタイムカードを押すまでの時間が約1時間、今まで自転車で10分以内の通勤しか経験がない西村さんにとって、電車通勤に対する不安があったのも事実です。

通勤リスク以外はとてもかしこく一人で転職活動をしているようにも見えましたが、まさかこのあと大きな苦労が待っているとは、夢にも思わなかったそうです。

初めての転職では想定外の連続

まず、想定外だったと言っていたことをリストアップします。その後にその内容について解説を加えながら紹介したいと思います。

  1. 月収は上がったものの年収は下がった
  2. 上司のパワハラ
  3. 慣れない中間管理職
  4. 通勤によって吸い取られていく想定外の体力ダウン
  5. 親の死に目に立ち会えなかった職場の理不尽なシフト

1.月収は上がったものの年収は下がった

年収交渉が得意な人は少ないのではないでしょうか。採用の権限を持つ相手に対して、堂々と年収交渉をする前に「採用されなかったら…」と弱気になってしまう人がほとんどだと思います。西村さんも当然その一人でした。

月収を見て面接に行きましたし、ボーナスもそこそこもらえると思っていました。ところが面接ではボーナスが平均でどの程度支給されているのかを確認しなかったそうです。これがのちに致命傷の一つに繋がります。

結果的に3年勤務しますが、2年目の年収は転職前よりも下がりました。これは賞与が少ないことが原因です。前職では通年で基本給の半年以上が賞与として支給されましたが、転職先では通年で基本給の2か月。これが年収を下げた原因です。

そこへ満額の家賃負担がのしかかってきたわけですから、生活は楽になるどころか苦しくなりました。年収UPはそれほど期待していなかったそうですが、まさかダウンするとは思っていなかったそうです。

2. 上司のパワハラ

面接でお会いした看護部長に悩まされることになるとは、夢にも思わなかったそうです。面接では素敵な笑顔で対応してくれたのに…。このパワハラは初出勤の日から始まります。

新しい勤務先で緊張する西村さん、慣れない職場ですからもちろん手帖を手に、上司から受ける指示をメモします。そこへやさしいと思っていた看護部長からひと言「メモは取らない!それくらい頭で覚えなさい!」ときつい声が飛んできます。

この場だけならまだ良かったのですが、事態はさらに悪化します。翌日の朝礼では「西村さんは簡単なこともメモを取らないと仕事が出来ないのよ。みなさんなら頭で覚えられることでしょ、これくらい。面接ではかしこそうな態度だったけど違ってガッカリだわ。」

人前で否定された経験がない西村さんにとって、この事実は生涯忘れられないほどのショックでした。後から知ったことですが、看護部長は全看護師が自分に迎合するように、こうしたパワハラ的な行動を昔から続けていたそうです。

実際に他の看護師さんたちの様子を見ても、患者さんを見るのではなく看護部長のご機嫌を見て仕事をしている人ばかりでした。嫌がらせはまだまだ続き、最終的に3年勤務するのですが、西村さんの退職理由は軽いうつ病でした。

3. 慣れない中間管理職

正看護師の資格を持つ西村さんは、転職二年目から主任に昇格します。看護部長のいじめに耐えていたことが理由なのかは分からないのですが、人生初の中間管理職として選ばれたことでもう少し頑張る気持ちが湧きました。

ところがここでもまた想定外のアクシデントに出会います。西村さんが伴に仕事をしているチームの多くは男性です。男性看護師に始まり介護士さん、半数が男性と言う状況下で初めての管理職を経験します。

そもそも女子高出身で看護師の世界で働いてきた西村さんにとって、男性と仕事をする経験はもちろんなく、不安だらけのスタートでした。恋愛する時の男性はとてもやさしいイメージを持っていましたが、仕事となるとやはり違います。

指示したことを平気で無視、そのことで看護部長から西村さんにヤキが入り、中間管理職として胃を痛める日々が続きました。役職手当分だけ昇給したものの、ボーナスは基本給が基準での計算、苦労が増えたにもかかわらず2年目の年収は転職前よりも下がりました。

4. 通勤によって吸い取られていく想定外の体力ダウン

中高年の女性なら理解いただけると思いますが、早い人は25歳を過ぎてから、遅い人でも30歳が近づくと「若い頃とは違う?」と体力低下を自覚する経験をします。西村さんも当然、その経験をすることになります。

電車通勤は最初の数か月は苦にならなかったのですが、年月を追うごとに毎日往復2時間の移動がボディブローのように体に負担としてのしかかってきます。そして二年目以降は中間管理職として働いていましたので、さらに身体への負担は増えます。

4週6休のシフトに、体が耐えられなくなってきたのです。

5. 親の死に目に立ち会えなかった職場の理不尽なシフト

転職して3年が過ぎる頃には、シフトに振り回される生活が続きました。転職一年目は休みの希望も聞いてくれたのですが、二年目以降の管理職になってからは休みの希望を聞く側に回り、自分の希望通り休むこともできません。

残業こそないものの、時には10連勤などの理不尽なシフトになることもありました。そんな時に東北の実家で暮らすお母さんが交通事故に遭ったそうです。父親から電話が入った時は「意識があるので大丈夫だから。」と話をしていたのですが…。

休みをとって見舞いに行きたいと考えた西村さんは、他のスタッフと話し合いをして休みの変更をお願いしました。ところが運が悪いことに「その日は子供の学校の行事」「妻が休めず私が休まないと子供が…。」など、休みを代わってもらえます。

お母さんが心配な西村さんは、結局苦手な看護部長に掛け合いました。看護部長のひとこと「意識があるから大丈夫だってお父さんが言ってるのでしょ?次の休みに行けばいいじゃない。」と予想通り全く取り合ってくれません。

そしてそれから2日後、事態は急転します。お父さんから電話があったのですが、仕事で電話に気づくことが出来ず、着信から2時間後に折り返しました。「母さんの様態が急変したと病院から連絡が入って、すぐに電話したんだ。駆け付けたんだけど、先ほど…。」

この話をしている時の西村さんの目は潤んでいました。事故を起こした翌日に休みをとって駆け付ければ、会うことが出来たわけです。西村さんはその後、お母さんの死を看護部長に報告、忌引きとして一週間休みました。

母の死を報告した時の看護部長はベラベラと言い訳していたそうですが、西村さんはその内容までは記憶にありません。当たり前の感情だと思います。

忌引きは勤務規定に沿って7日間もらいましたが、その後はまたいつも通りの生活に戻ります。実家で暮らすお父さんは近くにお兄さんが住んでいることもあり、心配はありません。でも西村さんの心の中には大きな穴が開きました。

「この世から光を失った感覚でした。」と当時の心境を話していました。四十九日はさすがに看護部長自ら休みをくれましたが…。その後の西村さんは、またいつも通りの生活に戻ります。

鏡を見ると肌は荒れ、体重も落ちていました。痩せて嬉しいという感情は全く湧かず、夜も熟睡できず、むしろ自分の身体が心配になりました。見かねた看護学校同期の友達が心配して、心療内科を受診するように勧めました。結果は軽いうつ病だったそうです。

失敗事例に学ぶ:二度目の転職を決意。

ブラック病院から離れたくて、念入りに調査を行った上で転職した西村さんですが、むしろ転職しなかった方が良かったという結果と、当時を振り返って話をしていました。そんな時に心療内科の受診を勧めてくれた友達から、転職を提案されました。

その友達は一年前に転職エージェントを使い、初めての転職に成功した人でした。ブラック病院に勤め続ける友人を気の毒に思った時期もあったそうですが、転職に成功した友人が幸せな毎日を送っていることを聞いて、西村さんも二度目の転職を考え始めます。

当時は30歳になる直前の西村さんでしたが、20代のうちに転職を決めたいと思ったそうです。20代と30代では転職するにしても面接先の印象が随分変わってきますから。そこで友人の勧めの通り、転職エージェントを使い転職活動を開始します。

転職エージェントとは?まずは調べるところから。

看護学校時代の友人から聞いた「転職エージェントを使った転職活動」ですが、転職エージェントと言うものが初めて聞く言葉で、分からないことからのスタートになりました。まず転職エージェントについて、帰宅途中の電車内で調べるところから始めました。

検索するとリクルートエージェントやマイナビエージェント、doda(デューダ)といった会社名が目立ちました。聞いたことがある会社名だったこともあり、最初はサイトを見るところから始めました。

そのうちグーグル検索の検索結果には口コミや評判を記した情報も出ていて、とても参考になったそうです。退屈で長かった電車通勤が、短く感じるほどでした。そして「看護師の転職」を専門に扱う転職エージェントの存在を知ります。

看護師の転職エージェントを調べると、かなりの数があることに驚きました。現在就業中の西村さんにとっては、20代のうちに転職したい気持ちと同時に、この段階では仕事があったことから、転職エージェント探しに時間を費やすことが出来たようです。

どこの転職エージェントも利用は無料、履歴書や職務経歴書の添削、面接サポート、年収交渉など想像していなかったサポートの充実に驚いたそうです。

3つの転職エージェントに登録して転職活動を開始

転職すると決めた西村さんですが、当時の職場に長くいる必要がないと思った瞬間から、看護部長のパワハラが全く気にならなくなったそうです。むしろ新しい世界に移ることへの楽しみからか、うつ状態も解消され元気になっていきました。

そして口コミや評判などを見た結果、ナースパワー、マイナビ看護師、医療ワーカーの3つの転職エージェントへの登録を決めます。決めた理由についてもうかがいました。

ナースパワーを転職のパートナーに選んだ理由

転職エージェントを教えてくれた友人の紹介で選んだことが理由です。友人はナースパワーを使って登録から2か月ほどで内定を得たと聞いていました。年収もUPしたこともあったのですが、結婚後も仕事を続けられる職場を見つけてくれたことが良かったとか。

マイナビ看護師を転職のパートナーに選んだ理由

マイナビは昔から会社の名前を聞いていましたので、大手だからと言う安心感から登録。大きい会社の方が求人情報をたくさん持っていると思ったことと、大手の会社にしかない人脈から、転職にも期待が持てたことが理由です。

医療ワーカーを転職のパートナーに選んだ理由

悪い評判が見当たらなかったことが一番の理由です。初めて使う転職エージェントに対しての不安もありましたから、極力悪い評判がある会社は選びませんでした。転職エージェントに期待をすることは、転職に対して親身に応援してくれる姿勢を期待したそうです。

転職活動開始後のエージェント3社の違い

休みの日を利用して、転職エージェント3社それぞれのカウンセリングを受けました。

この段階ではどこが良い、悪いなどの差は全く感じなかったそうです。問題はこのあとから発生してきます。

シフト制の病棟勤務の病院に在職中の西村さん、カウンセリングの時にはシフトもばらばらで夜勤もあり、電話をもらっても出られないことが多いことは各社それぞれに話をしていました。しかしここで転職エージェントの質の違いがハッキリしてきます。

マイナビ看護師は頻繁に電話をしてきて、こちらの事情をさっぱり理解しようとしません。男性の担当者だったそうですが、電話の話し方もやっつけ仕事をされていると感じ、マイナビ看護師をからの電話に出ることをやめてしまいました。

これは口コミで知っていた情報でしたが、実際に同じことをされると気分を悪くしたと当時を振り返って話をしていました。

友人の勧めで登録したナースパワーですが、対応そのものは良かったそうです。しかしながら納得できる求人が少なく、時間の経過と伴に提案も連絡も減っていきました。

医療ワーカーの担当者は、とても親身に対応してくれました。連絡の時には必ずと言って良いほど、疲れている西村さんに対する気遣いの言葉を忘れなかった点が、一番好感を持てたと話をしていました。

医療ワーカーの担当者は求人提案以上に履歴書や職務経歴書の添削に熱心でした。西村さんが書いた内容に対しても、丁寧な質問を重ねながらとても良く伝わる表現へと改善してくれたこと、出来上がった時は今までの頑張りが伝わる内容に変えてくれました。

本格的な転職活動がスタート!その結果は?

西村さんの職務経歴書が完成し、その後は希望する求人情報の提案を複数受けました。恐らく最初が10社程度、その後にも5~6社提案を受けました。良さそうな求人に見えてもすぐにはエントリーせず、常に担当者に質問や相談を重ねたそうです。

給与も大切ですが、通勤時間を短縮したかったこと、上司のパワハラにトラウマがあったこと、当時彼氏はいませんでしたが、ゆくゆく結婚後も仕事を続けられる職場となれば、実際に子育てと仕事を両立している人がどの程度いるかなども重要な決定要素になります。

産休・育休・子どものイベントに対する休暇の取得度合い、確認することは様々ありましたが、医療ワーカーの担当者は嫌な顔をせず一つ一つ調べて疑問に答えてくれました。この段階で登録から一ヶ月半ほど経過していたそうです。

ブラック病院は最初の職場で経験していましたので注視していましたが、提案された求人にブラック病院がなかったことは、良い意味で印象に残っているそうです。

ようやく理想の職場を発見。初めてのエントリーとその結果は?

当時の西村さんの通勤時間は片道ちょうど1時間、せめて片道40分以内の職場であれば往復で毎日40分通勤時間を短く出来ます。これが理想の職場探しに対する最大のハードルでした。そして登録から1.5ヶ月が過ぎた頃、ようやく条件を満たす求人が現れます。

練りに練り直した履歴書と職務経歴書を片手に、さっそく医療ワーカーの担当者がエントリー手続きをしました。そして数日後に面接の連絡が届きます。面接対策は時間が取れず電話で行いましたが、西村さんにとっては十分すぎるほどのサポートだったそうです。

特に服装や化粧、髪形などのアドバイスは、初めて知ることばかりでした。

面接は休みの日に合わせて行われました。面接に向かった先は高齢者向けの民間企業が経営する老人施設でした。それまで病院勤務しか経験がなかった西村さんでしたが、むしろ2回の転職で病院勤務に良いイメージが持てなかったこともあり挑戦を決めました。

また民間企業が運営している点も、医療法人にはない期待を持ったそうです。実際に面接に向かいましたが、面接を担当した人は施設長と事務長の二人、中高年の施設長は女性でしたが、当時の看護部長と同年齢の人にもかかわらず、全くの別人角の人でした。

在職中の転職活動ということに対しても理解を示して下さり、面接は無事に終了、そして数日後には内定の連絡が来ました。年収交渉も一度目の転職で大失敗をしていましたので、念のために医療ワーカーの担当者に確認をとってもらいました。

また何よりも施設長が当時の看護部長と同世代の女性だったことから、パワハラに対する評判も確認しました。離職率が低く、そうした事例は全くないことを医療ワーカーの担当者が報告してくれました。

そして最終的には年収が50万円ほどアップし、転職に成功することが出来ました。全てがうまくいったと見える転職活動ですが、まだまだ悩みは続きます。

内定獲得の喜びと反した不安な退職手続き

無事に内定を得た西村さんですが、在職中の職場を辞めなくてはいけません。パワハラのトラウマにまでなっている看護部長に辞表を出すことに対して、ものすごく不安を覚えていました。そのことも医療ワーカーの担当者に相談すると良いアドバイスをもらいました。

辞表は常識的に提出日から一か月後の退職希望を記載し、仕事が終わった後に看護部長に辞表を出すこと。これは逃げるような辞め方をさせない為だったそうです。案の定「今の状況、分かってるでしょ?」と看護部長から慰留を求められます。

すかさず西村さんは「この状況は勤務開始当初から何ら変わっていませんし、改善されることもなかったですから、状況の改善を待って辞めることは出来ません。」と看護部長に伝えました。これも担当者のアドバイスです。

渋々看護部長は辞表を受け取りました。西村さん自身もシフトの更新に合わせ一か月後の希望退職を出していましたので、シフトの消化と同時に退職することが出来ました。さらに担当者のアドバイスもあり、逃げずに看護部長へお礼を述べて職場を去りました。

最後に:転職先では想定外の出会い

冒頭のインタビュー開始の段階で西村さんは結婚していますが、転職活動中は独身でした。転職先でご主人と知り合うことになります。まだお子さんはいませんが、転職に成功して気持ちにもゆとりが出来た西村さんを見て、ご主人は惹かれたそうです。

ちなみにご主人は西村さんが働く高齢者施設に出入りする業者の人だとか。西村さんへのインタビューで強く感じたことは、仕事をする上で過剰なストレスやパワハラに耐え続けることが正解ではないという結果だったと思います。

編集長の総評(この転職活動の評価・改善点など)

西村さんの転職活動には、大きく分けて2つのストーリーが存在します。1度目の転職の失敗、2度目の転職の成功、この二部構成に分けて解説してみたいと思います。

一度目の転職に失敗した理由

ブラック病院を抜け出したかった西村さんですが、その考えは当然だと思います。何も分からない若い人材に対し、過剰な労働を強要する組織は病院に限らずに存在します。学費が払えないことを理由に学費を立替え、見返りに過剰労働を強いるのは良くありません。

転職を決意するまでは良いのですが、ほぼ一人で活動したことが転職に失敗した理由です。西村さんを取材していて感じたことですが、十分に情報を集めてから行動する慎重な性格の持ち主なのですが、当時は自分が集めた情報に対して相談できる人がいませんでした。

二度目の転職に成功した理由

「自分が集めた情報に対して相談できる人がいなかったこと」これが一度目の転職の失敗の本質です。二度目の転職の時には、とても親身に話を聞きアドバイスをする医療ワーカーの担当者の存在が光っています。

多くの人間が失敗から学び成功するわけですが、良きアドバイスをしてくれる担当者に出会うには運も必要です。ナースパワー、マイナビ看護師、医療ワーカーと3つの転職エージェントに登録した結果、良き担当者に巡り合うことが出来ました。

だからと言って多く登録すれば良いものでもありません。転職成功のカギを握る重要な存在でもある転職エージェントの担当者、この担当者と上手に活動を進めていけるかどうかが転職には重要な要素になってきます。

転職に成功するにはどうすれば良いか

西村さんの体験談を読んで気づいた人も多いと思いますが、西村さんは自分の働く上での希望や問題点をシンプルに整理出来ていましたし、これはアドバイスをする転職エージェントの担当者にとってもありがたい情報に繋がります。

転職エージェントに任せっ切りにするのではなく、上手に転職エージェントに動いてもらうための情報提供能力も、転職活動には重要な要素に繋がります。自分はなぜ転職をするのか、転職して何を望むのか、箇条書きにしてみると良いと思います。

まとめ

人生のドラマは人間の数だけ存在します。確かにそのドラマを聞くことは、聞く側にとっても容易なことではありません。しかし正しく転職活動を進めるには、聞く側の姿勢と伝える側の能力がマッチしなければ良い結果が出ないのも事実です。

転職エージェントに相談すると言っても、全てのキャリアコンサルタントが親身に耳を傾けると思わない方が良いと思います。良き担当者に出会うことが、奇跡の転職成功を生むことにつながるケースも実際に多数出ています。

西村さんのように転職して幸せになる人が増えるようこのコラムを書きましたが、まずは行動に移すことが大事だと思います。自分はなぜ転職したいのか、転職後の自分はどうありたいのか、箇条書きにしてみて下さい。

そして多くの転職エージェントの利用は無料ですから、まずは登録して箇条書きにした内容をもとにカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。

編集長から見た看護師の転職におすすめの転職エージェント

編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え

  • 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
  • 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
  • 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!

ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。

おすすめ関連記事