転職体験談3 住み込みの求人ってどうなの?メリットとは

体験談コーナーは編集長のMR.お~の実体験をご紹介しています。他人のふり見て我がふり直せなんて昔の人は言いますが、私の経験を反面教師としてあなたの転職活動に役立ててみて下さい。
かつて3年ほど、住み込みで働いていた経験があります。

私の経験は30年ほど前の話ですが、この住み込みで働く仕事は現在も存在しています。
私が経験したのは、新聞配達という仕事でした。新聞を配りながら学校に通う若者の話を聞いたことはありませんか。今ではあまり聞かなくなりました「新聞少年」という仕事を私は経験しました。
大学に行きたいが親はお金がない。田舎暮らしで仕事もなく、都会に出たいが敷金やら礼金を払えるお金もなければ、家賃なんてとても無理。このような若者が昔は沢山いましたが、今も少なからず存在しています。そして新聞奨学生制度も大手各紙は存続させています。
住み込みの仕事をして得られたメリット
高校卒業から3年間、私は大手新聞社の新聞奨学生として働かせてもらった経験があります。もちろん集団生活です。風呂トイレは共同、洗濯機も共同、部屋は4畳半一間があてがわれただけ。これが18歳の少年の社会人生活スタートの環境です。でも3年目にはエアコン付きのワンルームマンションに住んでいましたので、環境が悪いままとは言い切れませんのであしからず。
さて本題ですが、新聞販売店は住む部屋を用意し、食事の面倒も見てくれます。生活する上で必要な衣食住の食住を保証してくれるわけです。その他にも住み込みで働ける求人はいくつかありますが、旅館の仲居さんなど新聞販売店同様に食住を保証してくれる所も沢山あります。
私は食と住を保証され、勤務一年目は大学浪人生として働きました。仕事の内容は毎朝3時起床で新聞の配達。終了後は朝食を食べて学校へ。そして14時にはお店に戻り夕刊の配達。その後夕食を食べて、集金や営業活動にいそしんだ三年間でした。
この3年間で得たメリットはいくつかありましたが、一番大きかったのはお金です。食と住が保証されていますから、あとは自分のお金の使い方次第。作業着もお店から支給されたものを使えば、衣服代も節約できます。電気ガスなどの光熱費もお店が支払いましたので、貯金できる環境は整っていました。その他にも営業成績(新聞の勧誘)次第で報奨金も出ましたので、今思うと金銭面ではとても充実していた時期だったと思います。

住み込みの求人を利用する人は、どんな人が働いているの?
新聞販売業に限らず、住み込みの仕事全般に言えることだと思いますが、夢を持っている人にとって住み込みの仕事は好条件と思えることが多々あります。ある程度の自由な時間と衣食住をある程度保証してくれますので、夢を持つ人が生活を支える上で住み込みの仕事をするのは悪くない話です。
舞台俳優を目指す人、画家を目指す人、音楽の道を志す人、声優さんを目指す人etc…。
夢は人の数だけ存在しますが、その夢を叶える手段の一つとして、住み込みの仕事はお勧めできます。
私は仕事柄、夢を実現させた若者や実現のために頑張っている若者を取材することがあります。その中には新聞販売所に住み込みで働く青年も少なくありません。ここである青年の体験談をご紹介します。

実体験談:住み込みで働いて成功した人の例
彼は東北の郊外の街から、イラストレーターを志して上京してきました。今まで「ただ絵を描くことが好き」「商売にするならイラストレーター?」そんな感覚でイラスト系の専門学校への進学を決めます。その時に新聞奨学生制度を利用して上京してきました。
専門学校在学中、絵について真剣に学んだ中で気づいたこととは「自分の目指す道はイラストレーターではない」ということ。学校は卒業した者の、その後は2年間新聞販売所に残り、自分のやりたいという絵の道を独学で勉強し始めます。
上京して4年が過ぎたころ、外の世界を見たくなった彼は新聞販売所を辞め、働きながら絵を描く道を選びました。一年間で現実の壁にぶつかり、やはり衣食住の保証を得ながら働くことが出来る新聞販売所でなければ夢を追い続けられないと気づき戻ります。
彼はその後も絵を描き続けることになりますが、約3年後、ある人の目に作品が認められ合同絵画展へと出展。そこでまた別の人の目に留まり、上京10年目に始めて個展を開催することが出来ました。夢のハードルを一つ乗り越えた彼は「生活の為の仕事選びに成功した」と嬉しそうに語っていたのを覚えています。
最近は社宅完備の企業求人も多い

これは全ての職業に言えることではありませんが、特に都心の大手企業では独身の方に社宅ではなく会社負担でワンルームマンションの家賃補助をしている企業も増えています。
綺麗で高層でオートロック、宅配ボックスまで付く素敵なマンションを会社が用意しているケースもありますが、これは正社員の募集ケースがほとんどで、住み込みとは異なります。
現代の風潮から言えば、正社員として働きたい人は住宅補助が充実している会社を選ぶ人が多いのも事実です。私も都心に暮らす一人ですが、周辺には新築のワンルームマンションの建設ラッシュが続き、全ての部屋が満室になっています。
今の新卒世代は史上空前の売り手市場ですから、企業側もそれだけ投資をしているということでしょう。20代の転職を考えている人の中には住宅補助が充実している会社を選ぶ方法も、雇用条件としては良いと思います。
このケースはとてもシンプルで、会社がマンションの賃貸契約をします。そして暮らす人の給与から家賃を差し引く制度です。福利厚生の一環として、実際の家賃の半分以下、3分の一程度の負担で新築のマンションに暮らす人が多いのも事実です。
まとめ
今は時代も変わり、共同生活に慣れない若者も多くなったと言われていますが、シェアハウスに入居希望者が殺到するなど、コスパを重視する人も増えています。シェアハウスのメリットは家賃の安さですが、生活設計全般は自己責任で行わなくてはいけません。
働きなが食住が保証される住み込みの仕事は、ある程度の衣食住も保証され、夢を追いかけたい人にとっては、その夢に集中できる環境を整えることが出来ます。
住み込みで働く例を今回はご紹介しましたが、働く上で重要なのは職場環境だけではありません。自分の生活する足元も仕事をする上で重要な要素の一つであるということも頭に入れてみて下さい。住み込みの仕事についても、興味があれば調べてみてはいかがでしょうか。
編集長から見たフリーターや未経験の方におすすめの転職エージェント
ハタラクティブ
リクらく
第二新卒エージェントneo
JAIC(ジェイック)
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
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