看護師の転職事情や転職動向を実体験から分析/おすすめできる転職エージェントはある?

転職を考えている人に役立てればという思いでこのサイトを立ち上げました。同じような転職を解説するサイトは数多くありますが、当サイトでは編集長独自の目線と経験を交え解説することがポリシーです。
経済動向、転職市場動向、こうした情報は一見難しいもので、特に若い世代の人が見ても良く分からないという意見も聞きました。このカテゴリーでは「分かりやすく」をモットーに転職を考えている人たちに役立つ市場動向を分析してみたいと思います。
2020年の看護師の転職動向を分析
2020年はこのままいけば転職市場はピークを迎えると私は予想しています。予想は様々ありますし、災害や戦争、何よりも猛威を振るうコロナウィルスなどの要因が景気を変動させれば話は別です。このコロナウィルス現証である意味注目を集めている職業は…。
医療従事者はこうした健康被害が発生した時は、現場の最前線で働かなくてはいけないため、頭の下がる思いで見ています。世界中にいる看護師さん、特に中国の看護師さんはまさにウィルスの猛威の最前線で働いているわけです。
こうした医療の世界、そして看護の世界の転職市場はどうなのでしょうか。ナイチンゲールの精神を貫く看護師さんもいれば、ウィルス環境とは縁の遠い世界で働く人もいます。小さなお子さんを抱えるママさん看護師にとっては特に職場環境は重要です。
その看護の世界の転職市場に、偶然にも育休時期を過ぎた私の妻が転職エージェントを活用して転職活動をしています。机上の論理ではなく、実際に転職活動をしている妻の話や行動から、今年の看護師の転職事情を分析してみたいと思います。
なぜ看護師は転職を繰り返す人が多いのか
まず看護師さんの中には「履歴書に書ききれないほどの転職」を繰り返している人は意外に多い現実をご存知でしょうか。全てとは言いませんが、私の出会った看護師さんは転職経験が多い人がほとんどです。耳にした転職理由を列記してみます。
- 給与がもっと欲しい
- 人間関係に行き詰まりを感じた
- 夜勤中心のシフトに身体がついていかなくなった
- 子育て支援がしっかりしている医療機関に移りたい
その他にも理由はありますが、中にはダブルワークをこなす看護師さんもいました。週に2~3日程度の夜勤を日勤で勤務する病院とは別に働いている人でした。夜、キャバクラ等のお店で働いている人もいましたが、こういう人は極めて稀です。
こうした看護師さんの生活状況は昔から大きな変化はなく、しいて挙げれば働き方改革により病院の考え方次第で勤務時間や残業時間、夜勤手当などに変化が出て「より良い収入」または「働きやすいシフト」を求めて転職する人が増えて来たのも事実です。
根本的に潜む問題は「厳しい労働環境」にあると私は見ています。妻の転職理由は年齢により違っていたのですが、20代は給与、30代は夜勤が体力的に無理、40代(産休明けで一度働いた)時は職場の人間関係でしたが、年齢を重ねるごとに理由は多くなるようです。
いずれにしても先ほども述べた通りコロナウィルスの問題や例年訪れるインフルエンザウイルス、その他感染症などのリスクを抱え、肉体的にも精神的にもきつい労働環境である事実は今後も変わりませんし、年齢を重ねるごとに転職せざる終えない状況も変わりません。
おすすめの転職エージェント活用法

転職せざる終えない職種の看護師業界、そこで働く人たちに質問ですが、転職エージェントには特徴があることをご存知でしょうか。その特徴を理解して活用することで、あなたが思う以上の転職先候補をピックアップしてくれる可能性があります。
またあなたの望む働き方次第でも変わってきます。正看護師で常勤(正社員)の転職の場合は、かなり良い条件が出る可能性が高いです。これは転職成立時に転職エージェントが雇用する側からもらえる報酬が高額になるからです。
「利益が出る人材」と判断されると、これはこれで頑張るのも転職エージェントの特徴ですが、その他にもいくつかカラーがありますので紹介します。
- 常勤(正社員)雇用に強みを持つ転職エージェント
- 20代の転職に特化したマイナビなどの転職エージェント
- 非常勤(パート)または派遣雇用に特化した転職エージェント
- 担当者がつかない求人サイト型の転職エージェント
多くは1番の形が主流ですから、私の妻のように育休明けでしかもパートタイム勤務を好む人材が1番を選んで登録しても、担当者は最初だけ熱心で、途中からは全くと言って良いほど動きません。40代なのに2番を選択するのも間違えです。実例を紹介します。
初めて転職エージェントを使った5年前
今から5年ほど前、妻は大手の看護師特化型転職エージェントを使いました。この頃は転職エージェントの特徴が細分化されていませんでしたので「お祝い金を出す」と言う会社にお世話になりましたが、結局良い仕事は見つからず「とりあえず半年の契約社員」として働きました。
その後改めて3社ほどの転職エージェントに登録しましたが、対応は雑、担当者の話は二転三転し、結果的に妻は自分でハローワークに行き転職先を決めてきました。
今回、育休明けの妻は3番を選んで妻は転職活動を始めました。

体験談:実際に転職活動中の妻の現実
育休明けの今現在、転職エージェントを使った結果
5年前と転職市場は変わり、転職エージェントにもそれぞれ特徴を明確に打ち出して活動していましたから、まずは妻がどんな働き方をしたいかという点に焦点を当てました。
- パートで週に3~4日
- 平日の日中勤務
- 保育園には自転車で駆け付けられるエリア
この絞り込みでパートや応援派遣に特化している転職エージェント2社を選択し、登録を済ませました。
1社目の事例(パート特化型転職エージェント)
登録後、子どもが保育園から帰ってきている17時以降に何度も電話をして来ました。「子供のいない日中の電話をお願いします。」とメールしたにも関わらず、全く見ていない様子で電話が続きます。ここまでは仕方がないと受け入れました。
続いて労働条件を電話で伝えましたが、こちらの話は一切聞かず的外れな求人ばかりを紹介してきます。「人の話を聴いているのかな?」と言う妻の言葉を聞き、その転職エージェントを使うことはやめました。
担当者を変える手段もありましたが、現実問題その話をするのも面倒なのが利用者の心理です。また人の話を聴かない人に自分の仕事の運命を預けられないのも本音ですから、その転職エージェントからの電話にはその後は出ませんでした。そして電話は止まりました。
2社目の事例
ここは「応援ナース」に特化した派遣会社です。派遣会社への登録と同時に面談をして来ましたが「あなたが望む求人はそんなにありません」と言われたそうです。面談から一週間が経過しましたが、一度も求人先の紹介メールは来ていません。
解説
結果的に転職先はいまだに見つかっていません。転職市場が活性化しているのはあくまでも「正社員」や「20代の雇用」が中心で、看護の世界と言っても「40代の小さな子供がいるママさん看護師」を雇えるという職場が少ないという結果でした。
今後は前段の「転職エージェントの活用法」4番に登録し、自分で地道に転職先を探すという行動に出るしかないでしょう。
まとめ
ここまでの話をまとめると見えてくるのですが、転職エージェントも営利目的の企業です。報酬が大きい(年収が大きい)正看護師で人気の20代、しかも正社員(常勤職員)の転職については転職エージェントの手厚いサポートに期待が持てますが、それ以外は…。
20代の正看護師さん、そして常勤を希望している人にとってはより良い条件で働ける職場を転職エージェントが見つけてくれる可能性は高いです。その条件外の人は転職エージェントの使い方を参考に転職先を探す方が、ストレスなく転職できると思います。
編集長から見た看護師の転職におすすめの転職エージェント
看護Roo!
マイナビ看護師
看護のお仕事
ナースパワー人材センター
ナースではたらこ
ナース人材バンク
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。