加熱する保育士転職市場 コロナ禍は保育士の働き方を大きく変えるのか

転職を考えている人に役立てればという思いでこのサイトを立ち上げました。同じような転職を解説するサイトは数多くありますが、当サイトでは編集長独自の目線と経験を交え解説することがポリシーです。
経済動向、転職市場動向、こうした情報は一見難しいもので、特に若い世代の人が見ても良く分からないという意見も聞きました。このカテゴリーでは「分かりやすく」をモットーに転職を考えている人たちに役立つ市場動向を分析してみたいと思います。
集団感染リスクや負担増す対策に「保育士辞めたい…」
日経新聞が7月26日に掲載したニュースですが、保育士さんの現場に対する経営側のずさんさが浮き彫りになりました。(参考資料:集団感染リスク、負担増す対策…「保育士辞めたい」日経新聞デジタル版2020/7/26 2:00配信)
内容を簡潔に説明すると、7月になり保育施設内でクラスターが発生し、保育士さんにとっても仕事を続ける上でリスクが高いことが事実として明確になったこと、子供を預ける親御さんもお子さんが咳をしているにも関わらず検温せずに登園させるなど…。
保育士という仕事を続けることへの不安が募る内容です。その他にも問題点はあります。コロナが終息していないにも関わらず年間行事を変更せずに実施しようとする園の方針や、その対策のために業務が膨大に増える等、様々な問題が浮き彫りになっています。
こうした現実があるにも関わらず、保育士は看護師と違い功労的な手当ては一切ありません。その他にも自治体からの補助金を着服し、休業補償をしない保育施設もありました。ただでさえ人手不足の保育士さんの現場ですが、なぜ問題が尽きないのでしょうか…。
コロナ渦で浮き彫りになった保育士現場の実情
これは公式に発表になっている情報ではなく、編集長の私自身が保育施設経営者と接して来て感じていた問題点です。そもそも保育施設経営者は教育の現場を預かる人間であるにも関わらず、その最先端の保育士さんの扱いを軽視している人が多いと思っていました。
低賃金で働かせる、サービス残業は当たり前、保育士の世界で働き続けている人はこうした一般企業にはない悪しき伝統を当たり前のように押し付けられます。「みんな昔からそうしてきたのよ。」という昭和の価値観を押し付ける経営者が多いのも事実なのです。
時代の変化に対応せず己の教育理念を信じ、いつまでも古い価値観を押し付ける経営サイドの人間は、未だに教育産業には多く存在しています。そして保育士の生活よりも園の存続が大事と言わんばかりに、低賃金で無茶な労働をさせるのです。
私は保育士しかしたことがないから…。異業種への転職に不安を抱える保育士たち
私は過去に企業の人事も担当し、保育士さんをしていた人を積極的に採用していたことがありました。保育士さんはとても真面目な人が多く、仕事を教えるまでは多少の時間がかかっても、一年後には優秀な社員として働く人が多かったからです。
そんな元保育士さんたちも、面接の席では「私は保育士しかしたことがないので、一般的な社会常識を知りません。」と言う人がとても多くいました。「一般的な社会常識?」そもそもそんなものはガイドラインも何も存在していないのです。
これは想像の話ですが、保育士さんの世界では異業種に転職させないように「保育士は保育士の仕事しかできない。」「保育士から異業種へ転職しても勤まらない。」と言った刷り込みをされているように思いました。現実は違いますから安心して下さい。
こうして低賃金でまじめに働いてくれる優秀な保育士さんたちを囲い込むような、悪徳経営者が多いのもこの業界の特徴だと思っています。しかし世の中そんなに悪い人ばかりではありません。世の中には保育士さんの人権を尊重して雇用を提供する施設もあるのです。
また新型コロナウイルスは、様々な世間の矛盾を表面化させました。未曽有の災害時に問われるものはリーダーの資質です。施設に関わる全ての人たちを守るのが経営サイドの責任です。状況を正確に把握し、的確な対策を施す経営者の下で働いていない人たちは不幸です。
ですからコロナ渦によって職場に対する不満や不安を抱いた人は、この機会に転職を考える必要があります。時代の変化に対応できない経営者の下で働き続けることは不幸なことなのですから。

保育士が転職を考えてしまうケースの共通点
保育士という仕事に就く人の特徴として「保育士になりたい。」と願ってその資格を持ち、働いている人がほとんどです。それにも関わらず「やりたかった仕事」という保育士さんの足元を見て、過酷な労働環境を平気で提供する経営者が後を絶ちません。
転職を考える保育士さんに共通する点は、こうした悪徳経営者、時代の変化に対応しない経営者の下で働いているという点が共通しています。感染対策を学び、施設に反映させない。子供の状態を見て、保育施設として毅然と保護者に対応できない…。
咳をする子供を検温せずに預ける親御さんが登園してくるのであれば、明確なガイドラインを設定して保護者に周知し、登園させないようにするなどの配慮も保育施設経営側には必要なのです。保護者の言いなりになっている保育施設なら危険ですから辞めるべきです。
それでも時間を共にする子供たちを見ると、情に流されて中々退職に踏み切れないという保育士さんも世の中には沢山いるでしょう。でもよく考えて下さい。保育士さん自身も生命の危険にさらされているのですから。
コロナ渦中に保育士が転職に成功するための秘訣
転職したいけど躊躇している保育士さんがこのコラムを読んで下さっているのでしたら、ぜひ転職することをおすすめします。これから保育士さんの転職を円満に成功させる秘訣をご紹介いたします。

保育士の転職に特化している転職エージェントでカウンセリングを受けてみる。
転職活動をするのであれば、当然退職届を出す前から活動しなくてはいけません。ただでさえ生活に不安を抱える現状ですから、職を失うという最悪のリスクは回避する必要があります。そこで登場するのが転職エージェントの存在です。
転職エージェントとは転職を希望する求職者と、人材を欲しがる企業や組織とをマッチングさせる仕事をしている会社です。彼らはマッチングが成立した時に企業側から報酬を得て会社を運営していますので、求職者は無料で使うことが出来ます。
転職エージェントへの登録はインターネットを使います。利用する転職エージェントのサイトから登録を済ませると、あなたの転職をサポートする担当者が決まります。その担当者から連絡を受け、カウンセリングを受けます。コロナ渦においては電話が中心です。
求職者の転職ニーズを聞いた担当者は、そのニーズに合う求人先を紹介してくれます。履歴書や職務経歴書の添削や面接アドバイスなど、転職に成功出来るようにサポートしてくれる存在が転職エージェントの担当者です。
また転職エージェントの多くは紹介する求人先を取材し、求人票からは読み取ることが出来ない求人先の実情も把握しています。ですから紹介先へ安心してエントリーすることが出来るのです。
ハローワークを使うなど、一人で転職活動をしていては分からないことまで転職エージェントは把握しながら、転職先を探し出して紹介してくれます。ですからコロナの影響で嫌気がさしたような職場を再び紹介されることはありません。
日々の仕事で忙しいかもしれませんが、多くの転職エージェントは遅くまで営業していますから、登録してカウンセリングを受けてみる価値は十分あります。
まとめ
転職エージェントサービスを提供する会社は複数あり、大手から小規模の会社と数多く存在しています。保育士さんが転職エージェントを使うことを考えるのであれば、下記に紹介しているような保育士さんが転職に特化している転職エージェントがおすすめです。
担当者の中には元保育士さんもいますので、保育士さんの気持ちに寄り添いながら転職活動をしてくれています。人命を大切に出来ない経営者の下で働くよりも、人命を大切にしてくれる経営者の下で働く方が幸せです。
この機会に転職エージェントを使い、大好きな保育士という仕事を安心してさせてくれる職場を探してみてはいかがでしょうか。
編集長から見た保育士の転職におすすめの転職エージェント
マイナビ保育士
保育ひろば
ホイクナビ
保育FINE!
保育エイド
スマイルSUPPORT保育
保育士バンク
ほいくちゃんねる
保育バランス
保育メトロ
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。