実は需要拡大傾向!?男性保育士の転職事情を分析

転職を考えている人に役立てればという思いでこのサイトを立ち上げました。同じような転職を解説するサイトは数多くありますが、当サイトでは編集長独自の目線と経験を交え解説することがポリシーです。
経済動向、転職市場動向、こうした情報は一見難しいもので、特に若い世代の人が見ても良く分からないという意見も聞きました。このカテゴリーでは「分かりやすく」をモットーに転職を考えている人たちに役立つ市場動向を分析してみたいと思います。
過去5年間の男性保育士転職事情を分析(参考資料:厚生労働省)
人材不足が叫ばれる保育士さんの現場では、猫の手も借りたいと考えている人もいるのではないでしょうか。実際に保育園に行くと園長をはじめ主任、保育士、続いて資格は持っていませんが保育施設で働く人もいます。
医療の現場も同じですが、保育の現場でも資格を有する人しかできない仕事と、誰でもできる仕事が存在しています。私の子供がお世話になった保育施設では、調理師さんや看護師さんが保育士の資格を持たなくても出来る仕事を手伝っているケースもありましたから。
まさに保育の現場は日々格闘、少ない人材で多くの子供たちの安全を保つために職場のスタッフは一丸となって働いています。そんな中で注目される存在が男性保育士の存在です。現状、男性保育士は全体のどれくらいの割合で就業しているのでしょうか。
男性保育士が占める全体の割合
調査年度 | 男性保育士 | 全体の割合 |
平成25年 | 9,470人 | 5.8% |
平成30年 | 13,400人 | 4.12% |
保育士さんの職場改善や収入面の見直しも進み、平成の後半から増加傾向にあります。看護の現場でも男性看護師さんが活躍しているのと同様に、保育の現場でも男性保育士さんの活躍が目立ち始めて来ています。
まだまだ6%弱という割合ですが、この数字は増えるのでしょうか。先のことは誰にも分かりませんが、男性保育士が増えないと言われる最大の要素は年収です。年収が低いと言われる保育士の世界も改善が進み、現在は男性保育士さんの方が年収は高いのです。
保育士の男女別給与
男性保育士 | 女性保育士 | |
年収 | 380万円 | 356万円 |
とは言っても異業種で働く男性と比較すると、平均年収の低さは否めません。独身で働いているうちはまだ良いですが、やはり家庭を持つことを考えると世界的に見ても男女格差の埋まらない日本で生活する上では、もう少し年収が欲しいものです。
男性保育士に限らず保育士さんの年収アップ方法を後半でお伝えしますが、決して低い年収では終わりませんし、年収UPに成功することで実は保育業界においての最も必要な存在になりえる可能性を秘めています。
これからの時代に男性保育士が必要とされる理由

私の子供が通う保育園には男性はいません。全ては女性ばかりです。親としての視点で率直な意見を申し上げると、保安上の不安がありました。入園に際し、保安体制について園長先生から直々に説明を受けたのも事実です。
保育業界に絶対に必要な男性保育士の存在
私の子供が通う保育園には男性保育士がいないこともあり、かなりのセキュリティ態勢が敷かれています。入り口はカギが二重で施錠され、入り口のドアはオートロック式で頻繁に暗証番号が変更されます。ハード上でのセキュリティ態勢は良いのですが…。
近年子供や高齢者を狙った犯罪が多発しています。男性がいない場所を狙っての犯行が発生してもおかしくありません。男性保育士の存在はいるだけで抑止効果も発揮されますし、少子化が進み子供の安全確保がより必要な社会になった以上、男性保育士は必要です。
その他にも男性ならではの活躍する面はありますが、それは男性保育士さんご自身がご存知だと思います。大切なことは子供を守るという意味での必要性です。
男性保育士の年収アップポイント3選

やりたい仕事に就き活躍することは生きる上でも重要ですが、実際問題として生活のための収入が必要です。生涯年収という意味では現場の保育士さんとして活躍しているだけでは、他業種の男性と比べても生涯年収では大きな差が生まれるのは確かです。
そこでこれから男性保育士さんたちが生涯の仕事として保育士という仕事を続けていくためにも高年収を維持できる方法をご紹介したいと思います。
年収アップポイントその1:公立保育園に就職する
ハードルが高いと思うでしょうが、挑戦しない手はありません。公立の保育士さんは雇用上公務員です。年収も私立保育園に比べて高額で、福利厚生面を考慮すれば民間企業に就職するよりも安定感は高いものになります。
公務員保育士になるための年齢制限は、自治体によって異なります。20歳以上、30代半ばまでがおおむねの目安です。試験を受けたいと思う自治体を調べてみて下さい。
年収アップポイントその2:管理職を目指す
主任保育士になれば、現場の保育士さんよりも給与は上がります。一般的には15万円以上の差も生まれ、勤続年数次第では月収40万円前後までの収入が見込めます。
さらに施設長(園長など)になることで、現場の保育士さんとの月収の差は30万円以上と言われています。年収700万円も夢ではありません。私の子供がお世話になった保育園の園長さんは40代で年収は700万円を超えていました。
これは個人的な見解になりますが、園長が男性という保育園には親として安心感があります。園に男性責任者が常駐して守ってくれている状況は、お子さんを預ける親御さんにとってニーズがある環境だと言えます。目指す価値は十分あります。
年収アップポイントその3:転職エージェントに登録して市場価値を知る
保育士さんの転職市場が過熱している理由の一つに、年収差が挙げられます。下記の表を見るとわかるのですが、都道府県別で見ても年収に大きな開きがあります。若い男性保育士さんが勤務先を考える場合、平均年収の高い都道府県で働き始めるのが良いです。

表を見ての通り、最も年収が高い都道府県と最も年収が低い都道府県とでは平均年収で150万円以上の開きがあります。保育士として働き始める上で、どの都道府県を選ぶかも保育士の仕事を続けていく上では大切です。
転職を考えるのであればこうした現実を踏まえて、保育士の転職に特化している転職エージェントを使うと良いでしょう。転職エージェントではこうした統計を元に最新の情報を入手しながら、年収アップを目指す保育士さんに最適な転職先を紹介してくれます。
保育士さんが転職エージェントを使う上でお金はかかりませんから、登録してカウンセリングを受けてみる価値は十分あります。文末に複数の保育士の転職に特化した転職エージェントをご紹介していますので、ぜひご覧になってみて下さい。
体験談:スポーツ教室講師から保育士に転身した男性保育士の例
最後に余談ですが、過去に私がサッカースクール関係の仕事をしていた時の知人の話を紹介します。

名前:澤田圭吾(仮名)
年齢:当時25歳
学歴:4年制大学卒業
澤田君はジュニアサッカースクールのインストラクターとして新卒で働いていました。サッカーが好き、子供が好き、その世界にあこがれを抱いて就職したそうです。ところが現実はそんなにきれいな世界ではありませんでした。
サッカースクールも営利目的企業が運営していますから、生徒数は経営上重要な要素になります。上司から常に入会する生徒数、現状の生徒数、退会する生徒数を詰められ、サッカーを教える以上に営業的な面で行き詰まりを感じていました。
子どもが好きということに変わりはないわけですから、スポーツ指導に力を入れている保育園または幼稚園への転職を勧めました。資格を持っていなかったために無資格での挑戦になりましたが、彼は頑張って資格を取得しました。
今では私立幼稚園の先生として、子供たちにサッカーをはじめ様々なスポーツ指導に没頭しています。もちろん園児の入園数ノルマで詰められるようなことはありません。サッカーだけではなく他のスポーツ指導も勉強し、転職してやりがいを得たそうです。
まとめ
男性保育士さんの一般的な印象は低賃金で働いているというイメージですが、いつまでも現場の仕事を続けられないのはどの職業でも同じです。資格を得る、試験を突破するなど管理職への道を選び昇給しながら出世街道を進んでいくのはサラリーマンなら皆同じです。
男性が保育士として生涯働くことを考える上では、そのキャリアプランが大切です。一人で考えるよりも転職エージェントに登録して、カウンセリングを受けながらアドバイスを頂いてみてはいかがでしょうか。誰だって好きなことをして生きていきたいのですから。
編集長から見た保育士の転職におすすめの転職エージェント
マイナビ保育士
保育ひろば
ホイクナビ
保育FINE!
保育エイド
スマイルSUPPORT保育
保育士バンク
ほいくちゃんねる
保育バランス
保育メトロ
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。