知って得する保育士の転職に適したタイミングとは

新型コロナウイルスの影響が転職市場にも出ています。求人件数自体は減っていないのですが、先行き不透明な状況が続くこともあり、採用する企業や組織の採用基準が昨年に比べ厳しくなってきていると言われています。
7月に入り保育士さんの転職市場が過熱していると言われていますが、転職希望者が増えても採用する施設側が採用基準を高めていれば、間違うと職を失うことになりかねません。ましてや教育産業の保育士さんの転職になるとタイミングも大切と言われています。
今回は過熱する保育士さんの転職市場の中で、転職のタイミングを見直しながらかしこく転職に成功出来るポイントを見つけ出して、解説を進めたいと思います。
一般的に言われている保育士の転職のタイミングとは
新型コロナウイルスの影響が出る前の話では、保育士さんにとって転職活動にベストと言われるタイミングは10月から2月の間と言われていました。年内で転職するケースと年度末をもって転職するケースに分かれます。
また転職活動の準備時期は6月からと言われていましたが、これは保育施設内の行事の影響と言われています。新年度を迎え初夏に入ったころは園内も落ち着きを見せ、また行事的なことが少ない点から、転職準備時期とされてきました。
こうした通説は、コロナ渦でも果たして通用するのでしょうか。
コロナで変わったの!?保育士の転職成功のタイミング
新型コロナウイルスの影響により、今年の新年度のスタートは大きく狂いました。まずは新年度の4月に入って早々に緊急事態宣言が発令され、自宅待機を余儀なくされた園児と親御さん、そして保育士さんたちの例年の流れが完全に狂ったわけです。
入園式を取りやめた保育施設や、小規模で行った保育施設もありますが、多くの保育施設では入園式というイベントを行った後に自宅待機となり、例年の流れ通りの生活はスタートせず、難しい時期が続きました。
例年とは異なる2020年の保育施設のスタート
5月に入ると緊急事態宣言の解除と共に登園生活が各地で始まりましたが、保護者参加型のイベントや行事は完全に中止、園児たちが楽しむ誕生日会等のイベントだけが行われていたのが実情です。例年ならそんなことはないのですが…。
こうしてコロナ渦の影響を受け例年とは違う新年度が始まりましたが、保育士さんたちの仕事の内容も行政の厳格な指示に沿う、または指示を待つ、園内クラスターが発生すれば再び自宅待機になるなど、未曽有の出来事に生活サイクルも今までとは変わりました。

保育士さんたちを緊急事態宣言中に襲った問題点
その他にも問題視されているのが、休業期間中の給与補償についてです。行政から支給される補助金を施設経営者側がプールしてしまい、現場の保育士さんたちに賃金が支払われないなどの問題も出ています。
また休業要請期間中に「休むのであれば給与は支払わない。」という保育施設も存在し、園児が登園しない保育園に、電車などを使いリスクを背負いながら通勤してきた保育士さんたちもいました。
これらの事情から保育士さんたちの中にはボイコットを強行、または転職を考え始め行動に移す保育士さんたちも増え始めました。これが例年にはないこの夏の時期に転職市場を過熱させる結果につながりました。
2020年の保育士さんの転職のタイミングはいつ?
結論から言うと、2020年の保育士さんの転職市場は例年と異なる流れが生じています。転職成功に最も適しているタイミングが見えなくなっているのです。一体、保育士さんの転職にベストと言えるタイミングはいつなのでしょうか。
大きく分けると考え方が2つ存在します。
一つ目は、例年通りのタイミングを狙うと言考え方です。緊急事態宣言発令中に「新年度スタートを9月に」という説を政府が持ち出しましたが、この件は問題が多く見送ることになりました。
ですから今まで通り、教育年度は4月~3月と今までと変わらないわけです。ですから保育施設の日常に変化が出ていたとしても、保育士を取り巻く業界全体の流れには大きな変化が出ていません。ですから今は「転職の準備時期」という考え方も出来ます。
もう一つの考え方は、保育業界を取り巻く状況を別の視点で見ることです。「待機児童ゼロ」を目指すという政府指針も変更していない以上、各行政区は予算を計上して保育施設の新設と保育士さんの募集を継続しています。

今が保育士の転職にベストなタイミング!?その条件とは
ただしこのケースにはある条件が存在します。行政区による財源の問題です。例えば東京都豊島区の例で言えば待機児童をゼロにするため、ここ5年かね400億円に上る税金を投入しています。財力がある行政区は今でも高待遇で保育士さんを募集しているのです。
緊急事態宣言中に勤務する保育施設に対し不振を抱き転職を考え始めたのであれば、豊島区のような財力のある行政区の保育施設に転職を考えるのであれば今がベストです。生活あっての仕事ですから、賃金が支払われる保育施設に勤務することは正しい選択です。
豊島区に限らず財力のある行政区の保育施設情報は、転職エージェントが握っています。ハローワークを利用し、自分で転職先を探してもこうした情報は分からないものです。ですからこのタイミングで転職を考えるなら、転職エージェントを使うと良いでしょう。
転職エージェントは沢山ありますが、保育士の転職に特化している転職エージェントが多数存在します。転職エージェントと言ってもそれぞれの会社に個性が存在しますから、自分の状況に合う転職エージェントを探して活用すべきです。
本コラムの下段には多数の保育士特化型転職エージェントを掲載していますので、ぜひご覧になってみて下さい。利用は無料ですからカウンセリングを受けてみる価値は十分あります。
体験談:結果オーライ!?転職のタイミングが良かった保育士さんの例
今回紹介する人は、昨年秋に転職を開始し、年末で前職を退職。今年から転職先の新しい保育施設で勤務している人の例です。
20代後半 女性保育士 昨年転職していなかったと思うと、ゾッとします。

名前:今野 彩佳(仮名)
年齢:29歳
前職:埼玉県のある保育施設
現職:東京都内の保育施設
この人は私の知り合いで、専門学校卒業後から埼玉県の保育施設で働いていました。入社10年弱のタイミングで転職を考え、話を聞いていた人です。東京都内の保育施設の多くは待機児童ゼロを目指し、多額の税金を投入しインフラ整備しているところがあります。
ですから都内の保育施設でさらに電車の乗り換えなしで通える所に絞り、転職エージェント(この時はマイナビ保育士だったと記憶)を使って転職活動をしました。初秋に登録し、一カ月弱で内定を得て前職を年内で退職。年が明けて新しい職場で働いていました。
3月に入り新型コロナウイルスの影響で登園する園児が減りましたが、3月いっぱいは通常通り勤務、緊急事態宣言が発令されたあとは解除までは自宅待機を要請されたそうです。その際、待機と同時に給与の補償説明も受け、安心して自宅待機を続けていました。
自宅待機中の5月の連休明け頃、前職で仲が良かった人から連絡を受け恐ろしい事実を知ります。前職の保育施設では自宅待機を要請しつつも、給与に対する説明がなく、その段階では給与が支払われていなかったそうです。
今回話を聞いた今野さんは「転職しておいて救われた。」と心から感じたと話していました。このケースは幸いにもコロナ渦前に人間関係の悩みで転職し、結果的に転職した施設が給与補償を約束してくれたという幸運な例です。
転職していなかったことを考えれば、人間関係の悩みに加えて、給与に対する不安を抱える所でした。今野さんのケースは結果オーライではありますが、転職して良かったケースです。こうして働く保育施設により、待遇面に大きな差があることは分かって頂けたと思います。
まとめ
誰しも先のことは分かりません。転職のタイミングと言っても、今が正解なのか今まで通り秋に動くことが正解なのか。それは行動してみないと分からないものです。ただし転職に成功するためには行動を起こさなくては何も始まらないのも事実です。
転職エージェントは無料で利用できますし、カウンセリングを受けて今の転職状況やタイミングを聞いてみるのも行動です。園内行事が少ない今だからこそ、転職エージェントの門をたたいて、転職時期を探ってみると良いと思います。
編集長から見た保育士の転職におすすめの転職エージェント
マイナビ保育士
保育ひろば
ホイクナビ
保育FINE!
保育エイド
スマイルSUPPORT保育
保育士バンク
ほいくちゃんねる
保育バランス
保育メトロ
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。