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転職体験談10 ビズリーチで転職活動した実体験談レビューをもとにビズリーチを徹底解剖

転職実体験レポート

転職エージェントのビズリーチを実際に使った体験レビューをMr.お~!が細かくヒアリングして分析、評価します。転職活動に一読必見の記事コンテンツです。

転職エージェントを使い転職に成功した知人、失敗した知人に連絡を取りながら求職者たちの転職活動の実情を取材しました。実体験から転職成功や失敗の原因を分析しながら求職者の転職活動に役立つ記事を紹介するコラムです。

今回はビズリーチを使い転職活動した知人佐倉氏(仮名)のケースです。

実体験レビューするビズリーチの特徴

ビズリーチと言う転職エージェントは他の大手転職エージェントに比べて後発です。それだけに大手にはないビズリーチの特徴が求職者から評価を受けています。まずはその特徴を簡単に解説いたします。

特徴1:ヘッドハンターとの転職活動

他の転職エージェントにはキャリアコンサルタントやキャリアコンシェルジュを名乗る担当者がいますが、ビズリーチの場合はより専門的なヘッドハンターとの転職活動になります。ヘッドハンターの特徴を解説すると次の通りです。

ヘッドハンターが直接企業の人事部や経営者とつながり、求人案件を拾ってくる。

ヘッドハンターの強みは、自分自身が企業と交渉をして求人案件を抱えているという点です。マッチングをビズリーチと言うインフラを活用して行っているだけで、ヘッドハンターそのものは企業に人材を紹介し報酬を得ている存在。

これが何を示すかと言うと、ヘッドハンターはいい加減な人材を紹介すれば企業からも信頼は得られない。逆の言い方をすれば今まで多くの素晴らしい人材を企業に紹介している点から信頼を勝ち得ている存在がヘッドハンターになります。

ヘッドハンター個人の信頼で企業とつながっている点が、他の転職エージェントと大きく異なる点です。多くの転職エージェントの場合、担当者はその転職エージェントに所属するサラリーマン。いわゆる会社対会社の信用で人材紹介ビジネスをしています。

仮に担当者がミスをして求人企業側の信頼を損ねたとしても、転職エージェント側は担当者を変更するなどして会社としての信用を保ちながら取引の継続をしています。ヘッドハンターの場合はそうはいきません。会社対個人の信用になりますので真剣さが違います。

一説によればビズリーチのヘッドハンターは、フリーランスであったり人材派遣会社に所属するサラリーマンがビズリーチを通じて優秀な人材探しをしていると言われています。ハイクラス求人を望む求職者が集まるビズリーチは彼らにとっても稼ぎ場所なのです。

そのヘッドハンターをまずは味方につけることが重要ですが、詳しくはこのあと解説致します。他社の転職エージェントのキャリアコンサルタントがダメとは言いませんが、企業側と直接のパイプを持つヘッドハンターとの転職活動がビズリーチの強みなのは確かです。

特徴2:有料の転職エージェント

私が調べた中では有料の転職エージェントはビズリーチだけだと思います。多くの転職エージェントは求職者側に費用の負担をさせないことが特徴ですが、ビズリーチは有料です。

料金形態と料金により受けられるサービスを先に解説いたします。

下記に一覧表を作りましたので分かりやすくなっていると思います。

コース料金サービス内容
スタンダード無料求人の検索と閲覧(企業名・ヘッドハンター名非公開、応募は不可
プラチナスカウトの返信と応募
公募と特集など一部の求人への応募
プレミアム(タレント)2,980円(税別)求人の検索・閲覧
スカウトとプラチナスカウトの返信と応募
求人への応募(年収1,000万円未満まで)
ヘッドハンターへの相談(ハイクラス向けヘッドハンターは不可)
プレミアム(ハイクラス)4,980円(税別) 求人の検索と閲覧
スカウトとプラチナスカウトの返信と応募
全ての求人への応募が可能
全てのヘッドハンターへの相談可能

利用期間は30日間単位

有料になると会員ステータスがプレミアムとなり、プレミアムの中でもタレントとハイクラスに別れ料金形態も変わります。ハイクラスの場合一カ月の使用料が約5,000円、これを高いか安いかと言う判断を問われます。

ビズリーチがなぜ求職者から指示されているのかを考えれば、この5,000円が高いとは思わないものですが、財布から毎月5,000円が出ていくのは嫌なものです。しかしこのコラムを読み終えた時に、自分に毎月5,000円を投資できるかをぜひ考えてみて下さい。

ビズリーチの登録方法を解説した記事はこちら

ビズリーチを使って転職活動をする人の特徴

毎月お金を支払って転職活動する人はどういう人なのでしょうか。その多くは年収1,000万円プレイヤーを目指す人がほとんどです。自分の可能性を信じてより高いステージを求めてみたい人の利用が圧倒的です。

スポーツ選手に例えると、サッカー選手も野球選手も国内で活躍すると海外に行く人が沢山いますが、あのイメージが一番いいと思います。海外で活躍した方がより高いステージで自分を試すことが出来ますし、何よりもより高い収入を得ることが出来ます。

ビズリーチの求人案件の中には外資系企業もありますが、国内企業でも年収1,000万円プレイヤーを募集している企業は沢山あります。公開している求人もありますが、多くはヘッドハンターが抱えている非公開求人ばかりです。

草創期のビズリーチを使った体験談

少し話が反れますが、私は草創期のビズリーチを使い転職活動をしたことがありました。当時は有料の転職エージェントなんて馴染めませんでしたし、登録だけして無料で活用できるサービスだけを使用していた記憶があります。

登録から一年が過ぎた頃に「無料チケット」が配布され、その時に一人だけ本格的にヘッドハンターとお会いして転職活動をしたことがあります。本題に入る前に、当時の話を少しだけ触れておきたいと思います。読み終えた頃にビズリーチの成長を感じるはずです。

私は当時貧乏で5,000円なんて払える余裕はありませんでしたから、無料チケットが付与された時は「このチャンスを絶対に活かす」と決めて使ったのを覚えています。早速ヘッドハンターからメールが来て、会うことになりました。

結論を先に言うと、無料の人は所詮無料の価値だったという感想でした。無料チケットには感謝しましたがヘッドハンターにはガッカリ。その時に言われたのは、有料で利用して積極的に活用すればもっとレベルの高いヘッドハンターから声がかかると…。

そもそもこう言うことを言ってくる段階で、やる気が半減しました。「このオッサン、一体なに上から目線でものを言っているんだ。」と言うのが私の率直な感想です。最終的に某娯楽業界の宣伝部の面接にエントリーし、最終面接まで残りました。

その間ヘッドハンターからそれらしいアドバイスは全くなく、企画書にケチをつけるだけ。しかもその内容にまったく具体性がない。頭に来たのでそのまま企画書を出したら最終面接に残ったのですが「へぇ~やるじゃん♪」の一言で、ヘッドハンターとしては期待外れ。

その後、最終面接に落ちたこともあり無料チケットは効力を失い、私自身はビズリーチを使うことはありませんでした。結局私は今のフリーランスとしての仕事の方が儲かったことや、時代背景から40代の求人が厳しかったこともあり、ビズリーチは退会しました。

ところが今回の取材を通じて、その判断が間違えていたと思うような話を聞くことが出来ました。

ビズリーチの登録方法を解説した記事はこちら

実体験:ビズリーチを使った転職活動の軌跡

この話はビズリーチを使い、某大手不動産会社に転職した知人佐倉氏(仮名)の話です。佐倉氏との出会いは賃貸物件を借りた時の担当者で、話も合うことから仲良くなっていました。ところがある日突然「転職します。お世話になりました。」と連絡が来たのです。

少し突っ込んで質問すると「ビズリーチを使い転職に成功した。」と教えてくれたので、転職前に時間をもらい取材させてもらいました。

転職を考えたきっかけとビズリーチに決めた理由

まず佐倉氏は現職の会社ではとても優秀で成績の良い営業でした。私が建物の欠陥などの話を伝えた時も、瞬く間に手配を進めて業者を動かしては修繕してくれました。優秀な彼は他のお客様や物件オーナーからも慕われていていましたが…。

給与面に大きな不満を抱えていた彼は、会社の上司が転職したことがきっかけで転職を考え始めたそうです。ビズリーチを選んだ理由は、慕っていた元上司の勧めでした。上司はビズリーチのハイクラスコースを活用し、年収850万円で転職に成功した人です。

売買物件の取り扱いが得意だった先輩は、多数の新築マンションの建設分譲を取り扱う大手不動産会社への転職を以前から望んでいました。私よりも2つ年上の先輩が転職に成功出来たのは、私にとっても初めての転職に一歩踏み出す勇気にもつながりました。

佐倉氏からビズリーチを使った転職活動の状況を詳しく聞いてみましたが、私が使っていた頃とは随分変わっていました。

ビズリーチに登録後の転職活動の流れ

まず登録を済ませると、ビズリーチに呼ばれたそうです。この段階でビズリーチらしさを感じたのですが、ビズリーチへの来社はいわゆる平日日中。他の転職エージェントは土曜日や夜遅くの電話面談などがありますが、ビズリーチは「こちらに合わせろ」的姿勢です。

この段階で転職の本気度を試されていると思います。選んだからには後悔させないという自信の表れのようにも感じました。佐倉氏は幸い不動産業で水曜定休ですから、自分の休みに合わせて面談に行ったそうです。

面談の席ではまるでホテルのような部屋に通され、その歓迎ぶりには圧倒されたと話していました。最初の面談ではビズリーチが有料の転職エージェントであることの説明が中心で、そのことへの同意を取るという流れでした。

私が使っていた頃はそんな話はなくてネット上でクレジットカード情報の登録を求められた記憶がありますが、いずれにしても最新の流れでは登録後の最初の面談で有料転職エージェント利用の同意を求められ、同意しないと次に進みません。

先輩の勧めで登録した佐倉氏は、事前に有料制(ハイクラス)を聞いていましたから素直にサインに応じたそうです。毎月単位での登録ですから佐倉氏は半年と定めて使ったそうですが、結果的に彼は3ヶ月分の費用しか支払わずに転職に成功しています。

佐倉氏はお金がかかったこともあり、登録後の職務経歴書などの作成には時間をかけて必死に考えたそうです。多くの転職エージェントはそのような雑用はキャリアコンサルタントが行いますが、ビズリーチは有料ですから求職者側も力の入り方が違います。

佐倉氏が必死に作成した自己アピールを兼ねた職務経歴書の登録をサイト上で済ませると、ヘッドハンターからのメールが来始めます。いよいよ転職活動開始です。

ヘッドハンター4人から連絡があり、4人と面談したそうです。このヘッドハンターとの面談は登録後の面談とは違い、会う時間も場所も比較的利用者側に合わせてもらえますし、何よりも会う場所はホテルの喫茶店や夕食を兼ねたレストランなど様々でした。

ヘッドハンターとしては、リラックスした雰囲気の中で求職者の本質や長所を見抜き、紹介企業へのセールスポイントを見つけようという考えがあったようです。ヘッドハンターにとって求職者は企業へ売る商品です。その商品の強みや特徴を知ろうという考えでしょう。

ここで佐倉氏はヘッドハンターの特徴に気がついたそうです。結論的な話を先にすると4名のヘッドハンターと会い、最終的に2名のヘッドハンターと転職活動をすることに決めたそうです。なぜ2名のヘッドハンターとは転職活動をしなかったのでしょうか。

手を組まなかったヘッドハンター2名は、佐倉氏が必死になって作成した職務経歴をしっかり見ることなく面談に来ていました。

これは佐倉氏に限らず誰でも同じですが、ヘッドハンターは自分の将来を預けるパートナーのような存在です。こちらの情報をしっかり理解しようとしない人とは手を組めません。そう言う理由で4名会ったヘッドハンターのうち2名とは手を組まなかったそうです。

有料転職エージェントのビズリーチを使った転職活動

さて2名のヘッドハンターと佐倉氏の転職活動が始まりました。2名とも話をよく聞いてくれる反面、必死になって制作した職務経歴書にも色々と注文を付けて来たそうです。結果的にここで得たアドバイスが、彼の転職成功に大きな力となってきます。

確かに職務経歴書には正解と言える作り方はありません。自分が何をしたいのか、自分の長所は何なのか、社会経験を経て何をして来たのかなど、職務経歴書の書き方で企業側の見る目も変わりますし、それだけではなくヘッドハンターの見る目も変わります。

職務経歴書を作り直したことで、ヘッドハンターからのメールが増え、ヘッドハンターのアドバイス効果を実感した佐倉氏は、ますます転職への期待を高めていきます。さてここから佐倉氏の転職活動の解説に入りますが、その前に佐倉氏のプロフィールを紹介します。

佐倉氏の経歴

名前
佐倉英雄(仮名)
生年月日
1985年生まれ 転職活動時は34歳 就職氷河期と言われた世代
最終学歴
地方国立大学 経済学部卒業
職歴
不動産会社勤務 2社
1社目の新卒入社した企業は大手賃貸不動産
2社目は売買&賃貸&物件管理を営んでいる街の不動産会社
家族
配偶者あり(パート勤務)。子供2人 小学生/保育園 持ち家あり

佐倉氏の職歴

地方の国立大学卒業後、テレビCMでも馴染みのあった賃貸専門の不動産会社に新卒から

就職。入社3年が過ぎたころ、賃貸物件管理や売買取引に興味を抱き転職を考え始めます。当時宅建協会の会合で出会った不動産会社の社長に見初められて転職を決意。

転職先では社長を始めとした先輩方に不動産の現場を始めとした厳しい環境下で働くことになりましたが、不動産業界が好きになっていた佐倉氏にとって、新鮮な仕事ばかりで入社3年間は楽しい毎日でした。そして結婚し、子宝にも恵まれます。

年収は社内では良い方だと自負していましたが、大学の同期生たちと再会した時に彼の考えに変化が生まれます。同じ大学を出ているはずなのに、自分よりも年収が高い人たちの方が多かったこと。その時は業種の違いもあると深く考えずにいたそうです。

転職の動機と詳細

年月が過ぎ現職の収入に不満を感じ始めます。その背景には住宅ローンや子供の養育費の増加があります。こうした悩みを持つ人は佐倉氏に限らず沢山いますし、収入UPを前提に転職活動をする人は少なくありません。

佐倉氏の転職先に希望する内容についても聞いてみました。

まず営業の佐倉氏は家庭を留守にすることが多いそうです。それだけに家族のイベントごとがあるたびに会社を休めず家族に対して胃を痛めていました。

現職の会社のオーナーは典型的な昭和の経営者。根性論を始めとした精神論中心で、とにかく営業成績を詰めてきます。ブラック企業と佐倉氏は笑って話していましたが、今の時代は家庭への配慮を欠かさない企業も多く、奥さんは他のご家庭と比較していたそうです。

続いて収入面ですが、彼の年収は500万円強。同級生の中には年収800万円を超える人もいましたから、同級生たちとの年収差が広がっていたことを思い出したことも、転職を考えた動機につながっていきます。

数年前であれば30代半ばに差し掛かれば転職は厳しく、佐倉氏自身もその自覚もあり転職すれば今よりも給与も下がることが予想され、我慢して働くしかないと諦めていたのも事実です。

一度目の転職は現職の社長に誘われて実現したもので、実質的に自分で転職先を探すのは初めての経験になります。そのことに対する不安もありましたし、先輩が話すビズリーチのヘッドハンターの話は魅力的でしたが、自分には難しいと思っていました。

佐倉氏の強み

彼の強みについても触れます。強みを明確にすることが転職には大切だとヘッドハンターから教わったものの、自分で自分の強みが分からなくて困ったそうです。ヘッドハンターにそのまま伝えたところ「それでは飯でも食べに行こうか」と誘われました。

食事をしながら佐倉氏がして来た仕事のことを、色々と根掘り葉掘りとヘッドハンターから聞かれたのですが、少しお酒も入ったこともあり普段の会話とは違ってリラックスした気持ちで話すことが出来ました。

そしてヘッドハンターは、佐倉氏の強みを見出してくれました。

とにかく彼は数をこなせる営業マンだったこと。不動産業界には昔から「不動産屋は千三つ屋」と呼ばれ、1,000人の顧客に営業して3件成約が取れれば一人前と言われていた世界です。確かにその考えは今も大して変わりはありません。

成約率0.3%の営業は電話営業並みに労力を虫食まれますから、離職率が高いのも不動産業界の特徴でした。現在は会社側が企画に力を入れ、営業の成約率をサポートする会社も増えています。

しかしながら佐倉氏の会社のオーナーは典型的な昭和の経営者。やり方も昭和後期から変わらず、「不動産屋は千三つ屋」の考えに誇りすら感じています。純粋な佐倉氏もその考えに賛同し、地道に営業を重ねて現状がありましたがこれが武器だと言われたのです。

不動産管理を任せてくれるオーナーさんも多数いたことや、賃貸から売買までお客様のニーズには金額に関係なく皆等しく接し対応する誠実さを持っていることを最大の強みとして転職活動を進めるように指導してもらったそうです。

彼の中では当たり前のことだったことが、ヘッドハンターとの会話により転職の最大の武器として見いだされ、転職活動を進める上で励みにつながりました。

数をこなせる営業マン。誠実で顧客のニーズには全て等しく応える彼の姿勢をアピールした職務経歴書は、ヘッドハンターの目に留まるのは言うまでもありません。ヘッドハンターだけでなく、大手不動産業界の人事担当や中堅企業の経営者にも目に留まります。

そして佐倉氏は最終的に10社を超える企業からオファーを受けました。

「どうして自分が?」彼はこの時、自分の市場価値が想像していたよりも高かったことを知しりました。そして次のステップへと進みます。

10社を超えるオファーは嬉しいですが、全てに対してしっかりした返事をしなくてはいけないと考える真面目な佐倉氏の性格ですから、返答に困ります。ここでヘッドハンターの存在がとても役立ったそうです。

まず佐倉氏が望む転職先のニーズ、福利厚生面、給与面、通勤距離などを考慮し、絞り込みのアドバイスをもらいました。そして最終的に5社まで絞りました。該当しなかった企業にはヘッドハンターが断ってくれました。

こうした状況整理はヘッドハンターの存在がとても役立ちます。オファーが多い求職者はヘッドハンターも力の入れ方が変わってきます。この段階で彼はヘッドハンターに対する期待度も上がり、自分の市場価値を知った彼の転職活動が軌道に乗り始めます。

絞り込んだ5社の面接は難易度も高く、それでもオファーを受けた以上は挑戦したいと思うのが人間です。そうは言っても5社中3社は誰もが知る大手企業、自分には無理と尻込みしてしまいました。ここでもヘッドハンターの存在が光ってきます。

面接対策はヘッドハンターとの入念な打ち合わせの上で挑みました。ヘッドハンターは相手企業の面接パターンや担当者の性格を知っています。ぶっつけ本番の面接ではなく、十分な対策を講じて面接に臨めたのも転職エージェントを使ったメリットと言えます。

ヘッドハンターの人から受けた対策も聞きましたので紹介します。

まず面接先の企業が求めている人材像を教えてくれました。

そのイメージを頭に叩き込んで、そのイメージ通りに働く自分を想像したそうです。絞り込んだ5社の中には「自分のカラーとは違う」と感じたところもありましたが、言われた通り「面接先の求める人材」を演じました。

また職務経歴書の中から事前に「自分がアピールしておくポイント」を整理して「頭に叩き込むように」指導してくれました。頭の中に入っていればメモなどを見なくても自然に言葉に出来るからです。

最後にこれは佐倉氏からお願いしたことだそうですが、ヘッドハンターを相手に模擬面接までしてくれました。実戦形式で模擬面接を繰り返したことで、面接に対する緊張感を和らげることが出来たのも事実だそうです。

最終的に最終面接まで2社、しかも佐倉氏が夢にまで見た大手企業が残ったのです。ただここで、佐倉氏にとって大きな壁が立ちはだかります。

10年近く勤めた現職を退職するのは勇気が必要。ワンマン経営で高圧的なオーナーを相手に退職を申し出るのはとても勇気がいることです。またお世話になったお客様も沢山いて、退職に何カ月要するか分からない状態です。

まさか夢にまで見た企業の最終面接に残れるとは思っていなかった佐倉氏にとって、現職を辞めるという行動のプレッシャーがこれほどまで大きなものだったと肌で感じたのは、最終面接2社となった時でした。

ヘッドハンター2名が提案してきた会社それぞれ1社が最終面接まで行きましたので、この段階でヘッドハンター2名に現状を相談できたことも佐倉氏にとっての強みになりました。実はこの段階ではヘッドハンター同士の競争も始まっていたのです。

ヘッドハンターが面接先に交渉してくれたことにより、最終面接2社の面接前の回答として「転職実現まで3カ月の猶予」をヘッドハンターは取り付けてきました。

ヘッドハンターにしても佐倉氏が転職することで成功報酬を得るわけですから、自分の勧める会社に転職してもらいたいと考えます。競争の原理とは恐ろしく、味方につけると想像を超える効果を発揮します。

「3ヶ月あれば今の会社を辞められる。」こうして佐倉氏の不安要素は消えました。

そして佐倉氏は最終面接に挑むことになります。

最終面接の結果、佐倉氏は転職に成功できたのか…

佐倉氏に最終面接のことを聞きましたので紹介します。

最終的に彼は2社のうち1社、しかも最後に面接した会社で内定を得ました。

1社目は東京都心部を中心にオフィスビル賃貸や分譲マンションの発売戸数では業界TOPクラスの企業。年商はもちろん1兆円を超え、面接先の本社オフィスビルはまるで迷路。現れたのは人事部長をはじめ営業TOPの取締役。

普段は東京郊外の小さな不動産屋に勤める佐倉氏にとって、受付までは緊張しなかったものの、面接の際に会議室に通された時の雰囲気に圧倒されてしまったそうです。ここで完全な冷静さを失い、最初の質問でつまずいてしまいました。

うちの会社に来て、将来どうなりたい。

当たり前のように効く面接時の質問ですが、佐倉氏の頭の中は真っ白。記憶の中では模擬面接で練習した内容を伝えたと思ったそうですが、しどろもどろしてしまいよく覚えていないそうです。

こうして1社目は落ちました。理由は緊張し過ぎが原因と分析したそうです。

そして背水の陣で臨んだ面接2社目。この会社も業界最大手のうちの1社。年商こそ1社目よりは落ちるものの、ブランドマンションを展開しCMでもおなじみの会社でした。ただ佐倉氏は2社目の方が魅力を感じていたそうです。

この会社はオフィスビルやマンション販売だけではなく、スポーツクラブやホテル経営にも幅広く事業を展開し、彼曰く「がちがちの不動産会社」のイメージが薄く、新しい可能性を見出せそうなイメージを持って面接を希望していました。

最終面接に臨んだ時は「とにかく建物や肩書に左右されない」と自分に言い聞かせて面接に向かったそうです。そして最終面接には1社目同様、人事部長と営業部門TOPの役員、その他にも4名、合計6名との面接になりました。

2社とも面接の内容についてもっと詳しく聞いたのですが「あまり外部に話してはいけないことだと思うので。」と断られてしまいました。確かに面接内容は企業機密の一つですし、これから入社する会社の内情をリークするのはマナー違反です。

それでも聞き出せたことは、佐倉氏は1社目の反省を活かした2社目の面接は落ち着いて臨むことが出来たということ。そして彼は念願の不動産業界TOPクラスの大手企業の内定を、面接の5日後に得ることが出来ました。

内定獲得後の退職までの流れ

こうして彼の転職活動は3ヵ月目の後半に成功と言う結果を得ましたが、気になるのは現職の辞め方でした。ここでもヘッドハンターのアドバイスが光ります。

ヘッドハンターはまず佐倉氏に「法的な退職手続き」を教えました。

労働基準法では期間の定めのない雇用契約の場合は2週間前までに退職届を提出することで退職出来るため、まずは期間の定めが現職の会社にあるかどうかを聞いてきました。

佐倉氏が務めていた不動産会社は社長が憲法の典型のようなブラック企業です。そもそも就業規則の存在もはっきりせず、入社の際に就業規則の閲覧や同意のサインもしたことはありませんでした。彼の後輩たちも同様にそのような約束事はなかったそうです。

続いてマナーとして「円満に退職するのであれば1ヶ月以上前に退職の意思を伝えることも大切。」と教えてくれたこともあり、まず辞表には提出日の一か月後を退社希望日として書きました。

それでも3ヶ月の猶予を転職先から頂いていたので、佐倉氏は3か月間勤務するつもりでいたのですが、結果はなんと真逆…。

「明日からもう来なくていい!」これが現職の社長の最終的な答えでした。

もちろん最初は不機嫌な顔をして「少し考えろ」と辞表を返してきたそうです。しかし問題はその後にとった社長の行動だったと彼は話していました。他の社員を使って引き留めて来たそうです。引き留めたいなら自分で引き止めれば良いものを…。

引き留めに来た社員も「社長は引き止めろと言うけど、自分は辞めた方が正解だと思います。」と後押しまでしてくれました。ヘッドハンターに相談すると「社長の言う通り少し考えることにして一週間保留する」ことにしました。

辞表提出から一週間「周囲からの引き留めもありましたが退職の意向に変わりはありません。」と社長に辞表を再提出すると「もう来なくていい!」と真っ赤な顔をして怒り一蹴されてしまいました。佐倉氏は「お世話になりました!」と頭を下げてその場を去りました。

そのまま「さようなら!」と言う選択肢も頭をよぎったそうです。そうは言ってもお世話になったお客様への挨拶もあります。彼は出社こそしませんでしたが、挨拶回りにその後2週間ほど働きました。

完全なボランティア活動ですが社長もそこまで詮索しない性格を知っていたこと、お客様には誠意をもって正直に退職した事実を伝えたかったこと、そして今まで通り会社と取引を続けてもらえるようお願いまでしたそうです。「飛ぶ鳥跡を濁さず」ですね。

あいさつ回りが終わった後、家族で3泊4日の国内旅行に行き、その後は静養期間を一週間取り、退職から約一か月後に新しい会社への出勤が決まったそうです。このインタビューは静養期間中に聞いたものでしたが、佐倉氏の希望溢れる表情が印象的でした。

こうしてビズリーチを使った佐倉氏の転職活動は成功に終わりました。

ビズリーチの口コミ評判をもっと知りたい方はこちら

編集長の総評

最後にこの実体験を通じて、転職成功のための改善点や評価点をまとめてみました。皆さんの転職活動に役立てる内容になれば幸いです。

この転職活動の改善点

佐倉氏は転職に対し本気度が中途半端だったように思います。会社を辞める時の想定が甘過ぎたと思います。それ以外は満点です。ではなぜ退職時の想定が甘かったことがいけないのでしょうか。

昭和経営者の典型でワンマンオーナーの社長を相手に退職を決めたことは良いにしても、その経営者を相手に退職する怖さは、もう少し早い段階でヘッドハンターに相談すべきだったように思います。

実際に転職が現実的になってから考えた気持ちも分からないわけではありませんが、こうした気持ちは潜在意識に必ず残っているものです。この気持ちが「負なる要素」として他の企業での面接時に影響が出ていたかもしれません。

どんな勝負ごともそうですが、勝負ごとに臨む前「負なる要素は可能な限り排除して臨む」ものです。年収UP、福利厚生などの雇用条件UPの双方を狙った転職活動です。「成功すればラッキー」的な考えで臨んでも、勝てる転職にだって勝てません。

今回の話に時々出て来たイチロー選手も、試合前には可能な限り「負なる要素は解消」して試合に臨みます。年収UPなどハイクラスへの転職を望む場合ほど、負なる要素を残して活動することはおすすめできません。

不安に思うこと、後々大変になることが予想されること、こうしたことは早い段階でヘッドハンターに相談しておく方がより転職の成功率を高めます。またその負なる要素を解消する力を持っているのもヘッドハンターなのですから。

この転職活動の評価点

読んでいて感じた人も多いと思いますが、佐倉氏の最大の長所は素直さです。この素直さが武器になり、ヘッドハンターの話を素直に受け入れ実行したことが成功につながっています。また素直さを採用した企業も評価しているはずです。

彼のように素直な人材が中小零細企業のオーナーに使われ、転職できずに眠っているのも事実です。企業の人事担当をはじめ、ヘッドハンターや転職エージェントのキャリアコンサルタントは、こうした眠った人材を探しています。

またこの素直な点を彼自身が長所と思っていなかったことも見過ごせません。その指摘を素直に受け入れ、職務経歴書を添削したことも評価点です。ヘッドハンターからのメールが増え、アドバイスが即効的に活かされたことも見逃せません。

一人で転職活動をしていればこうしたアドバイスもないですし、仮に第三者からアドバイスがあったとしても手ごたえを感じるチャンスも早々来ないのが一般的です。ビズリーチの仕組みがアドバイスの効力として活かされ、彼自身が確信を得られたことも大きいです。

ビズリーチの特徴を整理

佐倉氏の転職実体験レポートは、ビズリーチの特徴が顕著に出ていましたので、最後にまとめてみたいと思います。

有料の転職エージェントでもあるビズリーチは、転職を望む人にとって使うことに対する決断を求められます。その代わりお金を支払う分、得られるものがあるのも事実です。

佐倉氏のケースでは「半年間使ってみよう」と期限を決めたこと。毎月5,000円の使用料を半年支払うことは約30,000円を自分の転職に投資することになります。

そもそもハイクラスの転職と言われる年収1,000プレイヤーを目指して使うのがビズリーチです。30,000円の投資でしかも支払いは月々払い、自分に投資したことで成功して得られるリターンは30,000円では済まないでしょう。

彼の場合、年収650万円からのスタートですが、彼が普段通り仕事をしていれば近い将来年収1,000万円も夢ではありません。

年収500万円強の彼が650万円と100万円以上年収をUPさせたことだけでも転職に大成功出来たと言えます。こうした収入UPを狙った転職ですから、自分に対して投資する気持ちで使うことが成功への近道だと思います。

続いて自分の市場価値を知ることも出来ます。佐倉氏の場合「30代半ばで転職しても収入ダウンは覚悟」そのイメージを持っていた転職活動でしたが、転職活動中の彼の評価はどうだったでしょうか。

不動産業界のイチロー選手を思わせる彼の経歴は数多くのヘッドハンターや企業から評価を受けています。ミドル世代の転職条件が年収ダウン覚悟と言うのは彼自身の思い込みであり、現実は違ったということです。思い込みが自分の可能性を潰していたという事例です。

ビズリーチを使う気になりましたか

佐倉君の転職取材を通じてビズリーチの活用方法が見えてきた気もしないわけではありませんが、反面いかに転職を一人で行うことが損だということを改めて思い知った気持ちです。転職エージェントと組んで行う転職活動の可能性は求職者のイメージを超えます。

そこでビズリーチを使うケースの心得を考えてみました。

  • 自分に投資をしてリターンを狙い本気で転職活動する気があるなら行動するべき。
  • 失敗を恐れる必要はないが、最低限自分の市場価値を知ることは出来る。
  • 自分の市場価値と正面から向き合い、高いステージを目指して転職に挑む。

この3つの心構えがあるのなら、ビズリーチを使い転職活動するべきです。あなたの可能性はあなたが決めるものではありません。市場が決めるものです。仮に市場価値が低くてもいいと思います。市場がどんな人材を求めているのかを知ることだってできるわけです。

ビズリーチで転職活動をして自分に不足する点に気がつけば、一旦転職活動を休めばよいだけ。足りない部分を早急に補い、また挑戦すれば高いステージへのレベルアップは見えてきます。プロスポーツ選手同様、サラリーマンもプロ選手なのです。

自分の可能性を信じて本気になれる人ほど、ビズリーチを使った転職はおすすめです。是非考えてみて下さい。

ビズリーチの口コミ評判をもっと知りたい方はこちら

編集長から見たハイクラスの転職に特化した、おすすめの転職エージェント

ビズリーチ

ビズリーチ

対象世代
ミドル世代、30代、40代の転職がメイン、20代△
対象エリア
全国
対象者属性
年収500万以上向け、フリーターNG、未経験△
特徴
高収入、キャリアUPの転職
長所
ヘッドハンターによるキャリアUP、収入UPの実現
短所
無料版であるスタンダードプランは一部機能に制限あり、すべての機能が使えるプレミアムプランは有料になる。(月額2,980円~)

自分の力をもっと高いレベルで発揮したい。高収入の世界に挑戦したい。思いは人それぞれだと思います。ビズリーチはレベルアップしたい人が使うべき。高収入を得たいと本気で考えてる人が使うべき転職エージェントです。あなたの本気度が試されます。

無料登録はこちら

キャリアカーバー

キャリアカーバー

対象世代
ミドル世代、30代、40代の転職
対象エリア
全国
対象者属性
ハイクラス人材、フリーターNG
特徴
リクルートが運営するハイクラス・エグゼクティブ限定の会員性転職エージェント
長所
ヘッドハンターを選べる点と、ヘッドハンターからの連絡を待つだけでOK
短所
ヘッドハンター任せのサービスが苦手な人には抵抗があるかも?

年収600万円以上からの求人、転職者の平均年収も800万円を超えています。年収1,000万円の世界が見えてくる転職が望める転職エージェントです。
ヘッドハンターによる非公開求人先からのスカウトを待つだけですので、忙しい人、転職を急がない人などはこのサービスは向いていると思います。

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JACリクルートメント

JACリクルートメント

対象世代
ミドル世代、30代、40代メイン、20代も可能
対象エリア
全国
対象者属性
未経験NG、フリーターNG
特徴
管理職、専門職、高収入、キャリアUPの転職
長所
両面型の転職エージェント(求職者と求人企業の両面を担当)
短所
しいて挙げれば外資系(発祥はイギリス)の企業

外国の転職事情はご存知でしょうか。外資系企業の多くは実力が全てと言った社風です。
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編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え

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