一筋縄ではいかない!?楽天グループへの転職事情

楽天グループは創業からわずか四半世紀で、老いも若きも知る一大企業へと成長しました。IT界の風雲児からベンチャービジネスのパイオニア的な存在へとその立場は変わり、いまや学生が就職したい企業のランキング上位にも輝いています。
楽天は業種の違う事業を次々と立ち上げていくバイタリティも企業の魅力となっていて楽天への中途入社を狙うビジネスパーソンは数多くいます。
そこで今回は楽天グループの人気の秘密を探ってみたいと思います。これが転職成功へのカギとなれば幸いです!
楽天グループのバックボーン
楽天グループ代表の三木谷浩史氏が同社の前身「株式会社エム・ディー・オー」を設立したのは1997年のことです。
神戸市出身の三木谷氏は一橋大学卒業後、日本興業銀行(現:みずほ銀行)へ入行。ここでMBAを取得するなど辣腕銀行マンとして活躍してきたことは有名な話です。
エリート畑を歩んできた三木谷氏が一転してベンチャービジネスに飛び込んだ理由は「社会に新しい価値を生み出す「イノベーション」を興す」ことであり、その想いは創業理念として現在に受け継がれています。
“事業創出”も楽天グループの企業目標であり、いわずとしれた「楽天市場」や「楽天トラベル」、「東北楽天イーグルス」の球団運営のほか金融、不動産など多種多様な事業を展開しています。
近年では「楽天モバイル」を立ち上げ携帯キャリアにも参入しました。現在、日本だけでなくアジア、ヨーロッパ、南北アメリカなどで80以上の事業を運営しているそうです。
話題性に富んだ企業文化
楽天グループの話題は新規事業の立ち上げだけではなく、しばしば企業文化に関することが各種メディアで取り上げられています。
数年前、社内公用語を英語に限定したことが、世間の注目を浴びました。賛否両論の意見が巷間やネット上で飛び交い、グロバールスタンダードの本当の意味を考える良い機会になったのではないかと思います。
楽天のホームページによるとこの「English Nization(社内公用語英語化)」を機に2015年に社の目標としていた「TOIEC」平均スコア800点をクリアした社員が相当数出てきたそうです。また三食無料の社内カフェは羨望の的となり、食べ盛りの就活生たちの志望動機になったとか、ならなかったとか……とにかくこの厚遇ぶりは楽天のイメージアップに一役かったことは確かです。
遡れば、楽天グループは創業初期にジャスダック上場したことが耳目を集めたこともありますし、「M&A」という言葉が一般的になったのも三木谷氏の影響が少なからずあったともいえます。
こうした話題性を持った企業づくりはどんなCMよりも効果があり、ブランディング戦略としては秀逸といえるでしょう。
また経団連を脱退して三木谷氏が発足させた新経済団体「新経済連盟」は「グリー」「ミクシィ」「サイバーエージェント」など若い人たちに良く知られた企業も名を連ね、2018年時点で約600社が参加している模様です。同社の動きは常にニュース性を帯びているのも“企業力”の成しうる技といってもいいでしょう。

何万通ものプレエントリーが舞い込む
学生たちが就職したい企業ランキングの上位に例年のようにランクインする楽天グループ。コロナ禍においてもその人気は不動で、国家・地方公務員に続いて第3位というアンケート結果を掲載するサイトも見受けられました。
同社を志望する理由は大まかに分けて「安定性」「発展性」「企業文化」の三点にカテゴライズできるかと思います。こうした点からみると楽天のブランディング力が学生のあいだに浸透しているように感じられます。
楽天の代表的な事業である「楽天市場」は、インターネットを介してサービスや商品を売買するEコマースと呼ばれる事業です。システムよりも営業力・企画力を活かして大きくなったという印象が強くありますが、先ほども述べたように楽天はさまざまな事業を手掛けているのでその職種も非常に幅広いのが特徴です。
同社では新卒採用において楽天のすべての部門・部署に配属の可能性がある「ビジネス総合コース」と初期配属・職種を確約する「各コース」を設けて採用試験を行っています。
就職情報メディアの調べによると毎年、300人程度を採用しているようですが、さすがの人気企業だけにプレエントリーだけでも何万通もあるといいます。
中には運試しや冷やかしでエントリーする学生もいるかと思われますが、非常に狭き門ということに間違いはないようです。

まとめ~事細かな下調べが転職成功のカギ!~
新卒のプレエントリーだけで何万通という人気を誇る楽天ですが、中途採用を目指す人が気になるのは同社の離職率ではないかと思われます。
「憧れの企業に入って給与や福利厚生にも恵まれて、何が不満で辞めるのだろうか…」という疑問を抱く人は少なくないハズです。このあたりのことをネットの口コミサイトで拾ってみると、「長時間勤務」「人間関係」が主な退職理由でした。
まあ、これはよほどのブラック企業をのぞけば、いずれの会社も同じようなものなので、転職の参考にはならないと考えることをおすすめします。
企業の本当の実態を知りたいと思うならば、その手の専門家のサイトや書籍を探してみたり、SNSで問いかけてみるのもいいでしょう。さらに知人、友人に片っ端から声をかけて楽天に勤めていた人を見つけて話を聞くしか本当のことを知ることはできませんよね。
でも、転職エージェントを利用すれば、そうしたことを担当者に相談出来たり、ネット上では錯綜している離職率についての正確な数字さえも知ることができるかもしれません。
中途採用に関しては楽天グループ内の部署・部門単位で募集するケースもあり全体的な把握は困難。こうしたことも転職エージェントであれば、それなりの回答をしてくれるものと思います。
まず、エージェントを利用する前に、自分のキャリアとスキルの点検、どんな部署や部門に就きたいかを明確化させておくことは最重要課題!そこから楽天の方向性や企業文化などの傾向を調べはじめてみてください。
楽天グループは元銀行マンだった三木谷氏が率いるだけに、昭和的な“古き良き厳しさ”も持ち合わせています。「朝会」「自席周辺の清掃」がルーチン化されているのもその顕れかと思います。
こうしたことは個人の感じ方次第で、良い方にも悪い方にも変化していくものなので、エージェントに頼るわけにはいきません。入社後の自分の有り様を想像できるのはエージェントではなく、自分自身です。
そのことを忘れずに楽天グループへトライしてみてはいかがでしょうか。
編集長から見た大手の手厚いおすすめの転職エージェント
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編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
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