憧れの的、ホワイト企業・ホワイト業界を知ろう。

就活中の学生たちが気にかけているのは、希望する会社の待遇や将来性だけでなく、働きやすい環境が整備された「ホワイト企業」であるか、そうでないか、ということです。今回は転職する人にも役に立つホワイト企業という言葉の定義などを解説してみたいと思います。
そもそもホワイト企業、ホワイト業界とは?
いまや企業の良し悪しを判断する言葉として「ホワイト企業」と「ブラック企業」が定着していますが、似たような言い方で職種の色分けとして肉体労働系はブルーカラー、頭脳労働系はホワイトカラーとも表現されています。ちなみにカラーとは色ではなく襟のことで、肉体労働系の作業服の色に青が多かったことに所以しており、対するホワイトはYシャツの色を指しています。
ホワイト企業・ホワイト業界という言葉はブラック企業の対義語として後付けで誕生したのかどうかは判然としませんが、隠し事や悪いこととは無縁の潔白な印象を与えてくれるのは確かです。ホワイト企業の定義は「労働環境が良く、社員が働きやすい」というわかりやすいものです。
またホワイト業界のみの定義も一応あるらしく「ホワイト企業が多く存在する業界」ということです。定義づけだけで頭が真っ白になりそうですね……。

ホワイトをブラックに変えるのは自分自身?
とあるブラック企業評論家はブラック企業のことを次のように語っていました。その評論家はブラック企業内で苦しんでいる人たちの相談にのったり、救済活動をも続けています。そうした経験から社内でのいじめや給与・時間の搾取的行為、強要、暴力は絶対にあってはならないとしながらも「それ以外でブラックと認定するのはその人自身」と語ります。実際、告発のあった会社に赴くと、まったくの優良企業で告発者の一方的な被害者意識から”ブラック認定”していたということもあったそうです。どんなに優良なホワイト企業でも自分の思い込み次第では、ブラック企業に変わってしまうという残念な話です。これを肝に銘じて常に自分を客観視しておいてほしいものです。
参考までに厚生労働省によって定められている「職場におけるパワハラの3要素」の一部を記しておきます
①優越的な関係を背景とした言動(・職務上の地位が上位の者による言動・同僚又は部下による言動で、当該言動を行う者が業務上必要な知識や豊富な経験を有しており、当該者の協力を得なければ業務の円滑な遂行を行うことが困難であるもの・ 同僚又は部下からの集団による行為で、これに抵抗又は拒絶することが困難であるもの)
②業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動
③労働者の就業環境が害される
※2020年(令和2年)6月1日より職場におけるハラスメント防止対策強化

インフラ業界は学生たちに人気
文系学生の利点は一概にはいえませんが、応用が効き、デスクワークなどに強く、対人能力に期待できるというイメージがあります。こうした人材を強く求めているのは金融、商社、教育関連あたりかと思われます。この分野はいわゆるホワイト企業が多いといわれており、文系学生が憧れる業界といわれているようです。
理系学生の良さは、なんといっても専門分野を4年間学んできたことです。多少、対人関係に問題があったとしても技術的なものが優れているのであれば企業側は採用するはずです。あるサイトの人気業界ランキングの最上位にはインフラ業界が輝いており、次いで化学業界、鉄鋼・鉱業・金属業界などがランクインしています。トップのインフラ業界はガス、下水道、電気の生活に欠かせない企業の一群で福利厚生もよく、年功序列で定年まで安心して勤められることが理由となっています。
化学業界は分野的には理系ですが、営業職を目指す文系学生にも人気のようです。いずれもの分野に共通しているのは、人々の暮らしに直結するもので社会的意義も大きいということです。この点が就活生たちの魅力になっているようです。

中途採用でホワイト企業に就職するには
たとえばインフラ業界のホワイト企業は離職率が低く、なかなか中途採用の求人を出さないという共通の特徴があります。たまに求人が出てもかなりの倍率といわれており、狭き門なのです。こういった企業は社内で”生え抜き”を育てて後進へとつなげていくのが一種の風土として根付いているため欠員が出にくいようです。
生活の安定を考えてどうしてもインフラ企業に転職したい、と考えているならば、一歩ゆずってそのインフラ企業の関連会社や子会社を狙いにしてみるのもひとつの考えかと思います。待遇は親会社より劣ると思いますが、インフラならばまず、仕事の途切れる心配はないかと思います。親会社と同様に社会生活に貢献できるやりがいと喜びも感じられるはずです。
インフラ分野に関連した転職先を詳しく知るには、その分野に強い転職エージェントの力を借りてみるのもひとつの手段かと思います。待遇面などもきちんと把握できますし、何よりも、ホワイト企業かどうかの選別もはっきりするはずです。色々な情報を得ていく中で、もしかしたら、狭き門にも挑戦できるかもしれません。
まとめ
・ホワイト業界とは「ホワイト企業が多く存在する業界のこと」
・ブラック企業認定は自分の一方的な被害者意識から生まれることもある。
・インフラ業界はホワイト企業が多く、理系文系問わずに学生に人気のある職業分野。
・インフラ業界のホワイト企業の離職率は低く、求人は滅多に出ない。中途入社を希望する人には狭き門なので、子会社なども転職先の視野に。業界のことを詳しく知るには転職エージェントの利用を。
編集長から見た企業を見る目がある、おすすめの転職エージェント
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編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
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