ビズリーチは失敗?!ビズリーチを利用して困ったこと

転職エージェントを使った転職活動を決めて、さて登録してみたけどうまくいかない。こんな経験はありませんか。数多くの転職エージェントを利用してきましたが、共通していることは全ての転職エージェントはネットを通じた登録が必要ということです。
求職者の中にはネットを使うことが不慣れなために行き詰まりを感じた人が沢山いるのも事実です。今回はそんなネット不慣れなユーザーのためのコラムでもあり、実際に利用したのは良いけど困った経験を持つ人もいますので、その人たちのための解説を書きました。
このコラムではビズリーチを使って困った内容をまとめましたので参考にして下さい。
有料転職サイトビズリーチの料金とは
数多く存在する転職エージェントの中で、ビズリーチは珍しい有料の転職エージェントです。求職者に対して費用負担をさせないことが転職エージェントの強みと言う中で、完全に異質な存在です。気になる料金から解説します。
コース | 料金 | サービス内容 |
スタンダード | 無料 | ・求人の検索と閲覧(企業名・ヘッドハンター名非公開、応募は不可) ・プラチナスカウトの返信と応募 ・公募と特集など一部の求人への応募 |
プレミアム(タレント) | 2,980円(税別) | ・求人の検索・閲覧 ・スカウトとプラチナスカウトの返信と応募 ・求人への応募(年収1,000万円未満まで) ・ヘッドハンターへの相談(ハイクラス向けヘッドハンターは不可) |
プレミアム(ハイクラス) | 4,980円(税別) | ・求人の検索と閲覧 ・スカウトとプラチナスカウトの返信と応募 ・全ての求人への応募が可能 ・全てのヘッドハンターへの相談可能 |
※利用期間は30日間単位
無料で使うことも出来ますが、利用にはかなりの制限があります。時々無料チケットが配布されますが、ほぼ一発のチャンスを狙うことになります。また個人的な経験ですが、無料チケットを使って集まる情報やヘッドハンターの質は良くありません。
お金がかかることをどうとらえるかは人それぞれですが、ビズリーチの有料制のコンセプトは「自分に投資をしてより高いステージにキャリアアップする」ということにつきます。だからと言って有料だから転職を保証するのかと言えばそうではありません。
実際自分に投資をしてもヘッドハンターに恵まれなかったり、スカウトメールが来なかったり、無駄な投資だったと退会した人が多いのも事実です。ところが調べていると多くの場合、使い方を知らずに勘違いをして退会してしまう人が多いことに気がつきました。
ちゃんと使えば転職の成功確率を一気に引き上げることが出来るのがビズリーチです。これからその中身を解説します。
ビズリーチを使って良かったことや転職成功事例
成功事例から入った方が、何かとイメージしやすいものです。今回は成功者への取材やネット上に広がる口コミから、成功事例とそのポイントを解説します。
成功例:ヘッドハンターのアドバイスが光った
この話は私が取材した人の例です。当サイト内の別ページに体験談を掲載していますので参照ください。
https://tenshokuagent-map.info/report/post-1983/
このケースの成功事例は、一生懸命作り上げた職務経歴書をヘッドハンターのアドバイスにより変更したことで、一気にスカウトメールが増えたという実例です。
スカウトメールとはヘッドハンターや企業の人事担当から直接オファーを受けるメールです。自分で求人企業を検索して企業へアプローチするよりは、スカウトメールをもらった企業へエントリーした方が、転職成功確率は高くなると言われています。
それだけに利用者としては、スカウトメールが来るように工夫することで使う価値が断然上がってきます。しかも有料で使っているわけですから、ヘッドハンターには遠慮しないで質問をぶつけて、自分を売り込むツールである職務経歴書の完成度を高めるべきです。
この体験者のケースは、登録直後にスカウトメールが来たヘッドハンターからアドバイスを受けて、自分で作成した職務経歴書を改めて作り直したことで転職成功へ大きく前進した事例です。
職務経歴書は自分を商品化する上で最大のツールになります。職務経歴書作成のポイントが外れるとどうなるのでしょうか。
ビズリーチを使って失敗した人の多くは、この職務経歴書の作り方に問題があると思っても過言ではありません。確かに学歴や語学力、前職の会社の規模などは転職する上では重要な要素になりますが、それ以上に自分と言う商品をどうアピールできるかが重要です。

ビズリーチを使って失敗!?失敗にならない為の対策とは
さて、ここからが本題です。実際にビズリーチを使い失敗した人たちも少なからず存在します。特に異質的な点を中心に実例と解説を述べさせていただきます。
1.メールの多さに困った。
ビズリーチに限らず、転職エージェントに登録すれば少なからずメールの多さに驚きます。とにかくやたらとメールが送られてくるのです。しかもタイトルに「登録情報からおすすめと思われる求人」と書きながらも「全然自分に向いてないでしょ!」と思うものも来ます。
多くの転職エージェントの場合、この送られてくるスパムメールは、ある程度の条件に合致して送られてくるケースがほとんどです。ところがビズリーチの場合、ある程度の仕分けが出来るということを知らない人がいます。
ビズリーチの特徴は、ヘッドハンターや企業の人事担当から直接スカウトメールが届くという点です。これから述べる対策をコツコツと続ければ、スパムメールがあなたを転職成功に導く武器に変わります。
例1:ヘッドハンターからのスカウトメールの場合
自分が作成した職務経歴書をしっかりと見ないでスカウトメールを送ってくるヘッドハンターも一定の比率で存在します。例を挙げると次の通りです。
編集長が実際に経験したケース
職務経歴書記載内容:私は英語を話せませんが、東アジアへ輸出ビジネスをした経験があります。韓国・台湾・北京と4年ほど輸出ビジネスをしました。
スカウトメールの内容:ビジネス英会話力必須!海外ビジネス経験者募集。
これでお分かりいただけたと思いますが、海外ビジネス経験者と言う検索条件に私は引っかかったのだと思います。でも英語は話せないと言っているわけです。それでも「英会話力必須条件」の求人を送ってくるヘッドハンターがいました。
転職エージェントの活用には割り切りも大切
ここでビズリーチに限らず転職エージェントを使う側として、割り切りの大切さを伝えたいと思います。こちらは利用する側なので、ある程度の割り切りは必要です。
まず自分の経歴を把握しないでスカウトメールを送るような人とは転職活動をするべきではありません。転職はあなた自身の人生を大きく左右する重要なライフイベントなのですから。そう言ういい加減な人とは転職で手を組まないと割り切りましょう。
こうした自分の経歴を把握せずにスカウトメールを送ってくるヘッドハンターをブロックすることが出来ます。ブロックすればヘッドハンターはあなたへメールが送れなくなるだけではなく、あなたの経歴も見ることが出来なくなります。
優秀なヘッドハンターは沢山いますが、全てのヘッドハンターが優秀ではないのも事実です。求職者は選べる立場なのですから、大胆な割り切りも必要です。
例2:企業の人事からのスカウトメールの場合
このケースは割り切ってはいけません。多くの人事担当はビズリーチ内では数多くの求職者に対して一斉メールを送っていると聞いています。あなたに送られてくるのは一斉メールですから、送信する企業の人事担当は「ある一定の条件に合致する人」にメールします。
こうした事例からも個人的には、ビズリーチを使う場合はヘッドハンターを通した求人に絞って活動する方が正解だと思います。もちろん、人事担当から来るメールに魅力を感じることもあります。だからブロックする必要はありません。
2.ビズリーチに登録したくても登録できないケース
あまりない事例ですが、ビズリーチに登録したくても出来なかったケースも存在しています。「ビズリーチに登録できる人は一流大学出身者だけ?」と言う噂も少なからずあるようですが、それは間違えた情報です。
ビズリーチに限らず転職エージェントである以上は、登録者条件を設けています。多くの場合非公開ですし、ビズリーチも非公開でした。転職エージェントが設ける登録者条件に合致しない人は登録できません。登録できなかった人は条件に見合わなかっただけです。
まず一般的に言われていることや、ビズリーチが求める人材像から考えられる「登録を拒否されてしまうケース」を紹介します。
1.ハイクラス求人に見合わない人
給与が沢山欲しい!この動機だけでハイクラス求人企業に採用されることはありません。有料サービスの転職エージェントですから、利用者に無駄になるお金を支払ってもらうのは心苦しい面も考えられます。
多くの場合、ハイクラス求人はマネジメント経験を問われます。特に40代以上の求職者でマネジメント経験がなければ、ハイクラス求人への転職はほぼ不可能です。
営業職も同じです。異業種の営業からいきなりTOPセールスになれる筈はありません。ビズリーチが掲げる即戦力となりえそうな実績があれば別ですが、無い場合も登録を拒否される可能性があります。
2.景気動向により審査基準に変更が出る可能性もあり
景気が低迷すればするほど、ハイクラス求人に対する入り口を狭めるのが企業です。
厳しい条件下になる時代背景になれば、転職エージェント登録段階で審査基準を設けて人材の絞り込みを行うこともあり得ます。
転職エージェント側にしても、優秀な人材を企業に紹介することで報酬を得ているわけですから、ハイクラス求人が求める人材像に対してあまりにも差がある経歴の持ち主であれば、登録段階で振り落とされる可能性もあります。
3.ビズリーチはそもそも有料転職サイトだということ
登録時にハイクラス求人に対する経験の浅さが分かっているにもかかわらず、利用料を徴収するのは不親切。こういう考えもあります。「お金を支払ったのだから就職先の面倒を見ろ!」と言いかねないクレーマーも想定されます。
利用者から利用料を徴収する以上、ビズリーチを使うことで転職に成功出来る可能性の有無を登録段階で審査するのは当然と言えば当然です。登録することでハイクラス求人を望めるステージに位置しているかどうか。
ビズリーチを使うことで良くも悪くも自分の市場価値がはっきりします。
それでもビズリーチのようなハイクラス(高収入)求人に特化した転職エージェントは他にもあります。下記に同類の転職エージェントを記しますが、利用は無料です。
編集長から見たハイクラス(高収入)の転職に特化した、おすすめの転職エージェント
キャリアカーバー
JACリクルートメント
パソナキャリア
登録できなかったことをあまり気にしないで、他の転職エージェントに乗り替えましょう。私から言わせれば転職エージェントが違っても、転職の成功に大差はないと思います。決め手は結局、あなたの転職をサポートする担当者の力量でありその人との出会いです。
また次の点も重要なので知っておいてください。ビズリーチは高額年収を狙う人に特化した転職エージェントです。「年収はいいから人間関係や労働条件を重視したい。」という希望であれば、ビズリーチを使う必要はありません。
転職エージェントは沢山あります。それぞれが求職者のニーズに特化していますので、そのニーズに合わせた転職エージェント探して使うことも、転職を成功させるポイントになります。
ビズリーチに登録したけどスカウトメールが全然来ないケース

残念ながら、私はこのケースに該当した一人なので良く分かります。多くの場合、スカウトメールが来ない理由は次の条件だと、利用経験から想定しています。
- 学歴が低い(私の場合は大学中退)
- 年齢的な問題(私が利用したのは40代に入った世の中が大不況だった頃)
- 職務経歴書の制作に魅力が感じられない。
1のケースは過ぎたことなのでどうしようもないことです。対策としては学歴ではなく自分の職歴のアピールの仕方を見直すべきです。学歴で全てが決まらないのも転職の魅力です。今一度、自分の職務経歴書を見直してみましょう。
2のケースの場合は、時代によるので何とも言えません。コロナショック前であれば40代の転職でも転職市場は活発でした。時代背景を考え「時には登録を見送る必要もある」と思って下さい。
3のケースが一番大切です。職務経歴書はあなたと言う商品の解説書です。ここで魅力を感じてもらわないと、転職成功どころか失敗に終わります。ビズリーチを使って失敗した人の多くがこのケースに該当します。
対策としては職務経歴書の作り方について、ヘッドハンターからアドバイスを受けるべきです。ヘッドハンターが選べないのであれば、サイトに相談しても良いでしょう。とにかく職務経歴書の作り方次第で、転職戦線は変わってくるということは心得て下さい。
余談ですが私がビズリーチを使っていた創業当初は、職務経歴書の作成アドバイスに5万円ぐらい必要だったと記憶しています。もうこの制度はなくなっているようですから、遠慮なくサイトやヘッドハンターに相談して、自分と言う商品を最高の形に仕上げましょう。
まとめ
ビズリーチの特徴を知り、対策を講じることが出来ればこの転職エージェントほど頼りになる会社はないと言っても過言ではありません。有料なだけにお金を支払えば何でもしてくれると考えるのも間違いです。
転職するのはあなた自身です。あなた自身が転職エージェントの特性を知り、上手に活用することも転職成功の秘訣です。
編集長から見たハイクラス(高収入)の転職に特化した、おすすめの転職エージェント
ビズリーチ
キャリアカーバー
JACリクルートメント
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。