離職率の低い業界と職場を教えての声にお答えします。

転職を考える上で重視する視点は人によって異なると思います。自分が働きたい職種への転職、異業種への転職、働いてみたい求人があったとしても、その会社の離職率はどうなのか。気になるところだと思います。
そこで今回は離職率の低い業界と職場の情報をまとめてみました。転職を検討中の方の参考になるかと思います。
離職率が低い業界とは
給与が高ければ離職率が低いのか。そういう訳ではありません。私はかつて年収2,000万円クラスの社員を多数抱える会社にいましたが、離職率はとても高いものでした。地方都市の中小企業が10年間で400人を超える離職者が出たほどですから。
離職率の高低を語る前に知っておくべきこと
離職率を語る時に誤ってしまいがちな視点は、実はシンプルです。その会社がブラック企業の場合は、いくら給与が高くても離職率が高くなります。離職率の高低を判断する前に重要な視点は、求人票を見た会社がブラック企業であるかどうかなのです。
言うのは簡単ですが、これを見破る方法はそんなにありません。追ってブラック企業を見破る方法は解説しますが、これから先の記事を読む前に知っておいてください。
離職率が低い業界ランキング
これから解説する情報はあくまでも業界にまつわる話です。離職率が低い業界の中にもブラック企業は存在します。ですから「業界」としての認識を忘れずにご覧ください。
- 電気・ガス・水道などのインフラ産業
- ガソリン・鉱業・砕石・砂利採取などのエネルギー産業
- 電化製品や自動車などを造る製造業
往々にしてこれらの産業は離職率が低いとされています。勤務時間も労働基準法に準じた管理が行われ、もちろん残業代も支払われます。働き方改革にも速やかに対応し、年収も平均的と言われています。ただしこれはあくまでも正社員になった場合の基準です。
これらの産業は派遣や契約社員が多く締めているのも特徴です。初任給はそこそこ高いのですが、昇給率が低く景気に左右されますから、この離職率の低さはあくまでも正社員としての雇用を前提にとらえて下さい。
離職率が高い業界ランキング
反して離職率が高い業界も気になるところです。少しだけ調べてみましたので、解説を加えながら紹介します。
- ホテルや旅館などの宿泊業界
- ファーストフードやレストランなどの飲食サービス業界
- イベントなど人を楽しませることが仕事の娯楽業界
これらは中高年の方々であれば「言われなくても知っている」と言われてしまうほど、離職率が高い業界というのは長年変わっていません。コロナ渦の影響も受け、雇用維持が困難な状況であることも、多くの方々が知るところです。
特に接客を伴うサービスについては、これからの時代は「非接触型」が進むと予想されています。ホテルへのチェックインも無人化の時代が訪れることが予想されますので、転職先としても厳しいと予想されます。
しかしながらどんな職業でも「その職業が好き」と言う人がいますし、それらの人たちが新しい働き方を構築していくものです。新しい働き方が見つかれば状況も変化するかもしれませんが、離職率が高い業界の改善は難しいと考えるべきでしょう。

離職率が低い職場の特徴
再三申し上げますが、先ほどまでの解説は「業界」に対するものです。その業界に関わる全ての企業の離職率が高い、低いと言い切ることはできません。そこでここからは離職率が低い職場の特徴を整理して解説します。
離職率が低い職場に共通する特徴
- 福利厚生が充実している。
- 社員教育がしっかりしている
- サービス残業やボランティア休日出勤がない。
- 会社が社員に達成感を感じることが出来るような「やりがいを提供」している。
- 給与が高く、だからと言って誰しもが高収入をノルマ化されるような社風がない。
- オフィス環境が良い。
- 報告・連絡・相談体制が確立され、仕事上の問題点を曖昧にされない。
挙げればきりも限りもありませんが、離職率が低い職場の特徴を知る前に、自分が働きたいと思う職場環境をイメージすることが実は大切です。そのイメージに合致する会社に入れば、自ずと離職することは考えないものです。
今まで数多くの会社を見てまいりましたが、私から見た離職率が低い職場の共通する特徴は、給与の高低ではありませんでした。むしろ報告・連絡・相談体制が確立され、問題点を曖昧にされない職場ほど、労働者が納得して働き離職しないと感じていましたから。
その他、最近では一億総活躍社会を掲げる政府方針にのっとり、女性が長く働ける職場を築き上げる会社も離職率が低く推移しています。結婚、出産、育児と仕事と家庭との両立に配慮された福利厚生を備える会社は、圧倒的に離職率が低くなるのも特徴です。

離職率が高い職場に共通する特徴
今度は反対に、離職率が高い職場の特徴を紹介します。これは独自目線ではありますが、かなり的を射ていると思いますので、参考にして下さい。
- やたらと求人広告を出している会社
- 福利厚生面を明確に打ち出さずに求人を出す会社
- 面接先の事務所が汚い会社
- 中高年ばかりで社員の平均年齢が高い会社
これらの情報は内定を得る前の情報から見抜くものですから、少なからず転職を考えている人にとっては役立つ情報につながるはずです。
必見!ブラック企業を求人票から見抜く方法
このケースはハローワークを使った求人票からブラック企業を見抜くためのものです。編集長の独自見解ではありますが、かなり高い確率で当たるブラック企業をハローワークの求人票から見抜く方法です。
正社員募集求人を見る時は「退職金の有無をチェックする」こと。
ハローワークの正社員求人には退職金の有無の表記があります。今まで私が多くの求人票を見た中では、正社員を募集しながらも退職金の有無の欄に「無」のチャックをしている会社は昇給制度もいい加減で賞与もいい加減です。
その手の企業は経営者が生活するために労働者が働かされているという最悪の構図のところが多いものです。それらの会社は転職しても行き先が限りなく少ない中高年で固められています。皆、生活のため、他に行く場所がないために我慢して働いている会社です。
ですからハローワーク求人を見る時は、退職金制度の有無はチェックしておくべきでしょう。

離職率から見えるかしこい転職ノウハウ(ブラック企業の見分け方)
今までの解説から見えたこととして、離職率の高低を転職活動中に知ることは困難だという事が分かっていただけたと思います。唯一自分で見破る方法は少ないものです。改めて整理してお伝えします。
求人情報媒体を活用して転職活動する場合の注意点
掲載回数が多い求人広告を出す企業は離職率が高い可能性があります。
ハローワークを活用して転職活動をする場合の注意点
退職金制度の有無をチェックし「無」の場合は避けた方が良いでしょう。
仮に面接まで進んだ場合のチェックポイント
事務所内が汚い、物が散乱している、働いている人たちが挨拶をしない、こうした会社は避けた方が良いでしょう。
離職率が低い業界や職場に転職するための秘訣
誰しも転職回数は少なくしたいと考えるものです。しかしながら多くの人たちが転職に失敗するケースが減らないのは、転職活動に問題があると考えるべきでしょう。
転職活動を改善することで離職率の低い職場を見つけることは可能です。それは転職エージェントを活用した転職活動をすること。転職エージェントを使う転職活動には次のメリットがあります。
- 無料で転職エージェントを活用できる。
- 求人票に表れない職場の雰囲気や離職率などの情報を抑えている。
- 履歴書や職務経歴書の添削を行い、書類選考通過率を高めてくれる。
- 面接前には面接対策を行い、面接を突破する確率を上げてくれる。
- 多くの人が苦手な年収交渉も代行してくれる。
転職エージェントを活用した転職活動には、こうしたメリットがあります。登録するとカウンセリングが行われ、登録者の要望に近い求人情報が提案されます。その際に働いてみたいと思う求人があれば、その職場の離職率について聞くと良いでしょう。
多くの転職エージェントは離職率の高い求人は勧めませんし、仮に勧めるにしても「離職率は高いですが…」と前置きするケースがほとんどです。また聞かないことで離職率が高い職場を斡旋する担当者も稀にいますので、離職率のことは必ず聞くようにしましょう。
まとめ
離職率が低い業界や職場について解説しましたが、あくまでも仕事を探す時に重視する点は別のところにあります。
- 自分が働きたいと思う仕事を明確にしておく。
- 仮に離職率が高い業界であっても、会社単位で離職率は変わる。
この2点は押さえておいて下さい。その上で転職エージェントを活用した転職活動を行うことで、転職に失敗する確率は低くなります。多くの転職エージェントは活用が無料ですから、ぜひ一度登録してカウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
編集長から見た幅広い業界に対して離職率を吟味した企業から信頼が厚い、おすすめの転職エージェント
doda(デューダ)
ビズリーチ
マイナビエージェント
リクルートエージェント
編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。