今までの常識は通じない!?看護師転職はコロナ禍で大きく変化

コロナは世界経済に大きな影響を与えました。そして何よりも大変な状況になったのが医療従事者の皆様です。危険な医療現場での仕事、医療従事者として働くことへの差別、危険と隣り合わせの仕事にもかかわらず夏の賞与は減少…。
こうした状況下が医療従事者の今までの常識を大きく変えています。現状、どうなっているのでしょうか。状況を正確に把握した上で、転職に役立つ情報を解説してみたいと思います。
有効求人倍率から見る医療従事者の転職市場の変化
dodaが毎月発表している有効求人倍率を見てみましょう。dodaの場合、自社サービスを活用した転職者の動きを基準に有効求人倍率を出していますので、公的機関が発表する有効求人倍率とは若干違ってきますが、私は現実地に近い数値ではないかと思います。
医療従事者の有効求人倍率の推移(全国平均)
4月 | 5月 | 6月 | |||
有効求人倍率 | 前年同月比 | 有効求人倍率 | 前年同月比 | 有効求人倍率 | 前年同月比 |
2.38 | 0.20 | 2.05 | ▲0.07 | 1.70 | ▲0.33 |
※2020.07.22 da転職求人倍率レポート(全国)より抜粋
確かに例年この時期の有効求人倍率は毎年少しずつ下がってきますが、それでも医療従事者の求人の場合は「安定感」が抜群でした。言い方を変えると前年比を大幅に下回ることはなかったわけです。今回の有効求人倍率下落の要因はコロナ渦にあると言えます。
私の妻も看護師をしていたことがあるので分かるのですが、医療従事者は民間企業のサラリーマンとは違い、景気に左右されることの少ない職種でした。不動産や広告業など最も景気のあおりを受ける業種とは無縁なほど、安定感抜群の職種でした。
その医療業界が求人を取り下げる理由として考えられることは、コロナ渦による一般外来患者の激減です。確かに緊急事態宣言前後まで、病院には人がほとんどいませんでした。病院も医療費を収入源に給与を支払っていますから、患者が減れば自ずと経営も悪化します。
某大学病院では賞与が支給されないことから、看護師が一斉に退職希望を出したというニュースも記憶に新しいところです。過去のコラムでも書きましたが、厳しい労働環境に耐える看護師さんたちは、賞与をもらうことに対する目的意識の高さの表れともいえます。
こうした背景もあり求人数が減り始め、有効求人倍率が下がってきているのです。

コロナ渦以降「看護師の転職は安泰!?」という概念は通じないの?
コロナ渦は医療業界に限らず、様々な業種に変革をもたらしました。また働き方についても大きく変化をもたらし、キャッシュレス決済の加速、電子承認印の普及、オンラインを活用した在宅ワークの増加などが、変化の象徴として紹介されてきました。
医療業界には病院通いをする外来患者が減り、セルフメディケーションの意識が高まり、ドラッグストアの新規出店ラッシュが加速しています。病気を治す病院が、病気をもらうリスクから人が離れて行ってしまっているのです。
診療収入が収入のメインの病院としては、外来患者の現象は自ずと収入減につながります。そして従来支払えていた賞与が支払われなくなるわけです。「安定・安泰」と言われていた医療業界にも、働き方としての変化が出てきていると考えるべきでしょう。

コロナ渦を機に看護師が、かしこく転職に成功するためには
看護師さんたちが転職を考える大きなきっかけはいくつか挙げられるのですが、結婚や出産以外に多く聞く声が「賞与の減少」です。その他にも転職する際に意識している時期は「賞与をもらってから辞めたい」という考え方です。
今年の夏の賞与の金額を見て、多くの看護師さんたちが「下がった…」のではないでしょうか。そしてその中には転職を考えている人もいるのではないでしょうか。だからと言って、職場が変われば収入が増えるというものでもありません。
今までであれば、安定している医療従事者の世界では転職することで収入を増やす人たちもたくさんいました。ところがコロナ渦以降、多くの病院が診療収入減に陥り、収入面を強く打ち出せずにいるどころか、求人すら取り下げる医療機関も増えています。
言い方を変えると「退職してくれると助かる」と感じている病院経営者も少なくないと思います。そんな今までにない情勢の中で、看護師さんたちが転職を考える上で活路を見出すにはどうすれば良いのでしょうか。
コロナ渦以降、看護師が転職かしこく転職に成功するためには
私は多くの看護師さんたちと接し、転職について聞いてきました。その中で必ずする質問があります。
「なぜ、あなたは看護師という職業を選んだのでしょうか?」
この質問に対し、瞬時に答える人はとても少なかったという印象です。私が聞いたのは30歳以上の看護師さんたちがほとんどで、長年のキャリアから初心を忘れてしまってしまったのかもしれません。
コロナ渦の影響をまともに受けた医療機関の多くは求人を取り下げる傾向にあります。今までの考え方が通じなくなった今、看護師として働き続けるために、そして転職に成功するためには、今こそ初心を思い出す必要があります。
- 自分はなぜ、看護師という仕事を選んだのか。
- どんな医療にかかわっていきたいのか。
- どんな環境で働きたかったのか。
こうした初心を改めて思い出してみてください。まずここから始めることが大切です。原点回帰という言葉がありますが、コロナ渦で状況が変わった医療従事者ほど、転職を考えるのであれば、原点回帰が重要になります。
原点を思い出したら転職エージェントに登録を!
今まではハローワークや求人情報メディアを使えば、数多くの求人に出会うことが出来ました。しかしながら私が見る限りでは高齢者施設以外の医療求人はほとんど目にしません。転職活動の在り方も、コロナ渦を機に変わって来ているのです。
看護師の転職に特化している転職エージェントでは、様々な医療機関とつながりながら最新の求人状況を把握しています。転職エージェントに登録するとカウンセリングが行われますので、その担当者に自分の原点を伝え、理想の職場を探してもらいましょう。
転職エージェントが抱える求人情報の多くは、求人票からでは知ることが出来ない情報も数多く集めています。カウンセリングで集めた転職ニーズに合う職場を、転職エージェントが探し出して提案してくれますから。
転職エージェントは転職候補先の提案だけではなく、履歴書や職務経歴書の添削に始まり、面接対策のアドバイスまでしてくれます。年収交渉も代わりにします。登録する看護師さんたちが理想の転職に成功できるよう、様々な面でサポートしてくれるのです。
利用する求職者は費用が一切かかりませんので、安心して登録し相談を受けることが出来ます。コロナ渦以降、看護師の転職活動の在り方も変わって来ているのです。
まとめ
歴史が好きな方ならイメージしやすいと思いますが、どんな時代でも「時代の変革期」が必ずやって来ます。その中で成功する人たちの共通点は、時代の変化に合わせて自分の行動も変えられる柔軟な考え方の持ち主です。
コロナ渦は看護師の転職事情も大きく変えました。そして転職活動の在り方も大きく変わって来ています。転職エージェントの利用は無料ですから、ぜひ一度登録して、カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。
編集長から見た看護師の転職におすすめの転職エージェント
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編集長MR.お~!から転職エージェント活用の心得え
- 転職エージェントは一つに絞らずに複数の転職エージェントを利用すること!!
- 労働条件や業種、職種、年収など希望をまとめておくこと!!
- 転職完了まで通常3~6カ月程度かかることを理解しておくこと!!
ご自身のキャリアを見直したい方や今の職場の環境や労働条件にご不満ある方、また転職にご興味ある方、まずは転職のプロに無料相談してみましょう。